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ヴェルグ【総合職(店長・幹部候補)】牧野ヒロさんのインタビュー記事

ヴェルグ

2013年入社

牧野ヒロ (37歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:Webディレクター

2018.11.2

どうしてやらないんだろう? チャレンジと成功の裏に“他業界から”という強さ

この記事のポイント!

  • 9割のお店が、商機を“逃している”という驚き
  • “未経験歓迎”なのに、“大10枚”という言葉を使うおかしさ
  • 人を幸せにしなきゃ、おもしろくないじゃないか

成功? まだまだこれから。今はスタートライン

オーナーとして、どうやって高級デリヘル店を成功させたのか、ですか? 成功……。

まずはじめに断っておきたいのは、確かに僕が手がけた『ヴェルグ』は、高級店として高い人気と利益を誇っていますけど、僕自身は、まだまだこれからだと思っているんです。

いや、これからというか、伸びしろがあると言った方が良いかもしれないですね。培ったノウハウだとか、女の子が定期的に応募してきてくれて、お客様に極上のサービスを送り届けるという“仕組み”、これは土台としてしっかりあるので、どんどんお店を広げていけると思っているんです。

僕がオーナーとしてこの業界に参入して、5年になるのかな? ある意味で、今はスタートラインかもしれませんね。

9割のお店が、商機を“逃している”という驚き

そもそもどうして“デリヘル”という業態に関心が向いたかというと、もともと僕は、制作会社でWebディレクターをしていたことがあったんですね。何年かの間に「どういうWebサイトが魅力的なのか」が、わかるようになりなりました。自分でつくるわけですから。

そしてその後、自分でインターネット事業を始めるようになるんですが、そこでさらにSEOやネットマーケティングの知見を得ることができたんですね。

大手が参入しにくくて、市場規模の大きなところ……。そう考えた時に、次の事業としてこの業界が浮かんだんですけど、驚いたのは5年前の時点で“デリヘルはインターネット事業なんだ”と気づいている方が、とても少なかったことなんです。

確かに、皆さん口ではおっしゃるんですよ。「女の子の応募にも集客にもネットが大事」って。でも例えば『ヴェルグ』は高級店なので、同じ高級店にターゲットを絞って、『メルマガ配信登録』をしてみるとするでしょう?

100店メルマガ登録して、何店からメルマガが届いたと思います?……10店ですよ。10分の1。90%のお店は、見す見す商機を逃しているってことなんです。

驚いたのと同時に「これだけ勝機のある業界はないな」って。僕のWebディレクターとしての経験と、ネットマーケティングの知見をフル動員して、お店を立ち上げたんです。

知ってるか知らないか ⇒ やるかやらないか

いつ軌道に乗ったか?(笑) 6か月です。6か月で、お店を人に任せられるようになったんですよ。……たぶん、発想なんですよね。

今までの話でもわかっていただけたと思うんですけど、特別な何かを、僕はしたわけじゃないんですよ。ここまでの話の中で、理解できないことってないでしょう?

まず、“知ってるか知らないか”。そして次には“やるかやらないか”なんです。例えば100店のメルマガ配信登録を「めんどくさい」と思っちゃう人がいるんです(笑)。これではまずスタートラインでダメ。

大事なのは、まずやる。やるためには目的意識を持つことですね。

“なんで100店のメルマガ配信登録を行うのか?”、これがわかっていないと、ただの徒労、作業になっちゃうんですよ。だから「めんどくさい」ってなるんです。その先に事業の商機があるとわかれば、めんどくさいどころか喜びに変わる。仕事って、そういうものだと思うんです。

そして大切なのは、こうして考えることって、ただ自分の事業だけが上手くいくだけに留まらないんですよ。誤解を招くかもしれないですけど、僕は「自分に関わる人には幸せになってほしい」と思っていますから。

