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総合職(店長・幹部候補)】安本鉱基さんのインタビュー記事

2012年入社

安本鉱基 (31歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:工員

2021.8.27

工場勤務の暗い青年が、店長として成功。やる気と読書で、結果が劇的に変わった

この記事のポイント!

  • 「オレってすごい」。運が良かったのを、実力と勘違いした
  • テキストも写真も動画も、一番大切なのは“見てもらう”こと
  • 経験や学びを全て活かせる。その上で、高給を手にできる環境

10代は工場で、黙々と製品検査。突然の閉鎖を前にした時……

育ったのはずっと大阪です。高校卒業後、工場で働き始めて。

製品検査の仕事でした。ベルトコンベアーで流れてくる電球を、間違いがないか1個1個調べるんです。終日黙々と同じことを続けるので、キツいっちゃキツいですよね(笑)。でも10代でその世界に入ると、ツラいとかないんですよ。慣れますし、仕事ですからね。

ところが3年経った時に、工場が閉鎖しちゃったんです。より賃金の安いインドネシアに移設されることになってしまって……。

「これからどうしよう?」

失業保険をもらいつつ途方にくれていた時に、知人から『アインズグループ』を紹介されました。僕が22歳の時だから、9年前ですよね。当時のブランドはほぼ『ブレンダ』だけだったと思います。正直初めは、なんとなくの腰掛けのつもりでした。

キャストさんに叱られてばかり。申し訳なくて、辞職も考えた

でもそんなだから全然ダメなんですよ。いつまで経っても業務を覚えられなくて。手際が悪かったり、同じ時間に別のお客様を入れてしまったりで、キャストさんにも怒られてばかりでした。

「安本さん何か暗い。何かヤダ」

決定的だったのはこの言葉です。ショックだった?(笑) いや、むしろ「そりゃそうだよな」って……。

前職は電球相手の流れ作業。根が明るいわけではないし、業務に追われていっぱいいっぱい。彼女達からしたら、見るだけで暗くなるような存在だったんじゃないですかね。申し訳なくて、辞めることも考えたぐらいでした。

「金沢にブレンダの新店出すんだけど、行きたい人いる?」

だから僕、会社のこの呼び掛けに思い切って手を挙げてみたんです。まだ4か月だし、仕事ができるわけでもない。でも身のほど知らずと言われるのを覚悟で、違う環境を選びました。

今思えば無茶なことするなって感じですけど(笑)、それくらい現状を変えたかったんでしょうね。

「オレってすごい」。運が良かったのを、実力と勘違いした

僕にとって幸いだったのは、この異動がとてもうまくいったこと。9年前、金沢には『ブレンダ』みたいなお店がなかったんですね。僕じゃなくても誰がやっても流行ったはずです。売上もグングン伸びて。

だけど僕今度は調子に乗っちゃったんですよ(笑)。店長として半年1年とずっとそんな感じだったので、「新店なのに。やればできるじゃないか」って。

本当に運だけだったのに、自分の実力と勘違いしました。接客もそうですけど、キャストさんに対してもきちんと向き合わないままで。

「働く私達を大切にしてください!」

ある子からこんな風に言われたことさえありました。それくらい誤解を招く言動も多かったんだと思います。なのでもうおわかりですよね? 結局運は運に過ぎません。2年目ぐらいからみるみる売上が落ちました。

大きな原因は金沢⇔長野間の、北陸新幹線の開通。ここから東京に、最速約2時間半で行けるようになったんです。地元ではなく、どうせなら出張の際に“よりレベルが高そう”な都会のデリヘルを使おうというお客様が増えちゃいました。その上キャストさんも関東方面へ出稼ぎするようになってしまって……。

