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高校を卒業後、工場勤務18年。この業界に転職した理由とは

こんにちは。今日は東京からいらしたとか。柴田の方は初めてでしょう？（笑） どうも遠いところをわざわざ……。

僕はずっと愛知県なんですよ。高校卒業後、すぐに製造業の工場で働き始めました。

ライン工からスタートして18年。後年は工程や納期の管理職的な役割にはなっていたんですが、やっぱりちょっと飽きてきちゃったんですね。マンネリだなと。

「人生1回きり。変わった仕事がしてみたい」

そんな思いからデリヘルに転職したのが36歳の時です。車の運転も好きだったので、その意味でも魅力を感じました。そこで4年、次のお店で2年という感じですね。

モノづくりの現場から接客業へ。しかもこの仕事は提供するものも女性のサービスなので、最初は戸惑いました。女の子に対しての気遣い心遣いのほか、ご案内の際にはお客様との駆け引きだって必要になって。

ただ1つ言えるのは、おかげさまで全然飽きません（笑）。業界歴も早11年。良い転職だったというのが、正直な実感なんです。

“かたより”なく全員にお客様を付ける。マネジメントの醍醐味

特に6年前からお世話になっている『CAROL』では、接客のやりがいをより強く感じるようになりました。以前いたデリバリー型と違い、対面型の店舗型ヘルスなので、女の子とお客様への距離がより近いんですね。

女の子は移動中の車や派遣先のホテルにいるのではなく、店内の各部屋、すぐに飛んでいける距離でお客様を待っています。大事なのは“かたより”をなくすことですよね。部屋が10室あったとして、一番人気の子だけが朝から夕方まで埋まっている。これではいけません。

他の9人の子達だって稼がせてあげないと。例えばフロントにお客様がいらして、「〇〇さんで」と仰る。でもあいにくその子は予約でびっしりという時に、冒頭で言った“駆け引き”が必要になってくるんですね。「こちらの子では？」と、パネル写真を示します。

「うーんと。どちらかと言うと、かわいい系じゃなくてキレイ系の子の方が……」
「ですよね。いつもそうなのでわかります。でもたまにはいかがですか？　すっごく性格の良い子ですから」

もちろんいつもこれでうまく行くとは限りません。でも“女の子みんなにお仕事を”という最大限の努力を必ずするようにしています。「せっかく来てくださったお客様を帰すわけにはいかない」 常にそんな気持ちです（笑）。

「確かに良かった。ありがとう」

お客様にこんな風に言われた時や、その時間帯に部屋が全部稼働している時は、本当に嬉しいですね。マネジメントの醍醐味です。

お客様と女の子をよく知る。1にも2にもコミュニケーション

どうすればこれが可能かというのは、1にも2にもコミュニケーションだと思います。今の例で言えば、お客様のことを知っているから「この子なら合うんじゃないか」というご提案ができるんですね。

やりかたはそれぞれで良いと思うんです。僕の場合は工場で管理職をしていた時代の癖で、電話番号の“下4桁”が自然に頭に入っちゃうんですね。電話機のディスプレイの数字を見ただけで、「あ、誰々さんからだ」とわかる。

「先月お見えの〇〇さんですね」と言えば、そこから「覚えていてくれるんだ」と好印象を持ってもらえるわけです。服装の特徴でも良いし、アンケート結果からでも良いし、出来事のメモを取るでも構いません。1人ひとり、それぞれの方法で、お客様を知ろうとしてみてほしいなと。

また女の子を知るのも大切ですよね。いらしたお客様のご要望にルックスでは応えがたいという時に、「こういうサービスが得意で」「気立ての良い子で」とアピールするためには、日頃から彼女達と話しておかなければいけないし、何より信頼関係が重要かなと……。

単価が高い＝結果が出やすい。報酬に賞与。収入面のやりがいも

エラそうなこと言ってますけど（笑）、お気づきのようにそう難しいことではないんです。対お客様という時に、「この人をよく知ろう」という姿勢さえあれば、その内自分なりの駆け引きのやり方が身に付いてくると思うんです。

女の子からの信頼についても同じです。一生懸命やれば良いんですよ。「あの子にも何とかお仕事を」と電話口で奮闘し、フロントで喋りに喋ってとやっていれば、「あ、スタッフさん頑張ってくれてる」となるものですから。

そしてこの事業は、サービス単価が高いこともあって、結果が出やすいんですよ。目の前のことに、中でも人に対してコツコツと真剣に向き合える方なら、必ず成功できると思います。

売上を達成すると報酬が出たり、業績で賞与もあったりで、収入面のやりがいもすごくありますよ。成果次第でスピード昇格だってあります。冗談抜きに、主任の僕なんてさっさと追い抜いちゃってください（笑）。

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

松坂 治良

『CAROL』は30年以上も続く“老舗”だそうで、「実際常連さんが多いですね」と山田さん。記事にあるように、コミュニケーションを大切にしてきた運営の結果なのでしょう。「人と接するのが好き」という方には、ピッタリの職場だと感じました。