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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】金成茂雄さんのインタビュー記事

2010年入社

金成茂雄 (44歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:スタッフ(ソープランド)

2021.8.3

コロナ減給ゼロの強い組織。成功の根底にあった「これは仕事なんだ」という意識

この記事のポイント!

  • 3年で店長に。“やったらやっただけ”は、この世界の醍醐味
  • お金は天から降って来ない。「このままじゃ」と思った時
  • 事業の継続に、スタッフの確保は不可欠。夢も持ってほしい

川崎堀之内で12年の人気店。背景には幼い頃の記憶。父の背中

どうも今日はお暑いところをわざわざ。こういう機会を頂いて嬉しいですよ。何を話せば……。

堀之内で12年店を続けられている秘訣?(笑) そんなあらたまって語るほどのことはないですよ。僕ほどキャストさんやスタッフに恵まれている男も珍しいと思っていますし。

ただ1つだけ挙げるとすれば、僕はもともと福島の出なんですが、父もソープランドを経営していたんですね。

キャストさんがお店に出勤する姿を日常のこととして見ていたし、田舎だからアットホームでもあって、幼い頃はニコニコ笑うお姉さん達に頭を撫でてもらったり、抱っこしてもらったりね。自分の“原風景”としてそういう記憶があるから、風俗に対して悪い印象というのがないんです。

何よりこの職業によって、僕ら一家もそうですけど、スタッフやキャストさん達の生活が成り立っていたわけですよね。当然経営者として日々奮闘する父の背中も見て育ちました。「これは仕事なんだ。きちんと向き合わなきゃいけないんだ」という意識が初めから僕にはあって、だから当たり前に頑張ってこれたのかな、という気はしています。

3年で店長に。“やったらやっただけ”は、この世界の醍醐味

なんてエラそうなこと言ってますけど(笑)、20歳までは僕もフラフラしちゃって、それこそ遊びが一番という感じだったんですよ。

ところがこれがまた不思議な話なんですが、当時付き合っていた彼女の“元カレ”というのがデリヘルに勤めていて、すごく羽振りが良かったんですね。それを知った時に、僕も若かったですから、単純に「オレだって」と思ってしまって(笑)。

で、“稼げる仕事”と考えた時に、自分の育ってきた環境もあって、単純にソープランドが頭に浮かびました。堀之内に求人が出ていたので、早速働き始めたんです。

そこでは3年で店長になって、更に10年お世話になりました。仕事は楽しかったですよ。やっぱり“やったらやっただけ”“頑張ったら頑張っただけ”というのは、この世界の醍醐味ですよね。もちろん現在ウチでも出してますけど、この業界には昇給だけじゃなくて、1日の売上で“大入手当”も付くじゃないですか。日々の目標と充実になるんですよね。

やがていよいよ独立となったのが、33歳の時です。「やった」という気持ちより、2人の子供もまだ小さかったですから、緊張感の方が強かったですよね。それから震災不況を乗り越えてコロナも何とか持ちこたえて、確かにまあまあよくやっている方かな(笑)。

お金は天から降って来ない。「このままじゃ」と思った時

“大変だったこと”と聞かれても、あまりないんですよね。僕は自分を特別だとか、そんな風には全然思っていないんです。さっきも言いましたけど、小さい頃の記憶もあるから、当たり前に仕事に向き合えただけで……。

逆に言うと、10代は遊びまくりでまともに働いてませんでしたから(笑)、若い子の気持ちはよくわかるんです。20歳やそこらって、まだ遊びたい盛りですよ。逆によっぽど人間らしいと思ってしまう(笑)。

ただあえて年長者めいたことを言えば、ずっとそれではいられないんですよね。お金って天から降ってはこない。いつかは動かなきゃいけないんです。

そしてそのことに気づいて、「いや、このままじゃマズいぞ」となった時に、気持ちさえあればゼロから始められて、かつしっかり稼げるのがこの仕事だと思います。その点で言えば、僕こそがその証明だと言いたいぐらいですよ(笑)。

事業の継続に、スタッフの確保は不可欠。夢も持ってほしい

おかげさまで『エレガンス学院』は、今や人気店として定着しています。内部留保も持てていたので、このコロナ禍でも退職者を出さず、減給も無しで済みました。経営者として、これは一番ホッとしたところですよね。

と言うのも、キャストさんに卒業はあっても、スタッフにはありません。良い店を作り、そして事業を継続するためには、スタッフをこそ育て、守らなきゃいけないというのは、自分の肝に銘じていたことなんです。

その意味で僕は、ここを立ち上げた当初からスタッフの“やりがい”というのはとても大切だと考えてきました。先ほども少し触れましたけど、頑張りには昇給という形で応え、日々の売上で大入手当も3,000円~5,000円付けています。

ウチは社会保険も完備ですよ。僕もそうですけど、お子さんがいる方は、じゃないと安心できないでしょう。なので子供手当もあるし、住宅手当もあります。何と言えば良いかな……、僕はみんなに色んなことを諦めてほしくないんですよね。

「ここなら稼げる」
「ここならずっと働ける」
「ここなら家庭を持てる」

こういう夢や安心感があるからこそ、スタッフは続けたいと思ってくれるはずだし、そういう職場にするのが、僕の務めだと思っています。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

終始ご謙遜されていた金成代表。小さい頃のご記憶から「みんなのおかげ」という思いが強いのだそうです。だからこそコロナ禍の苦境でも従業員を守り、その甲斐あって今またお店は成長軌道に乗ろうとしているのでしょう。「次の人材さえ育てば、もう2、3店舗出したい」とのこと。ノウハウを身に付け、その先にチャンスを掴みたいという方には、ピッタリの環境だと感じました。

プロフィール

金成茂雄

総合職(店長・幹部候補)

(前職:スタッフ(ソープランド))