風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】北山誠さんのインタビュー記事

2018年年入社

北山誠 (50歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:ヘルススタッフ

2020.2.18

お金が欲しいなら、人に“頼れる”環境づくりを。業界歴25年の僕だから、言えること

この記事のポイント!

  • 稼ぐにはチームワークがいる。チームワークには前提がいる
  • この業界は、良くなっている。20代から見てきて、そう感じる
  • リピーターのアンケート。来店理由の1位は“ルックス”ではない

業界歴25年。続いているのは、この仕事が好きだから

業界歴は長いですね。というか、この業界しか知らないです(笑)。大学時代にアルバイトでちょっと足を突っ込んだこともあって、知り合いに声を掛けてもらったんです。それからそのままずっと、この世界の住人ですね。

この『LINE GROUP』には、2年前からお世話になっています。その前はソープとかファッションヘルスとか、他業態も色々経験してきたんですが、仕事自体に飽きたことはないですね。……と言っても実は、ここに来る前、もうこの業界から上がろうとしていたんですが。

仕事が嫌になったんじゃなくて、以前働いていたお店のオーナーが退くので、お世話になった彼への恩返しというか、義理が僕の中で一区切りついたんですね。「もういいかな」と思ったんです。

でも、結局お店は変えても、働く業界は変えませんでした。誰でも何かしら事情はあると思うんですが、僕も家庭のことでゴタゴタしていて、そこを含めて、ここに拾って頂いた感じなんです。

ただ、迷いつつこの業界に残ったということは、やっぱり好きなんでしょうね。これしかやったことないですし、正直これ以外できる気もしなかったんですよ(笑)。

若い頃は、自分のことだけ。何がきっかけで変われたのか

若い時は、「とにかくお金が欲しい」「稼ぎたい」、ほんとにそれだけでした。

だから、あの頃は自分のことしか考えていなかったですね。今みたいに「お店のため」とか、「女の子を早く卒業させてあげたい」とか、そういう考えもできるようになったのは、やっと30歳を目前にした頃です。

変わるきっかけになったのは、さきほども話に出たオーナーが、そういうことに厳しい方だったんですね。

仕事以外のこともいっぱい教わりました。礼儀や表に出たときの所作、女の子への接し方とかも全部。当時普段の生活までダメ出しされてましたから(笑)。

そういうことがなぜ必要かっていうのは、上の立場になってみて気づきました。マナーも含めて、“チームワーク”のためなんですよね。

稼ぐにはチームワークがいる。チームワークには前提がいる

「お金が欲しい」というのは、誰でも思うでしょう。でも「稼ぐためにはどうすればいいか」まで考えている方は、実は少ないという気がします。

答えはそんなに難しくないんです。“人に頼れる職場づくりができているか”ということ。

自分1人だけじゃダメなんです。お店を任された時、どれだけ自分が頑張ったとしても、一人よがりでは必ず限界が来ます。その“伸び悩む時”に必要なのは、実はキャストさんとの信頼関係であったり、他のスタッフの“やる気”だったりするんですね。

だからこそ、マナーが大切。思いやりが大事。人のため会社のためって、結局巡り巡って、自分のためだったんですよ。普段から勝手なやつに、人って付いてこないじゃないですか(笑)。稼ぐためのチームワークの“前提”。オーナーが僕に教えてくれたのは、そういうことだったんだと思います。

この業界は、良くなっている。20代から見てきて、そう感じる

チームワークさえあれば、みんながみんな同じように仕事ができなくてもいいと、僕は思うんです。接客に長けている人は接客に、パソコンができる人はそっちを……。適材適所と言いますか、それで自信をつけてもらえれば、仕事自体にどんどん前向きになっていくものなんですね。

みんなが向く方向さえ同じなら、ゼッタイに店は良くなります。そうすれば、いつの間にか巡り巡って、自分も潤ってくるんですよ。欲しかったお金が手に入るようになるんです。“チーム”が利益を生むんですね。

逆に“ゼッタイにしてはいけない”のが、「こんな仕事」と思うことです。

「どうせこういう業界だから」

この言い訳が通用したり、ネガティブな感情で働くスタッフがいる店は、それこそ“ゼッタイ”流行りません。チームが壊れるから、こういう思いだけは抱かないでほしい。

それに、僕はこの業界にずっといるから、色んな会社が“変わってきている”のをこの目で見てきたんですよ。“どうせ”なんてことないんです。明らかに業界は良くなっているんですよ。労働時間も休日も福利厚生も。一般企業の方が、よっぽどブラックだと感じることもありますよ。

そのうえで、給料に関しても昇進にしても、チャンスはすごく多い。僕からしたら、二十歳からここに入りなおしたいぐらいですよ(笑)。

リピーターのアンケート。来店理由の1位は“ルックス”ではない

この仕事をするのに特別なものはいらないですね、学歴も資格も。ただ真面目に仕事をし、気遣いを怠らない。それだけで十分です。

この仕事って、結局接客業じゃないですか。“お店選びはルックスが一番”という方ももちろんいるんですが、もう一度来て下さるお客様のご意見は実は“サービスの内容が良かった”というものが、圧倒的に多いんです。

接客業なんだから、お客様を大事にするのも気遣うのも、当たり前のことですよね。スタッフとキャストが、その当たり前のことを徹底してできるか。勝負の分かれ目は、ただそこだけだと僕は思っています。

その意味で、リピート率の高いお店づくりは、永遠の課題ですね。全国に展開途上の『LINE GROUP』ですけど、各県に必ず1店舗あるくらいにはしたいです(笑)。

個人的な目標ですか? それはもうないです(笑)。この歳になると、必要以上に自分の評価を上げようとも思わないんですよ。仕事だから結果は求められますけど、今自分のできることを精一杯やって、会社に貢献できれば……。

いや、子どもがいるので、成人するまでは頑張らなきゃですね(笑)。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

ずっとこの業界を駈けてきた北山さん。「お金が欲しい」だけだったのが、チームワークの大切さに考えが及ぶまでのストーリーは、そのまま人としての成長過程のように感じました。色んな方を見てきた北山さんだからこそ、真面目さと気遣いだけがあれば良いと、言い切れるのでしょう。まだ50歳。お子様のためにも業界のためにも、ぜひぜひ、お仕事お続けください。

プロフィール

北山誠

総合職(店長・幹部候補)

(前職:ヘルススタッフ)