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一般職(内勤・スタッフ)】栄田亨貴さんのインタビュー記事

2016年入社

栄田亨貴 (23歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:食品の仕分け作業員

2018.10.3

接客経験はなく、パソコンにも触れなかった僕。バイト感覚で始めて、もう2年

この記事のポイント!

  • 正直、アルバイト感覚。キーボードを叩くのも指1本だった
  • 2度の「辞めたい」⇒「ゼッタイ、続けてやる」
  • “ボーっ”と立っていた自分が成長できたのは、先輩のおかげ

同世代が稼いでいる。フリーターで、良いのか

以前は食品倉庫で働いていました。大手スーパーに納品する品物を、店舗ごと仕分ける作業をしていたんです。

お給料? 低かったですねぇ(笑)……。他の業界のこととか何も知らなかったんで、当時はもらった額で「じゅうぶん多い」とか「やったあ」って思いながら働いていたんですけど。

でも仕分けの仕事を辞めて、1か月くらいフリーターをしていた時期ですかね。風俗業界で働いている友達から「もっとワリに合った仕事したら?」って、心配されたんです。

僕は21歳だったんですけど、実際その友達は、まわりと比べてかなり良い額のお給料をもらっていました。「大卒でもそんなにもらえないんじゃないかな」とか思って。

風俗に行ったこともないし、業界のこともまったく知らない。接客経験さえなかったんですけど、フリーターでいるわけにもいかないし、「自分でもそんなにもらえるのかな」と思って、いくつか求人に応募してみたんです。

正直、アルバイト感覚。キーボードも指1本だった

検索ワードとかは覚えていないんですよね。ここにはただ「なんかいいな」と思って面接に行って、採用していただいた感じなんです。正直、アルバイト感覚の軽いノリでした。

最初はお掃除と、受付後のお客様を女の子のところにご案内するぐらいのお仕事でした。受付まで行うようになったのは、確か2、3か月経ったぐらいからですかね。

そうなんですよ。1つひとつの仕事を、ここではほんとうに丁寧に教えてくださったんです。いざ受付となったときにも、必ず隣に誰かがいてくれました。「ちょっとやってみよう。心配しなくても、分からなかったら代わるから」って感じでした。

当時は「頭で分かっても、なかなか体が動かない」みたいなことも多くて。だからずっと付いていて教えてくださったのは、ありがたかったですね。

皆さん優しくて、だからバイト感覚で入った僕が、2年も続けられているんだと思います。「僕でも続けられるんだな」って、自分が自分に感心しているぐらいなんです。

今は受付もバッチリできます。ネットの更新なんかも含めて、だいたいの業務はこなせるようになりましたね。最初はヒドかったですよー。まともにパソコンに触ったことがなかったんで、キーボードを人差し指1本で叩いていたぐらいですから(笑)。

慣れてくると、仕事ってどんどんおもしろくなってきますよね。そういうことも、このお店で初めて学べた気がします。

2度の「辞めたい」⇒「ゼッタイ、続けてやる」

でも「辞めたい」と思ったことはあるんです。2回ぐらいありますね。この2年間に。

何かがイヤとかっていうのは全然なかったんですよ。ほんとうになんとなくで。

たぶん“同じところに長く勤める”ということ自体に、僕自身が慣れていなかったんだと思うんです。1度目は無断欠勤しちゃって(笑)。笑い事じゃないんですけどね。

そのときは家で着信を見て「これじゃさすがに社会人としてダメだな」と思って、お店に行ったんです。

ところがみんな怒んないんですよね。店長も怒らない。「どうした?」って話を聞いていただいて、聞いていただいているうちに「がんばろう」ってなって、また普通に働きだして……。

2回目は去年の10月ですね。「今度こそ辞めます」って言って。

「やっと1年過ぎたのに」
「良い従業員になれたのに」
「次やりたいことないの? じゃあまたフリーター? 続けた方が良いよ」

みんながそんな風に言ってくださって、実際自分にやりたいこととかないんですよね。なんとなくめんどくさくなっちゃっただけで……。

なのにこんなにみんなが引き留めてくれる。自分が必要だって言ってくれてる。

先輩たちにすごく迷惑かけて、このときですよね、自分の意識が変わったのって。「今度こそ辞める」って言ったのにそうしなかったんだから、もうとことんやってやろうって。「ゼッタイ続ける!」に変わった瞬間でした。

結局甘えてたんですよね。なんとなく仕事を始めて、お給料も良くて、皆さんが優しくてっていう環境に。今は「やるならてっぺん目指そう」ぐらいに思っています。そうですね、そんなこと思ったのって、初めてです。

“ボーっ”と立っていた自分が成長できたのは、先輩のおかげ

来年には役職に就きたいですね。ただ年数だけ重ねていくのはイヤなので、しっかりできるようになって、上にいきたいです。僕も変わったでしょう(笑)。

僕はほんとうに何も知りませんでした。業界のことも業務内容も、風俗そのものさえ、何のことだか分からなかったんです。

だから最初のころは、何をして良いかも分からなかったんです。ただ“ボーっ”と立っていただけでした。ほんとうに“ボーっ”と。

なぜ続けられたのか? 支えですよね。先輩たちの支え。見守ってもらえたから仕事に慣れて、やりがいとか楽しさを自然と見つけられるようになった。

だから自分には“僕でも続けられたんだから”っていう思いが強いんです。「大丈夫ですよ。続けられますよ」って……。

やってみたらできるものだし、お給料はやっぱり良いから、最後はそこでもがんばれますしね。初めて給与明細見たときに僕「あっ! あっ!」って、思いましたから(笑)。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「ここだから」と何度も強調していた栄田さん。2度の「辞めたい」の後に、劇的と言っても良いほど働く意識が変わったのは、頭ごなしに仕事を押し付けるのではなく、“見守る”というスタイルを貫いたお店の雰囲気が大きいのでしょう。働き方、働かせ方……。風俗業界だけではなく、あらゆる職場のヒントがあるように感じました。

プロフィール

栄田亨貴

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:食品の仕分け作業員)

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