“未経験歓迎”なのに、“大10枚”という言葉を使うおかしさ

例えば当時色んなお店の、女の子を募集をしているページを見て、正直僕は呆れたんです。

“未経験歓迎”とあって、その後に“大10枚保証”とあるわけです。

この業界が未経験の子、大10枚って言ってもわからないですよ(笑)。若い子の募集なら、なおのことそうでしょう。

要は、中にいることで、中にいるのが長すぎて、この“おかしさ”に気づけないんですよね。“大何枚”というのが言わば業界用語で、業界に染まってしまっているから出てしまう言葉なんだということに気づけない。

それでいて「未経験歓迎なのに、経験者ばっかり来ちゃう」なんて嘆いてしまうわけです(笑)。発するメッセージが、未経験者に向いていないのが、わかっていない。

僕たちはそこから変えたんですね。何時間で、何万円。何日だと何万円。具体的に例えばお昼にこんな仕事をしている〇〇さんは、ここで幾らいくらの月収を追加で手に入れられたという形で、収入のイメージも明確に示しました。

もちろん女の子の不安にも、そこのページで答えてあげる。「コワい思いをしますか?」とかですね。これ、同じページにあるのが大切だし、親切なんですよ。

よく「ホームページに書いてあったでしょう?」なんておっしゃる方がいる。これはユーザーを見ていないんですよ。ただ置けば良いというものじゃない。動線1つとっても親切に。これはWebの基本ですから。

『ヴェルグ』みたいなお店、増えてきましたよね、少しずつ。女の子は比較検討できて良いと思うし、ライフスタイルや考え方の中で、はっきりと自分の働き方がイメージできるようになってきたと思います。

働く理由だって、さまざまですからね。やむを得ず、という子も中にはいるんです。Webはまず入り口なんだから、そこからまず親切に、わかりやすくというのは、当たり前だと思っています。

『ヴェルグ』の真似してくださって良いですよ。僕たちは常に、その先を行きますから(笑)。

人を幸せにしなきゃ、おもしろくないじゃないか

お店で働きたい方に望むことですか? いや、それはもうやる気だけで良いですよ。気持ちだけで。

この業界に長くいたという方も大歓迎だし、この僕の話を聞いて「ネットマーケティングっておもしろそう」とか、「デリヘルがネット事業ってそういうことか!」なんて思ってくれた他の業界の方がいてくれたら、嬉しいですね。

入ってみればね、はじめにやることは、この渋谷のお店で電話を取ったり、女の子のシフト管理をしたり、配車の指示をすることだったりします。全体の流れは、やっぱりまず把握して、いずれ後輩にも教えないといけないですからね。

でもその先は、僕みたいに家やカフェで仕事をしてくれて良いんですよ。

そんなにびっくりします?(笑) だってこれインターネット事業だって言ったじゃないですか。場所なんて選ばずに、自由にやり取りができるんですよ。ウチはLINEの活用にも積極的で、営業にはLINE@を導入しています。業界の先駆けになれば良いなと、個人的には思っていますけど。

ワクワクしてくれると良いなって思うんです。この業界はこんな風に、まだまだ広がりと可能性がありますから。一通りできるようになって、ネット事業やその広がりに興味を持ってくれたら、僕は喜んで自分の知見やノウハウを、スタッフに伝えていきますよ。学ぶ気持ち、大歓迎です。

じゃなきゃね、おもしろくないでしょう? 業界に良くなってほしいし、さっきも言いましたけど、僕は『ヴェルグ』に関わってくれた人は、女の子にもスタッフにも幸せになってほしいんです。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

オーナー自らこれまでのご経験をお話くださるということで、たいへん緊張しました。あますことなく成功の秘訣や事業で大切な“発想”について語ってくださいましたが、その底には「みんなだって、やろうと思えばできるのに」という忸怩たる思いが感じられました。ここでなら“風俗以上”を学べる。そんな風に感じた取材でした。

プロフィール

ヴェルグ

牧野ヒロ

総合職(店長・幹部候補)

(前職:Webディレクター)

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デリバリーヘルス(デリヘル)

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