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総合職(店長・幹部候補)】小野克樹さんのインタビュー記事

2017年入社

小野克樹 (38歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:アパレル業界

2021.2.12

1年で店長。3年で統括補佐。成果で昇給&ボトムアップの社風は、若い方にこそ

この記事のポイント!

  • “学び”はやっぱり大切。少しのヒントが、すぐ結果に表れる
  • 店舗型だからこそのメリットを活かし、プロ意識を自然に“育む”
  • 「できる」は即評価。1年もすれば店長。給与だって上がった

“畑違い”で構わない。自分自身の社会人経験こそ活きる場

もともとはアパレル業界にいました。昔から服が好きで、専門学校も服飾関係だったんですね。この道で食べていけたら嬉しいなと。

ところがなかなか厳しくて(笑)。卒業後勤めた会社は小さくて、縫製から企画・デザイン、販売ルートの確保まで、まさに“何でもやる”という感じでやりがいは最高だったんですが、お金が付いてきませんでした。早くから副業を始めて……。

コールセンターが一番長かったかな? 本職の後の時間を使えるので、便利だったんですよね。他にはWeb系のアルバイトも多くて、それぞれ今の仕事に役立っています。

同じように例えば、“今営業をしている”とか“大学卒業後ずっと事務職”とか、色んな立場の方がいると思うんですが、当たり前のことを当たり前にやって、きちんと業務に向き合っていた方なら、そのスキルは必ずこの業界で活かせるはずです。僕自身、「社会人経験をフルに活かせる場だな」というのは、すぐに感じましたから。

ただし自己評価が高いのは危険です。確かに社会人経験は活かせるんですが、“自分はできる”と過信して入社してくる方は、成長がなく活躍するのが難しいです。いくら同じような業務の経験があったとしても、業界が変わるので、謙虚に素直にものごとを吸収する姿勢は、必要不可欠なんですね。

“学び”はやっぱり大切。少しのヒントが、すぐ結果に表れる

苦手があれば克服する姿勢も大切です。僕自身、3年前に『コスパラ』の正社員スタッフを始めた時は、正直戸惑いがありました。対面での接客は初めてだったんですね。

ビジネス上の人間関係の中で、言葉遣いは身に付いていたと思うし、電話の応対についてはベテランと言っても良いぐらいだったんですが、“人対人”では、やはり少し違いました。

特に何が悪いとか、叱られるというわけではないんです。ただ単純に、ふらっと訪れてくださるフリーのお客様が、僕が受付に立った時には帰っちゃうんですね。成約率が低い。

「場数だよ。慣れるから心配ない」

先輩はそう仰ってくださるんですが、性格でしょうね、早く覚えたくて(笑)。ビジネスマナー関係の本や接客のハウツー本をたくさん読んだりしました。で、そうやって勉強してみると、差を生むのはほんとに些細なことなんですよね。

「そうか。笑顔がカタいのかな」
「僕の場合、声は大きくというより高くか」

同じように苦手意識のある方もいると思うんですが、やっぱり何かで“学ぶ”というのはおススメです。難しいことではないので、少しのヒントがすぐ業務に活きますから。僕の場合は本でしたけど、そこはYouTubeでも何でも、自分が身に付けやすい方法で良いと思います。

店舗型だからこそのメリットを活かし、プロ意識を自然に“育む”

業務の中でいちばん奥が深いと感じるのは、キャストさんのマネジメントですね。十人十色なのでマニュアルがありません。

最も重要なのはコミュニケーションですが、その点ここは店舗型なので、デリヘルなどの他の業種より利点があります。お客様とだけではなくて、キャストさんとも常に顔を合わせられるから、表情が読めるし、信頼関係を築きやすいんですね。

この辺りはそれぞれのやり方で良いと思うんですが、僕なんかは業務の手が空いたらすぐコールして、何ならお部屋まで行きます。「最近どうですか?」とか「旅行楽しめました?」とか、何気ない話をすることも多いですよ。

その日常会話の中で、シフトの話をしたり、キャストさんによっては目標額の悩みを聞いたり、接客についての相談に乗ったりという感じですね。例えば、“当欠(当日欠勤)”についても、デメリットはあらかじめ説明しておくんです。

ほら吉原って、決して交通の便が良いわけじゃないでしょう。送迎があるにしても、入谷駅や三ノ輪駅、上野駅まで来て「すみません。お休みです」と突然言われれば、お客様にご迷惑がかかってしまいます。当然その後の人気や指名に、響いては来ちゃうんですね。

「だからもちろん無理はいけないけど、できるなら当欠は避けてほしいんです」

こうして根気強く熱意を持って話し続ければ、ほとんどのキャストさんはわかってくれるものです。

“プロ意識を持て”という言葉がありますけど、頭ごなしにそんなこと言っても、多くの人は聞く耳を持ってくれません。何事も理由を説明して、キャストさん達のプロ意識が、自然に“育まれる”のが大切だと思うし、実は良いお店って、どこもそうなんですよね(笑)。

「できる」は即評価。1年もすれば店長。給与だって上がった

“当たり前のことを当たり前にやる”というのは、接客やマネジメントだけではなくて業務全般そうですよ。挨拶、掃除、Webサイトの更新、写真の撮影や加工、売上の管理。1つひとつを理解して正確にこなせるようになったら、後は時間の使い方も大切ですね。

例えば満室になってふっとお客様が途絶えた時に、Web関係の業務や、後にやらなければいけない業務を終わらせてしまうとか……。

ぼーっとしているだけでは、後で皺寄せが来ます。こうして空き時間を有効活用しておくと、自分がラクできるんですよ(笑)。余裕ができて、ミスもなくなる。そうすると自然に接客も気持ちの良いものになるんですね。

おかげで1年もしたら店長になれました。「頑張ってるな。できるヤツだな」はすぐ評価してくれますし、お給料も上がります。自分で言うのもあれですけど、2店舗目3店舗目と増えていく途上だったので、“良い人材は積極的に登用”という方針だったんですね。

20代の統括も十分可能。ボトムアップの社風は、若い方にこそ

今? 今も一緒です(笑)。今春には『清純クリームパイ』と『恋愛ダイヤモンド』がオープンします。場所さえあればお店は出したいし、企画もあります。何より“こうすれば良い”というノウハウをこの4年でしっかりつくれたので、グループとしては“実践あるのみ”という感じなんです。

おかげさまで今、僕はグループの統括補佐という立場を頂いています。そう(笑)、接客でしどろもどろだったこの僕がです。今の20代の方なんてネットもスマホもくわしいでしょうから、もっと出世が早いんじゃないかな。

もちろんウチは完全に実力主義なので、頑張ってさえくれれば、全然僕のことだって抜かせます。負けずに僕もスキルアップしますけどね(笑)。方針としては完全にボトムアップの会社なので、働きがいもあると思いますよ。

さっきロビーに若いスタッフ達がいたでしょう? 彼ら全員20代です。みんなやる気に溢れていて、「これしたいあれやってみたい」という意見を、聞かない日はないぐらいです(笑)。

「こんなお店があったらいいな」

もしそんな風に思っている求職者の方がいたら、ぜひみんなに聞かせてほしいですね。僕もまだまだワクワクしたいし、アドバイスやサポートは惜しみません。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

活き活きと仕事についてお話くださった小野さん。ご自身のスキルアップや昇給と、グループの成長が重なっていることが、率直に「おもしろい」とのことでした。今後の更なる店舗展開が、たいへん楽しみです。

プロフィール

小野克樹

総合職(店長・幹部候補)

(前職:アパレル業界)