「ヤバい」となって今更彼女達を引き留めようとしても、もう遅いんですよね。その努力を僕はしてこなかったから、方法がわからない。めちゃくちゃ落ち込みました。

暇さえあれば読書の日々。驚くほど現場に活き、再び成長軌道へ

でも嘆いたところで店長は自分。誰も助けてくれません。そこで僕は、初めて本を手に取りました。休憩時間と休日に、文字通りビジネス書を読み漁ったんです。

そして読んだことは、現場ですぐに実践しました。スタッフ指導、キャストさんのマネジメント、電話応対。もう覚えたことはすぐ試すみたいな日々でしたけど、これが驚くほど役に立って……。

「こんな簡単な努力を、どうして今までやらなかったんだろう?」

当時一番影響を受けたのは、カーネギーの『人を動かす』でした。勉強になったというより、恥ずかしかったですよね。人間関係や人の説得で“悪い例”として挙げられているのが、まさに僕がキャストさんに対して行っていたことなんです(笑)。

「出勤して下さい」のお願いには信頼関係がいるし、説教って響きません。そうではなく言われる側の気持ちを考えなきゃいけない。「ここに来たい」とか「ここに居たい」って、望んでもらわないといけないんですよね。言葉遣い1つ、挨拶1つとっても、まず“相手”を意識するようになりました。

「店長変わったね」

「どうもウマが合わない」と感じていた子に褒められた時は嬉しかったですね。「あ、やっぱり悪いのはオレだったんだ」と再確認もできて(笑)。それからはおかげさまで、売上もまた伸ばせるようになりました。キャストさんの定着率が、劇的に上がったんです。

テキストも写真も動画も、一番大切なのは“見てもらう”こと

お店が9年目になって思うのは「他店と差を付けるにはWebだな」ということ。「今更?」と思う方もいるかもしれませんが、案外この業界は、ネットを使いこなせていないなと感じます。

例えばテキストを読んでみても、情報を“付け足している”方が多いんですよね。あるキャストさんの人気が出ないとなった時に、新しい情報を後から書き加えたりしてしまう。ずっとそれを続けて、どんどん見にくいWebページになっていくケースさえあります。

この場合の対策は、むしろ逆。お客様目線で考えて、必要のない情報を思い切って消すべきなんですね。

みんな文字なんて読みたくありません(笑)。相手の心に届きさえすれば、文章は短ければ短いほど良いんですね。現にインスタグラムなんて、写真だけで完結しているでしょう? それで的確なマーケティングを行っている方が、世の中にはたくさんいますよね。

このことの意味を、一度考えてみると良いのかなと。そうすれば自ずと効果的なWeb戦略が立てられて、他店との差別化も図れる気がします。テキストも写真も動画も“読んでもらう。見てもらう”のが、一番大事なことですから。

特に現在はスマホのスペックも向上して、SNS、ソーシャルゲーム、YouTube、Netflixなど、遊ぶ時間の奪い合いが行われています。パッと見た瞬間から惹きつけられて、訪れたユーザーを離さないサイト設計が必要なんですね。

経験や学びを全て活かせる。その上で、高給を手にできる環境

この事業の何より良いところは、こんな風に経験や学びを“全て”活かしきれるところですよね。僕も今でも本をよく読みますし、Webの勉強も続けています。もちろん書物だけじゃありません。営業でも事務でも、ご自身の“社会人経験”だって、大いに役立つ仕事だと感じます。

収入も付いてきますしね。ウチで言えば、未経験者でも月給30万円でスタートできます。その上で成果を出せば役職も上がって、50万円100万円という形で高給を手にすることができる。頑張り甲斐があると思うんです。

何より僕を見て下さい。何か飛びぬけた才能があったわけじゃありません。工場をクビになってなんとなくで入社して、キャストさんに叱られていたんです(笑)。

やる気次第、自分次第。この業界は本当に、それだけですよ。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

かつては「辞めようかな」と思ったことさえある安本さん。それを支えたのは確かに本や学びもあるでしょうが、10代という若さで黙々と工場勤務を続けた“我慢強さ”もある気がします。その意味では仰るように、“自分次第”。案外どの業界も、同じかもしれませんね。

プロフィール

安本鉱基

総合職(店長・幹部候補)

(前職:工員)

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