【総合職(店長・幹部候補)】久保下正樹さんのインタビュー記事
2012年入社
久保下正樹 (34歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:ルート営業
2020.1.6
二度目の上京は、リベンジマッチ。支えも成長も会社と共にあった、幸せな日々
この記事のポイント!
- ルート営業か、デリヘルか。後者を選んだ理由は……
- 「僕らが運んでいるのは命。簡単に考えるな」
- なぜがんばれたのか。どうして会社を好きになれたのか
新聞配達をしながらジムに。ボクシングに賭けた10代
実は東京には来たばかりなんですよ。1月中旬にグループが渋谷に新規出店することになって、僕が代表を任された形なんです。
『FACEグループ』は福岡では知られているんですが、関東には初進出。まずは知名度を上げていきたいですね。
プレッシャーはもちろんありますよ。グループの“顔”として行くわけですし、それに僕、東京には悔しい思い出があるんです。
10代の頃、僕はボクサーになりたかったんですね。高校卒業後すぐに上京して、新聞配達をしながらジムに通いました。でもそこで、腰を痛めてしまって……。
夢半ばであきらめて、福岡に戻ったんです。21歳か、22歳の時ですね。もう12年も前になります。
目指すものは違いますけど、こうしてまた東京に出てくることは、僕にとってはリベンジマッチなんですよ。ゼッタイに勝ちたいんです。
ルート営業か、デリヘルか。後者を選んだ理由は……
地元に戻ってから業界入りするまでは、大手の飲料メーカーでルート営業をしていたんです。自動販売機にドリンクを詰めて回る仕事ですね。
その時は家庭がありましたから、デリヘルで送迎ドライバーのバイトもしていたんですよ。「夜が空くな」と思って。
ところが休みもなく擦れ違いの生活が続いた結果、離婚になってしまったんですね。僕としては「家族を養うため」の一心だったんですが……。
独り身になって「もうそこまでがんばる必要ないな」って思いました。どちらか1本の仕事に絞ろうと考えた時に、僕が選んだのはデリヘルだったんです。
ルート営業の仕事って、1人でエリアを回って、終われば「サヨナラ」って感じだったんですね。すごくドライで。
デリヘルの仕事はそうではないというか、むしろ真逆だったんですよ。スタッフ、女の子、ドライバー、みんなで協力し合うから仕事が成り立っていて、僕は温かさのようなものさえ感じていたんです。
「僕らが運んでいるのは命。簡単に考えるな」
そこから『FACEグループ』に移ったのは7年前ですね。特に前社に不満があったとかではなくて、ネットを見ていてたまたまです。福岡市内にグループの『AROMA FACE 』というお店があるんですが、「アロマか」と思って。一般的なデリヘルで働いていましたから、「そんなのもあるんだ」という気持ちでした。
まったく想像がつかなかったんで、返ってやりたくなっちゃったんですね(笑)。新しいことにチャレンジできると思って。
ところがそこにアルバイトとして入って、1週間目で僕、早速やらかしちゃったんですよ。
僕は福岡でも田舎の方に住んでいたので、市街の土地勘がなかったんですね。女の子を送る途中で、道に迷ってしまって……。
ナビやGoogle マップを見ても全然わからなくて、同じ道を何度も何度もぐるぐる回るんですが、それでもたどり着けない。そのうちに女の子が車に酔ってしまって、当日の仕事はぜんぶキャンセルになっちゃったんです。
自分1人の失敗で、お客様にも女の子にも、お店にも迷惑を掛けてしまって。強く怒られはしなかったんですが、それだけに先輩の言葉が印象に残りました。
「モノを運んでるんじゃないから。僕らは命を運んでいるわけだから。女の子をもっと大事にしなきゃ」
誰を乗せているのか考えて、運転は安全にかつスピーディにということですよね。ドライバーは送ればいいわけじゃないという“仕事の重み”に気づかされましたし、先輩の険しい顔に、逆にこのグループの優しさを感じたんです。
なぜがんばれたのか。どうして会社を好きになれたのか
『FACEグループ』に入るに当たって、僕の中で決めていたことがあるんです。
「5年間やってみて、もし結果が残せなかったら辞めよう」
そう決意して、1年目でアルバイトから社員に、2年目で主任になって、3年目にはマネージャーになりました。そして7年目の今、関東進出まで任されて……。
もうがむしゃらに働いてきましたよね。少数精鋭のスタッフで店舗を拡大してこれたのは、オーナーに魅力があったからこそだと思います。
「FACEは家族だから」
入社したての時に掛けられたこの言葉は、すごく刺さりました。職場に求めていたものが凝縮されているような気がして、だからこそ僕は、まず会社を好きになれたんです。
それにこの仕事って、あらためて言うのもおかしいですけど、やっぱり楽しいんですよ。どの方角を向いても“人”なので、対応に正解がないんですね。お客様に対しても女の子への声掛けにしても、おとといも昨日も問題なかったのに、今日はうまくいかなかったりします。
気分だったりその場の雰囲気だったり、色んなものが人には作用するから、マニュアル化だけではすべてに対応できなくて、だからこそおもしろいんですね。この仕事をしてから、僕は人の表情を見て“ふさわしい言葉”を発するのが、得意になりました(笑)。
アルバイト ⇒ 東京代表。夢のある話がたくさん
最初はアルバイトでスタートした僕も、今はレクサスに乗れるぐらいになりました。上京するんで、手放しちゃったんですけどね(笑)。
夢のある話ならたくさん転がっています。グループは関東進出を皮切りに、これから更なる拡大を考えていますから、ポストもいっぱい空いているんです。“成長途上”のワクワク感は、僕が入った頃以上かもしれません。
福岡ではアロマを経験して、またデリヘルのスタッフに戻って、今度渋谷では、ホテヘルなんです。対面接客になるわけですけど、楽しみですよね。さっき言った“人の表情で言葉を選ぶ”というスキルが、より活きる気がするんです。
東京でどんな方と働きたいか?……正直、やる気のある方ならどなたでも。経験なんかなくたって、面倒は僕がしっかり見ますよ。スタッフは、家族ですから(笑)。
(インタビュー:藤原リョウコ)
取材後記
プロフィール
久保下正樹
総合職(店長・幹部候補)
(前職:ルート営業)