【総合職(店長・幹部候補)】木村ユウキさんのインタビュー記事
2012年入社
木村ユウキ (35歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:画廊スタッフ
2019.8.16
明確なターゲット、勝てるコンセプト。どうすれば、それを生み出せるのか
この記事のポイント!
- このまま次も漫然と働いて良いのか。いや……
- 稼ぎたい自分。だからこそ、キャストに親身になる
- 転機はコンセプトを変えたこと。戦略の勝利だった
大学卒業後、画廊に。給与は良かったが……
ここで働く前は、画廊の仕事をしていました。
絵画の買付をして、作家さんが作品を出すための準備をして、そしてお客様に絵を買っていただく。
大学卒業後から働いて、仕事もけっこう楽しかったんですよ。やりがいもありました。
ただ、その頃の自分には何もなかったんですね。資格がなくてもできる仕事で、お給料も良かったから、何となくそのまま来てしまっていて……。
そこを辞めて、1年間プラプラしていた時ですかね。自分には何かスキルがあるわけじゃない、27歳という年齢を考えた時に、そのうえでまた「稼ぎたい」となったら、選択肢は風俗しかない気がしたんです。
このまま次も漫然と働いて良いのか。いや……
ただ、今度また給料が良いというだけで働いていたら、また漫然と5年10年が過ぎていくだけだと思ったんです。
だから、今度はしっかりスキルやノウハウを身に付けて、独立を目指そうと思いました。それくらいの覚悟がいるんじゃないかなって。ここの面接でも言ったんですよ。
「3年後には独立させてください」
結局まだ独立していないんですが(笑)、この時危機感を持って臨んだことは、自分にとってすごく良かったと考えています。30歳になる前に気づけたからこそ、今があるんじゃないかなと。
稼ぎたい自分。だからこそ、キャストに親身になる
実際、その意味ではこのお店は、打ってつけの場所でした。がんばりを認めていただいて、1年半で店長にしていただけましたから。
ただ、初めは失敗ばかりでしたよ。まずキャストを揃えるのもたいへんで……。
まだ自分に自信が持てなかったんでしょうね。それが顔にも出ちゃっていたと思うんですよ。「このお店大丈夫かな?」って、女の子を不安がらせていたんじゃないかなと。面接の度に断られてって、そんな状況がずっと続きましたから。
「堂々としてな。それだけで違うから」
助けになったのは、先輩のこの言葉ですね。プラス「稼ぎたい自分だからこそ、まずこの子達を稼がせてあげるんだ」と意識を変えて、女の子ごとにどうしたらそれができるかを、面接の場から一緒に考えるようにしたんです。
その繰り返しのうちに、徐々に在籍も増えていきました。不思議なもので、責任者としての覚悟のようなものも、自然に育まれた気がします。
転機はコンセプトを変えたこと。戦略の勝利だった
勝負はそこからですよね。女の子が集まっただけでは、売上は伸びませんから。何かがいる。
思い切って僕らは、競合店とターゲットを変えることにしたんです。
というのは、当時の西中島には僕らのお店を含めて3つの熟女店があったんですが、コンセプトはどこも同じだったんです。
“落ち着いた40代女性のおもてなしを、わずか1万円で受けられる”
ほかは20代前半までの若い子のお店だったんですね。ここをズラしてみました。
“20代後半から30代半ばの女性の心づくしを、1万3,000円で受けられる”
この年代だけがポコッと空いていたから、やっぱりお客様には新鮮に映ったんですね。30代前後の女性がお仕事を探そうという時にも、ウチだけがニーズに応えられたので、在籍キャストの厚みが増したんです。
あとは、電話応対をもう一度見直しました。下から下からの対応でお客様の気分を上げて、その上でキャストさんを送り出すということを徹底したんです。
立場が上の人ほど、誰よりも失敗している
何でそんなこを思いつけたのか? うーん……。
必死だったのと、わずか1年半で店長になれた喜びですね。ここは会社の仕組みのおかげだと思います。
“仕事で結果を出した人間には、どんどんチャンスを与える”
同じように、今僕のもとで働く若い子たちも、店長になれるぐらい優秀なスタッフに育てたいですよね。本音を言えば、できる子を手離すのは痛手。ずっと手元に置いておきたい(笑)。でも、そこまで思えるぐらいに育ったのって、喜びのはずですよね。
これからこの業界に入る方に言いたいのは、失敗を恐れないでほしいということですね。立場が上の人は、誰よりもチャレンジして、誰よりも失敗した人なんです。
僕だって初めは、女の子の面接だってまともにできなかったんですから。売上だって出だしから良かったわけじゃない。機会をくれた社長には、感謝しかないですよ。
「このままずっと、何となくじゃダメだ」
そう思ってこの業界に入った27歳の僕が、今はしっかり先を見据えられるようになりました。コンセプトは、ターゲットはって、考えて仕事に取り組めるようになった。
まずは“意識”なんだなって、ほんとうにそう思います。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
プロフィール
木村ユウキ
総合職(店長・幹部候補)
(前職:画廊スタッフ)