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総合職(店長・幹部候補)】河口匠さんのインタビュー記事

2013年入社

河口匠 (28歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:国家公務員

2019.2.14

国家公務員から風俗店の店長に。駆け引きの面白さに取り憑かれ……

この記事のポイント!

  • 安定を求め国家公務員試験にパスするも、待っていたのは残業の日々
  • お試しで風俗店に入社。駆け引きや自身が成長できるところに面白さを見出す
  • スタッフへの高待遇は先行投資。いい職場がいい人材をつくる

高卒で営業職に就くも、安定を求めて公務員試験に挑む

高校を卒業して、オフィスの引っ越しの仲介営業をしていました。引っ越しを検討している会社から依頼を受けて、間に入り、一番効率のいい業者を選定するっていう仕事ですね。

未経験OKっていう文句に惹かれて入社しただけで、特にそういう仕事がしたかった訳ではないんですよ。

相手が何を求めているのかを察するのは得意だったので、営業自体は好きだったんですけど、会社が扱っている商品については……う~ん、魅力はなかったな(笑)。すぐ役職がもらえたので、仕事はできる方だったと思います。

ただ、土日も仕事でつぶれちゃうんですよね。当時、付き合っていた彼女と結婚を考えていたので、土日も休める仕事に転職を考えるようになりました。

そんな時、国家公務員をしている同級生と偶然会いまして。仕事についての愚痴をこぼしていたら、高卒でも公務員になれると聞いたんですね。

公務員っていったら、土日も休めて、安定しているっていうイメージじゃないですか。なので、公務員試験の勉強をはじめたんです。

もちろん仕事は忙しかったですよ。でも、それよりも安定を求めていたので、時間を無理やり作って勉強していました。けっこう頑張ったと思います(笑)。

努力の甲斐あって、21歳の頃に無事試験に合格して、公務員になりました。

安定と定時退社を求めて公務員になったが、現実は超激務

配属されたのは、内閣府っていう超お堅い部署でした。経済とか、GDPにまつわる諸々を行うところです。

公務員は全員が土日休み・定時退社だと思い込んでいたんですけど、部署によるんですよね。僕がいたところは超激務で、残業が当たり前の部署でした。

周りも超エリートで出世を狙う人ばかりで、僕みたいに安定を求めて来た人はいなかったです(笑)。

ここに勤めて初めて“30時”という概念を知りました(笑)。朝6時まで残業があるんですよ。

その3時間後の9時には出勤。そんな生活が4年も続いて、気がついたら身体的にも精神的にもボロボロになって……。

うつ病とまではいかないですけど、色んな意味で追い込まれてしまったんですね。とてもじゃないけど続けられる仕事ではないなと思って、退職することにしました。

それから2ヶ月くらいは何もできませんでしたね。朝起きて、テレビを見て、寝るだけの暮らしです。

そんな生活でもお金は必要な訳ですから、何かやらなきゃいけない。そんな時にふと浮かんだのが“風俗”だったんですよ。

『SELECTION』にした理由は、友人バレ防止の為でした

風俗は高収入だし、いい噂も悪い噂も聞くじゃないですか(笑)。実態はどうなのかなって。働いてみるのも面白そうだと感じたんです。合わなかったら辞めればいいと思っていましたし。

ただ、友人にバレたくないっていう気持ちがあったので、住んでいる場所から離れたお店に応募しました。それが『SELECTION』だったんです。

正直、お試しって感じで入社したんですけど、1週間も経たない内に「この仕事は面白いし、環境もいいな……」って思うようになりました。

どこがっていうと、どうすれば目の前のお客様をリピーターにできるかっていう駆け引きじゃないですかね。

どうお客様の好みを探って、合うキャストさんをマッチングさせるか。どういう提案方法だと、また来ていただけるか。そういうトライ&エラーが、風俗店スタッフの接客の、醍醐味だと思います。

あと、ウチはステップアップの条件が決まっているので、どこまで偉くなれるのかを、自分自身への挑戦のように楽しめたんです。

最初は収入に惹かれて入ったんですけど、今は自身の成長が楽しくて続けている感じですね。おかげさまで、今は店長の役職をいただいております。

長期的目線だと“効率”は最適解じゃない

仕事での大失敗もありますよ! もちろんあります(笑)。

効率しか求めていない時期があったんですよね。例えば、キャストさんの予約と予約の間が50分空いている。店としては回転を早くした方が儲かる訳ですから「10分で準備すればもっと早くいけるでしょ?」って感覚で、キャストさんにお願いしていました。

当時の店長に怒られてしまったんです。

「キャストさんが落ち着く時間も含めて、“考えて”予約を受けないとダメだろ!」って。

特に、新人のキャストさんに対してやっていい事ではないよって、諭されました。

回転率だけを見ていたらダメなんですよね。この仕事を通して、様々な考え方を学べていると思います。

風俗店の受付が券売機じゃない理由。それは……

風俗店の受付って、極端に言えば券売機を置いておくだけでも成り立つ業務なんです。その方が人件費も掛からない。

でも、実際どの店舗も人が受付をやっているってことは、機械にはできない接客を求められているんですよね。

それは、おもてなしの気持ちももちろんですけど、“付加価値”だと僕は思っています。あなたがお客様の対応をすることで、なにか付加価値があるか。ウチのスタッフには、それを考えてもらうように指導しています。

例えば、僕は表情や所作で、お客様が何を求めているか分かるんです。月間4,000人くらいのお客様を対応するわけですから、統計みたいな感じで「この動作をしたってことは……出勤している女の子は好みじゃないのかな? じゃあ、次の時間帯を薦めるか」みたいな。

その結果、充分満足することができて、再来店していただけるかもしれない。「河口のオススメなら間違いない」と思っていただけるかも知れない。

接客をルーティンでやっていたら、成長はないですよね。いかにルーティンにならないように、工夫して、優れた接客ができるか。そういうことを考えられるスタッフさんが欲しいですね。

『SELECTION』の待遇はかなりいいと思うんですよ。社会保険、寮、有給、ボーナス、無料の社員食堂なんかもあります。

なんでウチがこの待遇を用意しているかというと、先行投資なんですよね。

長く働いているスタッフっていうのは、それだけで価値のある存在です。色々なトラブルも経験してきてノウハウもあるし、店の知識も豊富ですから。

こういう方を増やすために、長く働きたくなるような待遇を用意しています。いいスタッフを作るには、いい職場からなんですよ。

適材適所という言葉がありますが、スタッフもそうだと思っています。あの業務は苦手だけど、この業務は人の数倍できるみたいな人もいますから。その人に合った指導をさせていただきます。

どんな人でも花が咲かせられるような、SELECTIONはそんな職場でありたいですね。

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

『SELECTION』の店内はとても明るく、フロントにはタブレットがあり、待合室はカウンタースタイルと、従来の風俗店とは一線を画す作りでした。理由を尋ねると「風俗店はエンターテインメントだから」とのこと。楽しいお店づくりがリピーター獲得にも繋がっているんですね。スタッフへの待遇は厚く、安心して働ける店舗だなと感じました。

プロフィール

河口匠

総合職(店長・幹部候補)

(前職:国家公務員)