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総合職(店長・幹部候補)】井上健二さんのインタビュー記事

2019年入社

井上健二 (35歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:フリーター

2021.9.13

「自分で限界決めるなよ」。正社員経験なしの僕が今、月給100万円を目指せる理由

この記事のポイント!

  • 電話を取ったら頭が真っ白。そんな自分でさえ店長になれる
  • 「その給料で満足しちゃうの?」。社長に投げかけられた言葉
  • 1つひとつは些細なこと。でも、半年先、1年先の利益が変わる

10代から自由なフリーター暮らし。だが人生の後半を考えた時

出身は宮城県です。高校卒業後19歳で上京してから、ずっとフリーターでした。

業種はカラオケBOX、マンガ喫茶、コンビニに居酒屋という形で、接客なら何でもという感じですね。正社員になる気は全くなかったんですよ。自由が性に合っていたというか。

ただそんなこと言っていられるのも30代までですよね(笑)。32歳、3歳という形で年を重ねるうちに、次第に不安になってきて……。

「このままで、良いはずないよな」

人生の後半、50代60代を見据えた時に、定職に就かない今の状況では未来がないように思えました。かと言って自分には、学歴も資格もスキルも、社会人としての“キャリア”もない。「どうしよう?」と考えた時に、自然にこの業界が浮かんだんです。

電話を取ったら頭が真っ白。そんな自分でさえ店長になれる

「いきなりやれる?」と感じる方もいると思うんですが、何とかなりますよ(笑)。少しずつ教えていただけましたから。

初日は事務所と待機所の清掃、衣装の洗濯にお仕事バッグづくりという感じでしたね。これがなかなかおもしろくて(笑)、「ああこのサービスは、大人の遊園地みたいなものなんだ」と思いました。

簡単なWebサイトの更新なんかも始めます。この辺りも、パソコンさえまともに触ったことがない僕ができるぐらいですから、全然大丈夫ですよ。

その後先輩の様子を見て学んで、3日目ぐらいから電話も取るようになりました。マニュアルがあるし、みんなも横で聞いていてくれるんで、そんなに心配はないかなと……。

とは言え最初はヒドかったですけどね。電話接客なんかしたことがないものだから、受話器を取っても「何言うんだっけ?」と、言葉が出なかったりしたんです(笑)。もうすぐ先輩が変わってくれて。

逆に言うと、こんなにダメでも気持ち次第でやれるのが、この仕事なのかなと。今では僕、店長ですからね。

「その給料で満足しちゃうの?」。社長に投げかけられた言葉

きっかけは、入社して1年が過ぎた頃に、今の社長に言われたんですよ。

「そんな給料で満足しちゃうの?」

ポストに就けばもっと稼げるのに、自分で限界を決めちゃうことないんじゃないかって。正直まず自分の能力に半信半疑だったんですが(笑)、せっかくこの業界に入ったし、一度ぐらいは夢をみてみようかなと。初めは実は、それぐらいのつもりで店長を引き受けたんです。

1つひとつは些細なこと。でも、半年先、1年先の利益が変わる

で、店長業務をこなすうちに気づいたんですが、売上を伸ばすのに、特別なことって必要ないんですよね。

例えばWebサイトを更新する時に、ただボタンをクリックするんじゃなくて「ちょっと指名が少ないな」という子に気づいたら、テキストを変えてみる。

写真を見て「これだと他の子に埋もれちゃうかな?」と感じたら、ウチには撮影専門のスタッフもいますから、相談して撮りなおした画像をアップしてみる。

なかなか成約に結び付かないスタッフがいたら、「電話の声のトーン、ちょっと高めてみて」とアドバイスしてみる……。

この1つひとつは、すごく些細なことですよね。ちっとも特別じゃない。ところがその些細なことに“気づけるか気づけないか”“やるかやらないか”で、半年先、1年先の利益はまるで変わってくるんです。

僕にとってありがたかったのは、社長が辛抱強く励ましてくれたことですね。1か月2か月と、「こんなんで大丈夫かな?」と落ち込むようなことも多かったんですが、「そんなすぐに結果なんて出ないよ」と。

「大丈夫。井上君のやってることは間違ってないから」

要は腐らずに“続ける”ことが大事で、中途半端に投げ出すのが何より良くないんだと。実際その通りで、3か月目ぐらいからは売上も安定してきました。1年を経た今では、すっかり成長軌道に乗れたんです。

役職も収入も。満足せず、100万円200万円の月給を目指したい

そして一番嬉しいのはやはり、その店の利益に伴って収入が増えることですよね。フリーター時代の僕の給与なんて、月に25万円行くか行かないかぐらいですよ。それが店長になると月給も50万円ぐらい。今では月の売上にもよりますけど、平均で60万円ぐらい頂いています。

電話を取って言葉に詰まるぐらいだった僕が(笑)、ここまでになれるんです。ご経験者やバリバリ接客業で働いていた方なんかは、更に出世も早いと思いますよ。

おかげさまで『MOTHER』は好調で、2店舗目3店舗目も視野に入れています。僕ももっともっと稼ぎたいと思っているので、次はとりあえずエリアマネージャーですかね。

何しろここで満足しちゃうと、また社長に「そんなんでいいの?」と叱られちゃうんで(笑)、100万円200万円の月給を目指して、とにかく貪欲に。こんな風に言えるようになった自分に、僕自身が一番びっくりしています。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「ちょっと前まで何にも考えてなかったんですよ」
とてもそんな風には思えず、驚きました。正に“仕事は気持ち次第”を体現する井上さん。次にお会いする時はきっと、エリアマネージャーとしてご活躍されていることでしょう。

プロフィール

井上健二

総合職(店長・幹部候補)

(前職:フリーター)