【一般職(内勤・スタッフ)】岩崎さんのインタビュー記事
2018年入社
岩崎 (28歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:シェフ ⇒ レストラン経営
2019.8.26
料理人として生きた10年。だけど一度は、外を見たくて……
この記事のポイント!
- 引き抜かれて経営にも挑戦。自分を支えたものは
- “待ち”のスタイルではいけない。どう導くのか
- 週休2日、残業なしの“源”は、どこにあるのか
中華料理店で19時間労働。でも、料理が好きだった
学校を出てすぐ、18歳で料理人の道へ進みました。
嬉しかったですよ。僕の父母も飲食関係で、それが小さい頃の夢でしたから。
足を踏み入れたのは、“超”が付くほど有名な中華料理店です。朝6:00から24:00を回って、翌日の1:00まで仕事。休憩なんて1分もなく、月に3日も休めれば良い方でした。
「勉強できるんだから幸せだろ」
もうそんな感じですよ。月給だって9万円もらえませんでした。
文句? 入る前からわかっていたので言いません(笑)。ただただ「料理が好き」という思いだけで、続けていた感じです。実際調味料から手作りのお店でしたから、ほんとのほんとに学べる環境ではあったんです。
引き抜かれて経営にも挑戦。自分を支えたものは
そこを出て有名になった方も、たくさんいるんですよ。僕だって、4年目にはヨソに引き抜かれたぐらいです。
「新しい店をオープンするから、来てくれないか」
月給は25万円になるし、シェフとして腕は振るえるし、その意味で幸せではあったんですけど、今度は“経営”という未知の世界が入ってきました。それこそ調子良い店は良いんですけど、逆に半年で店を潰しちゃうようなこともありましたし、ここも振り返ると目まぐるしい日々で……。
ただ料理の腕って、一度身に付けたら錆びることはないんです。その意味でよく“手に職”って言いますけど、中華料理店での3年間の修行は、本当に自分の糧になったと思います。1つのお店の失敗に、めげずに前を向けましたから。
“興味”から風俗業界へ。一度は外を見たかった
この業界への転職は、単純に“興味”ですね。いつかは飲食の店を持ちたいという夢がありますけど、その前に一度、他の業種も経験したいなと。もうすぐ20代が終わるというのも、影響していたかもしれません。
自分の中では稼ぎたい思いもあったんで、不動産か風俗かで悩んだんですけど、不動産はもう友だちがやっていたんで、「自分は風俗の方に行こう」と。それぐらいの気持ちでした。
使ったサイトは実は、FENIX JOBさんなんですよ(笑)。当時渋谷エリアで検索したら8店舗あって、そのうちの1つがここでした。
働き始めて初日の印象は、すごく鮮明に覚えています。
実は業界にけっこう暗いイメージも持っていたんですが、むしろ“フツー”だし、世代もみんな僕と同じくらいだし、入りやすかったですね。
服装に縛りはない。髪も自由で髭も良いよと、こういうことも嬉しかったです。
最初にした仕事?(笑) 掃除です。仕事の基本は、いつも一緒ですよね。
“待ち”のスタイルではいけない。どう導くのか
驚いたのは電話応対ですね。今となっては当たり前のことなんですけど、僕、電話ってけっこう“待ち”のスタイルで良いんだと思っていたんですよ。お客様の問い合わせに答えるのが業務だと……。
でも違うんですよね。Webサイトは考えて更新して、電話を1つ取ったら聞き出して、考えて、ご提案して、攻めるというか導くのが仕事なんですよね。
お客様は、掴みにいくもの。
そのために、日々女の子とも話してますよ。幸い前にいた飲食店は対面式で、お客様と話すのも仕事という環境でした。ここでの経験が、すごく力になってますね。
例えば女の子に「最近どう?」から始まって、どんなお客様が合うのか、逆に苦手なことはどんなことなのかと聞いて、把握しておく。
それをWebの文章や、電話応対時に活かす感じですね。たとえお目当ての子が休みの時でも、お客様のタイプを引き出して、パパッと普段の女の子とのやり取りを思い出して、導く感じです。
もともと僕、誰とでも話せるタイプなんで(笑)、そこも良かったんだと思います。
週休2日、残業なしの“源”は、どこにあるのか
週休2日で残業もないし、環境的には今まででいちばんですね。僕は遅番なんで、19:00に来て、翌日の5:00ピッタリには帰ります。
たまに早番もやりますけど、その時は9:00~17:00です。8時間勤務。
それでいて歩合給とかも付きますから。今1年目ですけど、今月は手取り36万円だったかな? それぐらいいただけているんです。
何でそれが可能なのかなっていうと、やっぱり“教える”っていう風土が根付いているからだと思います。
例えばわからないことがあって、お休み中の店長に電話したら、何時であろうと電話を取って下さるんですよ。
「できなかった理由が“わからなかった”は絶対ダメ。聞いて」
だから電話口で、30分でも40分でも付き合っていただけます。僕がわかるまでずっと。
ありがたいですよね。何というか、すごく安心して仕事に当たれます。
自分も先輩と同じことを。そうすれば、きっとお店は回る
いつかは親たちと同じように、自分も飲食店をという夢は、未だに持っています。
おかげで少しずつ貯金もできるようになりましたし、昇給だって目指していけるし、かなわない夢ではないのかなって……。
休日はだから、フレンチ、イタリアン、飲み屋さん、色んなお店を回りますよ。週に2日も休めるから、けっこう回れますよね。
これからウチにも、後輩たちが入ってくるでしょう? そしたら僕も、こんな時でも電話に出てあげられる先輩になりたいんです。
「どうしたの? 何かあった? 全然忙しくないよ。相変わらずレストラン(笑)」
今僕、何もむずかしく考えていないです。上の方がしてくれたことを自分もすれば、お店は回ると思ってますから。
(インタビュー:徳山央樹)
取材後記
プロフィール
岩崎
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:シェフ ⇒ レストラン経営)