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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

一般職(内勤・スタッフ)】唐木聡史さんのインタビュー記事

2012年入社

唐木聡史 (31歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:パチンコ店(ホールスタッフ)

2019.7.30

意見は聞く。ピンチには手を差し伸べる。……感謝があるから、もっと上へ

この記事のポイント!

  • 待遇の良さからここへ。“意見を取り入れる社風”に驚いた
  • 長い休職からの仕事復帰。店長の優しさが染みた
  • たとえ難波や大阪を知らない方でも、思い浮かぶお店に

転職の理由は、大グループならではの“トップダウン体質”

前職では、パチンコ店でホール業務をしていました。

結構大きなグループ店で働いていて、僕自身、仕事もできていた方だと思います。成果が認められて、副主任にまで昇格したぐらいでしたから。

ところが、働いていくうちに大きなグループ特有の企業体質に遭遇しまして……。それで苦労したんです。

例えば、店内の空調。温度設定に決まりがあるんですが、お客様からのクレームがすごいことがあったんです。これは変えたほうが良いと思い、色々と改善案を出したんですけど、全然こっちの話を聞いていただけないんですね。

接客をしている現場のお客様の声なのに、一切聞かないのかと、とても不満でした。上との温度差というのを、強く感じて。

これだったら転職して、自分の意見であったり自分の声が届くような環境で、働きたいと思ったんです。

待遇の良さからここへ。“意見を取り入れる社風”に驚いた

風俗業界に入った決め手は、待遇でした。結婚もしていて子供もいたので、やっぱりそれなりに稼がなきゃいけなくて。

前職の接客経験が生きる職種、家族を養える高収入の業種。掛け合わせた時、この業界が選択肢に入ってきたんです。

ネットで求人を検索をして、このお店と巡り会って……。働き始めた当時のスタッフは、僕も入れて5、6人くらいだったんですが、1番年上の店長初め、皆との距離がすごく近かったのは、ありがたかったですね。

未経験の僕なのに「ここどう?」とか「客観的に見てどう思う?」とか、意見も聞いてくれるようなお店だったんですよ。実際、僕の意見通りに改善してくれたりなんかもして。

例えば、僕が入った当初の待合室って、椅子と灰皿があるだけで、テーブルもなかったんです。しかも、椅子から灰皿までの距離が遠くて。お客様は、吸い殻を落とすのにも一苦労という感じでした。

なので僕、新しく待合室のレイアウト案をつくって、テーブル購入の提案もしたんですよ。そしたら、その意見を通してくれたんです。

早いうちに、前職とは違って「自分の意見を取り入れてくれる」というのを実感できたんで、仕事にも精を出すことができました。2年で主任になれたのかな?

長い休職からの仕事復帰。店長の優しさが染みた

実は僕、一度会社を辞めそうになった時があって……。

家庭内のトラブルで、メンタルをやられちゃったんですね。とても仕事ができる状態ではなかったので、数週間ほどお休みをいただいたんです。

ただ、「そろそろ仕事復帰しようかな」と思った時に、「これだけ迷惑かけたんだから、合わす顔がないな」と、思ってしまって。

ところが当時の店長が「唐木、戻って来てほしい」って言ってくださったんです。怒ったりとかも全然なかったんですよ。むしろご心配いただいて、どうしてこうなったのか、どうしたら続けていけるかまで、一緒に考えてくださったんです。

「わかりました。戻ります」

もうありがたいしかないですよね。主任という役職では、またプライベートと仕事のバランスが取れなくなると思ったんで、お店のみんなにお願いして、一スタッフに戻していただきました。

責任という部分から離れて、一旦ラクにしていただいたんですね。おかげで家庭でコミュニケーションを取る時間も増えて、次第に立ち直った感じです。

その当時の店長が、現在のグループの部長なんですよ。この時の感謝は、忘れられないですね。

たとえ難波や大阪を知らない方でも、思い浮かぶお店に

おかげさまで、2年前からまた主任に戻ることができました。接客のうえで常日頃から心掛けているのは、“お客様ファースト”ということ。

例えばイベントのことであったり、先ほどお伝えした待合室のこともですけど、何をしたらお客様が一番喜んでくださるかということを、常に考えています。やはり、お客様からお褒めの言葉をいただいたり、成果が出た瞬間というのは、やりがいを感じますね。

今後の目標は、「やっぱりアバンチュールだよね」と思ってもらえるようなお店にしていくことです。それこそ、難波とか大阪を知らない方でも、難波でお店を探したら、ウチが1番に思い浮かぶぐらいの……。

このためには、お客様1人ひとりに対する接客の質を、もっともっと上げなくてはいけないですよね。いい印象で帰っていただいて、リピートに繋げる。この積み重ねこそが、良いお店の条件だと思うんです。

にぎやかな家庭。仕事の充実。だからこそ、これから

実は僕、子どもが4人いるんです。上は10歳、下はまだ1歳なんですよ。あの日あの時、辞めようとしていた僕を引き留めていただいたおかげで、今のこの、仕事とプライベートの充実があると思っています。

恩返しとは言わないですけど、お店も僕も、まだまだこれから。そんな気持ちでいるんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

芦澤 光

執筆者

芦澤 光

お客様ファーストを常日頃から考えていらっしゃるという唐木さん。物腰も非常に柔らかく、その姿はまさに“理想の上司”という感じでした。今はお子様の成長を見るのが、とても楽しいとのこと。ご家庭のためにも、今後ぜひ店長、そしてその上を目指していってほしいですよね。唐木さんのご活躍から、目が離せません!

プロフィール

唐木聡史

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:パチンコ店(ホールスタッフ))

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