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塾講師を約10年。子供達の成績UPや合格が、何より嬉しかった

大学卒業後、塾講師をしました。もともと学校の先生が夢だったんです。

ところが教育実習で「何か違う」と思っちゃったんですね。「部活までやったら激務すぎる」というのもあったし、職員室ではみんなが暗い（笑）。現実を見せられたような気持ちになりました。

それで塾に方向転換したという流れです。ときどき飲み屋さんでマネージャーなんかもしつつ、トータルで10年ぐらいかな？　教えることは好きだったので、やりがいはとてもありました。

子供達の背中を押して励まして、成績が上がったり志望校に合格したりすると、自分のことのように嬉しいものです。またフィールドは異なるようですが、同様に飲み屋さんで働くのも楽しくて。

子供相手の指導も大人相手の接客も、“人に関わる”という点で、僕にとっては変わらないんでしょうね。元来が人好きなんだと思います。

「今までの働き方でいい」 社長の言葉でトライする気になれた

それがなぜこの業界に、というのは、実は友人からの紹介なんです。昨年の6月頃でしたか。当時も飲み屋さんに勤めていたんですが、コロナ禍からの回復が思わしくなく、ちょうど今後について考えていた時期でした。

で、「一度会ってみる？」と友人が社長に繋いでくれて。最初はコワいイメージもあったものの、社長に会ったらぜんぶ吹き飛んじゃいました（笑）。

まず同じ大学出身ということで話が弾んで。その後職歴を伝えると、なんと言うか、僕の“歩み”自体を評価してくれたんですね。

「コツコツやってきたんだね。それが大事。強いよ」

要は受験勉強をして大学に入って、その後塾講師をしてというのは、地味と言えば地味じゃないですか。予習復習をして、目の前の課題を解決。期末考査の点数アップを図ったり、最終的には学校の合格を目指したり……。

そのプロセスや飲み屋さんでのマネジメントを“仕事”として評価してくれたんですね。

「業種が変わるだけ。同じように君らしく業務に向き合ってくれればいい」という言葉を受けて、「一般の業界と変わらないんだ」と思えたんですね。大いに励まされて、アルバイトからお世話になることを決めたんです。

職場では明るく大きな声で。キャストさんにはまず“感謝”が大事

事実働いてみても、面接時の話通りでした。僕が向き合ってきた子供達も、職場のキャストさんも「目標がある」という点では同じなんですよね。

キャストさん達は稼がなきゃならない。そのためにはお客様のご指名が必要。アクセスや集客のサポートをするのが、僕らスタッフの役割です。

大事なのはやはり“雰囲気づくり”と“コミュニケーション”ですよね。色んなお客様がいるし、プライベートでも様々なことがあるわけで、彼女達もいつもいつも元気というわけにはいかないでしょう。

そこでもし職場の空気まで暗かったら、ほんとに気が滅入っちゃうじゃないですか。なのでスタッフは努めて明るく大きな声で。特にどんな時も“感謝”の言葉を伝えるようにしています。

二人三脚を意識すれば、熱意は伝わる。やるだけで成果も上がる

例えば万が一その日ご指名が付いていなくても、帰り際にはまず来てくれたことに「今日も1日ありがとうございました」と感謝。これがあるからこそ、キャストさんもこの後のアドバイスに耳を傾けてくれるんです。

「接客どうされてます？」
「ところで『写メ日記』なんですが……」

具体的な話の取っかかりは、こんな感じでしょうか。この際に“通り一辺な助言”を続けるようではダメですよね。

実際にそのキャストさんの『写メ日記』を見て、「もうちょっと個性が伝わると。趣味ってあります？」とか「写真がパターン化しちゃってるかも」という形で、“どこが問題なのか” “何をすればいいのか”を一緒に考えるのが重要かなと。

そう（笑）、まさに塾の時と同じです。“二人三脚”で、共に歩む。こうしていればキャストさんに熱意が伝わるし、この事業は“やったらやっただけ”という面が強いので、必ずと言って良いほど、成果も上がるんです。

昇格に歩合給。報われるから、“手ごたえや充実”を感じられる

『セレブ紫』の良いところは、こうして現れた成果をきちんと評価してくれるんですね。現にバイトから始めたはずの僕が、この1月からは主任です。当然給与も上がって。

売上に応じて更に歩合給も付くので、頑張り甲斐もすごくありますよ。この点は前職とは大きく違います。

飲み屋さん時代には、一生懸命やっても“報われている感覚”がなかったんですね。一方ここでは、日々の仕事ぶりに昇格で応えてくれたり、伸ばした売上には歩合給で報いてくれる。“手ごたえや充実”を感じて働くことができるんです。

だから逆に「早く出世したい」というのはないですね。もちろん「いつか店長に」という思いはあるんですが、“フツーに”勤めていれば、上の役職は後から勝手に付いてくる。それくらい信頼感があります。

今はむしろ、お客様にもっと良いサービスを、キャストさんにもっと居心地の良い環境をという思いが強いです。そこで“小倉No.1”になれば、当然キャスト在籍数も増えるし、売上も青天井で増えていくのかなと。

当然利益は、僕らスタッフにも更に還元されますよね。その時には自分が新店を立ち上げて、グループは福岡県さえ飛び出して……。

壮大すぎます？（笑） でもこんな風に大きな夢を描けることこそが、『セレブ紫』引いては『Zグループ』の最大の魅力だという気がするんです。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

さすが元塾の先生。よどみなく溢れ出る言葉に、私もぐいぐい引き込まれちゃいました。社長様の仰るように、前職を活かせているのは、伊藤さんの“コツコツ”が大きいのでしょう。才能や能力というより、“マジメ”こそが輝ける職場だという気がしました。