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大学卒業後、服飾の専門学校。望み通りアパレルに進んだが……

大学卒業後、すぐには就職しませんでした。

正直まだ働きたくなかったし、もともとファッションが好きだったのもあって、服飾の専門学校に通ったんです。

やがて希望通りアパレルの道に進み、セレクトショップの大手で8年、その後友人に誘われて、古着も扱うお店で1年という流れです。

特に友人のお店は、運営が雑誌の出版社で、撮影なんかにも携われておもしろかった。ところが本が売れない時代に入ってしまって、結局会社が解散しちゃったんです。

で、当時子どもが生まれたばかりでしたし、「稼げる職に就こう」と。求職者支援施設で営業を始めました。

なんと営業は僕1人という状況だったんですが（笑）、今思うとそれが良かった。ノウハウの取得が早く、同郷の知人と人材派遣会社を立ち上げるまでになれたんです。

業界について、まったくの無知。だからこそ見えた“勝ち筋”

振り返ると、アパレル時代も営業になってからも、僕はずっとご縁に恵まれています。『RANUNCULUS（ラナンキュラス）』に加わったきっかけも、オーナーが昔、人材派遣で僕のお客様だったんです。

3年前でしたか。デリヘルを立ち上げると聞いて、「おもしろそうだな」と。オーナーも僕もこの業界をまったく知らない。話をする中で“だからこその勝ち筋”があると思えたんです。

僕らはまず“高級店”をコンセプトにし、費用対効果を高めると共に、“価値の創出”によるリピーターの獲得を目指しました。

更に“競合の高級店”にも負けない道を模索。データ分析とマーケティングに力を入れ、他店の価格帯や推しポイント、写真のクオリティまで全部洗い出して、どうすれば“他と差別化できるか”を徹底的に分析したんです。

例えば写真。Webサイトをご覧いただければわかるように、キャストさんの撮影を屋外で行っているんですね。それだけで「あ、ラナンキュラスだ」と認識してもらえる。ちなみにカメラマンは僕なんですよ（笑）。

社保完備。売上で歩合給。福利厚生に整体師のマッサージ?!

今のような戦略を立てられるのも、立ち上げメンバーが“業界外出身”なのが大きいと思うんです。

制度面でも一般企業と同じように社会保険完備だし、おもしろいところでは、元整体師のスタッフさんから無料でマッサージを受けられます。僕も肩が凝ったら、「お願いします」って（笑）。

給与面では歩合給制度で利益をスタッフに還元しています。

このため売上や経費はガラス張り。1人ひとりが「どうすれば売上を伸ばせるか」と経営者目線を持つことで、お店が成長し、収入だって増える。わかりやすいし、やりがいを持てる仕組みかなと。

1つひとつの仕事にしっかり向き合えるから、未経験入社に最適

高級店と聞くと構えてしまう方もいるかもしれません。でも僕としては“高級店だからこそ”未経験の方にも始めやすいのかなと。

薄利多売でなりふり構わず、という環境ではないので、“1つの仕事。1人のお客様”にしっかり向き合える。焦らずにスキルを身に付けられるし、キャストさんとのコミュニケーションも取りやすいですよね。

事実キャストさんの入店面接には、1時間半以上かけるようにしているんです。

いくら稼ぎたいのか、いつ卒業したいのか、そのためには何が必要で、どれくらい出勤すればいいのか……。個々の“思いと目標”を初めにきちんと聞き、のちの意思疎通がスムーズになるようにしておくんですね。

こうして言わば“準備”に時間をかけられるのも高級店ならでは。おかげでキャストさんの定着率も高いんです。

成果を示せば昇給・昇格。新規出店が続き、“ポスト”も空きあり

歩合給だけではなく、責任感を持って仕事に取り組んでくれたり、業務の幅を広げてくれれば、基本給も上がっていきますよ。後輩の指導に長けている方なら、昇格だって早い。

実際今年度中にあと2、3店舗増やす計画が具体的に進んでいます。つまりポストも続々と生まれる状況。店長になれるチャンスはどなたにもあるんです。

しかもお店は1年前にリニューアルオープンして、人気・売上共に今まさに軌道に載ったところ。つまり業務のシステムも整っているし、成長の恩恵もダイレクトに受けられる。入社には一番おいしいタイミングです（笑）。

特別なスキルは必要ありません。ずっとここで働いてくれればもちろん嬉しいですけど、夢を叶えるためにとりあえず稼ぎたいとか、独立のために経営を学びたいとか、そんな動機でも全然構いません。ぜひ僕らを踏み台にしてください。

僕自身人材派遣の会社もまだ続けていて、言わば掛け持ちなんですね。こんな“自由”が許されるのも、『RANUNCULUS』ならではかなと。

とにかく楽しく。これからもみんなで色んな企画を出して、組織を大きくしていきたいですね。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

松坂とのお話を伺って、前職までで培ったビジネススキルが、この業界で大いに活かされていると感じました。オーナー様含め、まさに“アウトサイダー”としての視点が、成功の源なのでしょう。安定や収入もそうですが、何より“経営者目線”が育つ職場だと感じました。