風俗男性求人はFENIX JOB

正社員経験はわずか3か月。その後も定職に就くことはなかった

地元は結構な田舎です（笑）。高校卒業後、ダンボール工場に就職しました。実は短大に受かっていたんですが、家庭の事情で金銭的に厳しく、すぐ世に出るしかなかったんです。

ところがそこは3か月しか続きませんでした（笑）。残業はあるし、月給は手取りで12万円ほど。しかも人間関係もヒドいという会社だったので、勤める理由を見出せなくて。

最初でつまづいたのが響いたのか、その後もなかなか腰を据えられる場所には巡り会えませんでした。コンビニのバイト、お弁当工場で検品、飲料メーカーでトラックへの積み込み、2年ほどニートだったようなこともあります。

もともと僕は「夢を持って生きたい」とか、「ひとかどの者になりたい」という意識も強かったんですね。現にコンビニ時代は芸能界を目指したりしていました。だからこそ「きちんとサラリーマンをやろう」という気持ちにはなりづらかったのかなと……。

でもやがて、そんな僕も20代後半を迎えようとしていました。そろそろ将来も見据えないと、という年齢ですよね。“転機”をくれた職場こそ『JOY GROUP』だったんです。

プライベート時間の確保。一般企業での内定より『JOY』が良い

知人の紹介で応募、面接となり、驚きました。勤務は実働8時間＋休憩1時間。基本的に残業はなく、休みも週に2日頂けるというお話で……。

しかも給与は試用期間から月給28万円。もちろん通勤交通費は出るし、社会保険も完備されていました。

一般企業並みというか、それ以上ですよね（笑）。実際別の業界で内定を頂いていたんですが、そちらを断ってでも『JOY』にお世話になりたいと思えました。心機一転、博多に出ようと決めたんです。

一番は“夢をあきらめなくて良い”という点ですよね。僕にはまだ「自分の力で身を立てたい」「何者かになりたい」という思いが変わらずにあります。この労働条件でなら、仕事を終えた後と休日に、全力でその夢を追えると考えたんです。

おかげさまでパソコンを買い、撮影機材も揃え、YouTubeチャンネルの開設に漕ぎつけられました。まずは配信者として、自分の力がどこまで通用するのか試してみたいと思っています。

どこでも通用する接客力を学べる。「高級店で良かった」と実感

とは言え僕にとっては久しぶりの正社員です（笑）。初めは少なからず緊張しました。それでも清掃からスタートして、フロントでのご案内、ホールでの接客という形で、だいたい2～3か月で一通りの業務をこなせるようになって。

ブランクのあった僕でさえそうですから、職種関係なく当たり前に社会人、正社員としての経歴を積み重ねてきた方なら、もっと早く仕事を習得できると思います。

学びも多いですよ。わかりやすいのは敬語です。

お客様に「こちらになります」と言えば、後から先輩に「さっきのは“こちらでございます”だよ」と指摘され、そこで「了解です。気をつけます」と答えれば更に、「その“了解です”も間違い。“承知しました”ね」と注意されという感じ……。今振り返ると恥ずかしいですね（笑）。

お茶をお出しする際にも、茶碗の柄をお客様に向けないと失礼なんですよね。「自分は何も知らなかったんだな」と反省するのと同時に、ここで数年働けば、どこでも通用するマナーと接客力が身に付くなと。「高級店で良かった」は、正直な実感なんです。

創業1980年。事業継続の裏に“1人ひとりのスタイル”への配慮

定刻で帰りづらいということも全然ありません。むしろ皆さん「おつかれさま」「明日もよろしく」という雰囲気です。新卒時代に苦労しましたから（笑）、職場で人に恵まれているのは、本当にありがたくて。

何と言えば良いかな……。ウチは個々のスタイルを尊重してくれる社風なんです。例えば僕のように、どうしてもプライベートの時間を確保したいスタッフがいたら、そこを理解して、応援してくれる。

一方で「この業界で早くステップアップしたい」とか「最速で月給50万円欲しい」と言えば、その意欲にも応えてくれるんですね。

事実フルタイム勤務でお休みは週1日、月給30万円スタートというスタッフもいます。その後早い方なら3か月～半年で主任に。そうなれば月給も一気に45万円まで跳ね上がります。

なかなかない体制ですよね。グループの創業は1980年、昭和の時代から半世紀近く事業を継続できているのは、こうした柔軟な体制も要因だと思います。画一的に縛られるのではなく色んな従業員がいたからこそ、新しいアイデアも生まれ、成長に繋がったのかなと。

お店と僕のYouTubeとのコラボ？（笑）  いやいや、そんな話をするのはまだまだ早すぎます。

そうか。でもおもしろいですよね。これからご入社の新人さんと、いつかそんな企画を立てられる日が来たら、楽しいだろうなと思います。そのためには僕も、もっともっと仕事と夢、両方を頑張らないと。充実した今をくれた『JOY』には、感謝しかありません

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

事業継続の背後に、個々のスタイルへの配慮……。経営視点からもヒントになりそうなお話で、私も大いに頷かされました。
プライべート重視の働き方でも評価は公正で、熊倉さんもしっかり昇給しているとのこと。事実『JOY』では、熊倉さんのような20代のシフト制スタッフであっても、勤続年数5〜6年で30代の全国平均年収に届く給与体系を目指し、調整中だそうです。企業側の“時代への感度の高さ”も、魅力的なインタビューでした。