風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】安藤龍さんのインタビュー記事

2021年入社

安藤龍 (28歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:リサイクル業(トラックドライバー)

2021.10.8

「まあ風俗だから」。これが人もお店もダメにする。成功には“当たり前”だけで良い

この記事のポイント!

  • 初月で大成功。要因は広告費を惜しまなかったこと。そして……
  • 「卒業後に自分が困るんだよ」。なぜキャストさんに語ったのか
  • 「売上はスタッフに還元したい」。月給80万円だって目指せる

15歳で野球留学。精神的に強くなった高校時代。甲子園にも

出身は東京なんですが、15の年にはもう親元を離れていました。地方への野球留学。高校球児だったんです。

先輩後輩の人間関係は、厳しいなんてものじゃなかったですよ。いわゆる“かわいがり”。でも今思うと、ここで精神的に強くなれた気がします。厳しい練習に耐えて、2年生でレギュラー。高3の夏には甲子園の土を踏むこともできました。

プロ?(笑) 声が掛からなかったわけではないんですが、先々を考えると、選手として大成する自信がなかったんですよね。野球推薦で大学進学後、2年生で部も学校も中退しました。19歳でデリヘルスタッフになったのが、社会人としての初めです。

職を転々とした20代。振り返ると、人を見る目がなかった

それからは、この業界も含めて何年かおきに職場を転々としていた感じですね。メッキ会社でトラックドライバー、ピンクサロン、リサイクル業者、ソープランド。この7月には東京オリンピック関連の仕事をしていました。

さっきも少し言いましたけど、根性だけはあったんで、どこに行っても店長とかエリアマネージャーぐらいまでは行ったんですよ。ところが10代は野球漬けで、今だって28歳でしょう? 正直上を見る目、人を見る目がなかった。世間知らずだったんですね。

売上を伸ばしたら給与を上げてくれると言ったのに、上がらない。3倍4倍の業績を作ったら、急に知らない人が現れてピンハネしだす。盛況なのに、グループ店のコロナを言い訳にして月給を半額にされる。そんなことばっかりでしたよ。もうヤクザかと(笑)。悔しい悔しいの日々でしたね。

ただ悪いことばかりでもないんです。わかる人はわかってくれると言うか……。友人の紹介で今の社長に会えたんですが、ちゃんとこれまでの僕の職歴を見て「大したもんじゃないか」と評価してくれました。

「ウチもこの8月にピンサロをオープンするんだ。安藤君、仕切ってみないか?」

僕からしたら渡りに船ですよね。実は自信もあったんです。

初月で大成功。要因は広告費を惜しまなかったこと。そして……

実際お店は初月から大成功しました。要因の第一は、広告費をケチらなかったこと。載せる営業媒体全てで、最上位プランを選択したんです。この事業ははまず、お客様が訪れてくれないと始まりませんから。

もう1つは、“社会人”としての“常識”を、しっかり意識してお店作りをしているからだと思います。と言うのも、19歳でこの世界を知った時から、僕はこの言葉が大嫌いだったんですよ。

「まあ風俗だから」

スタッフは自分達の仕事がいい加減でも「まあいっか」となっちゃう。だから上だけが稼ぎを独占しても「そんなもんか」と思う。キャストさんも遅刻は平気で、ごく普通に“当日欠勤”をする。悪びれず、中には急にいなくなっちゃったり(笑)……。

僕が見てきた現場は、いつもそんな感じでした。みんなが「風俗だからこんなもんで良いだろう」。それじゃ売上は伸びないですよ。どんぶり勘定で良い時は良いってだけ。いつか潰れます。

「卒業後に自分が困るんだよ」。なぜキャストさんに語ったのか

「風俗だって仕事だよ。他と何も変わらない」

僕はキャストさんのマネジメントや面接を任せられるようになってから、繰り返しこの台詞を言うようになりました。「だから連絡なしで休みはありえないし、接客マナーにもうるさいよ」って。そしてこう続けるんです。

「当たり前ができないと、卒業後に自分だって困るよ。若いこの時期に1年2年だらしなく生きたら、それが染みついちゃう」

わかってくれた子は入店してくれますし、そうじゃない子はもう面接で離れてしまいます。でも「それで構わない」と思っていました。特に容姿の秀でた子はべつに、僕のところじゃなくてもどこでも稼げますから。

“今後の人生も考えて、どういう仕事をしたいのか”

押し付けずに、これを女の子に投げかけていたと言えば良いですかね。この仕事は“特別なことは必要ない”というのも、何となくわかっていたんです。

“いい加減でもそこそこ儲かる”からこそ、“当たり前のことを当たり前にやる”というのを徹底すれば、キャストさんもお店も必ずもっと稼げる。僕がピンサロでもソープランドでも結果を出せたのは、それがわかっていたからだという気がします。

「売上はスタッフに還元したい」。月給80万円だって目指せる

おかげさまで、こうした経験が今花開いているのかなと。新しく入ったキャストさん達も、先輩の様子を見て一生懸命やってくれていますよ。当たり前と言えば当たり前なんですが、業界未経験の子は、とりわけお店の雰囲気が大切だなと感じますね。

お店が好調だから言うわけでもないんですが、昔自分が給与に不満があったので、「売上は働くスタッフに還元したい」という思いは強くあります。3か月の試用期間が終われば、月給は30万円。店長になれば35万円です。

月の売上は歩合としてみんなに配分されるので、もちろん成果次第でスタッフはもっともらえます。店長に至っては……そうだな、僕の体感で言うと、月給80万円ぐらいまでは、現実として目指せる数字だと思います。

やる気と力さえ示してくれれば、すぐにでも新店の責任者に抜擢しますよ。現にもう2店舗場所を確保してあります(笑)。ここは先月オープンなんだから、上も下もありません。とにかく一度、僕に会いに来てほしいですね。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

ご自身の苦労もあってか、“働く人重視”という印象を受けました。記事で語られた給与面もそうですが、交通費は当然支給、勤務の実働は8時間で、基本的には残業もないそうです。“風俗だからという言い訳が嫌い”という思いは、環境面にも活かされているようですね。

プロフィール

安藤龍

総合職(店長・幹部候補)

(前職:リサイクル業(トラックドライバー))

総合職(店長・幹部候補)のその他のVOICEはこちら