風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】佐藤総司さんのインタビュー記事

2021年入社

佐藤総司 (45歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:デリヘルスタッフ

2021.6.4

仕事で大切なのは“気づき”。少しの積み重ねが、お店と自分の“結果”を変える

この記事のポイント!

  • 職場にい続けたのは、寮に帰りたくなかっただけ。ところが……
  • 難しい業務はない。だからこそ、小さな努力が活きてくる
  • 新規オープンのワクワク感。みんな横一線で、上を目指せる

業界入りは21歳。決め手は「寮がある。食事が出る」

これまでの職歴と言われても、正直困っちゃうんですよね(笑)。家が貧しかったので、僕は中学を出てすぐ、16歳から働いているんです。色んな職を経験しました。

出身は宮城県です。寿司職人の見習いから始まって、とび職、飲食店が幾つか。成人になるまではそんな感じでした。

お金と都心への憧れからこちらに出てきたのが……21歳の時だったかな? 東京じゃなくて松戸を選んだのは、やっぱりたった1人で東京に来るのが、コワかったのかもしれません(笑)。

当時の気持ちとしては、仕事は何でも良かったんですよね。で、ふと『東スポ』の三行広告を見たら、ピンクサロンで従業員を募集していました。寮がある。食事が出る。「貯金できるな」と思って、すぐに応募を決めたんです。

職場にい続けたのは、寮に帰りたくなかっただけ。ところが……

ところがこの寮がヒドくて(笑)。今の時代じゃ考えられないでしょうけど、相部屋でお風呂も1つ。しかも先輩が出るまで入浴できないんですよ。

イジワルもされるからもう寮にいたくなくて、職場に入り浸りです。休みの日でも昼夜仕事をしていました。

「佐藤君何してるんだ。帰りなさい」
「あ、はい。ちょっと……」

ただ単に帰りたくなかっただけなんですが、人生ってわかりませんね。オーナーに「仕事熱心なヤツだな」と思われて(笑)、2、3か月で店長に抜擢されました。そうすると先輩にもイジめられなくなって。

今苦しい環境にいる子には特に言ってあげたいけど、振り返って仕事は結果だなと感じます。頑張る背中は誰かが見ていてくれる。いつか認めてもらえるものです。

売上持ち逃げ。女の子に手出し。そんなスタッフを見たからこそ

僕はあまり仕事にこだわりがなかったので、その後もまた飲食に行ったり、業界に戻ったりの繰り返しですね。ここに来る直前も、デリヘルで統括をしていました。

上の立場になった時に心掛けていたのは、自分が下の時されてイヤだったことは、人にしないこと。……拍子抜けした顔してますね(笑)。でも最初にこの業界で嫌な思いをした分、僕には大切なことでしたし、逆にこの世界の仕事で難しいことって、あんまりないんですよ。当たり前にマジメにやれば良いだけで。

なのに会社の売上に手を出しちゃったり、お店の女の子にちょっかい掛けたり、ヒドいヤツは女の子と一緒にお金持って逃げたりね(笑)。時代もあるんでしょうけど、「何でそんなことするんだろう?」って、しょっちゅう思ったものです。

だから先月ご縁を頂いて、新しくこうしてお店をオープンできましたけど、マジメに業務に向き合ってくれる方なら、それで十分という気持ちです。未経験でも構わないし、最初の内は少々失敗したって、僕がカバーしますよ。

仕事は難しくない。だからこそ“気づき”を大切にしてほしい

ただその上で、最初に大昔の僕の話をしましたけど、“努力”は忘れないでほしいんですね。

お客様の電話を取って、女の子の送迎をして、Webサイトを更新してというのは、慣れてしまえば誰でもできるようになります。でもただこなすだけでは売上って伸びないし、もっと言えば自分の月給も、25万円とか30万円というところで止まってしまうんです。

“ちょっとの努力”で良いんです。例えばなかなか電話が成約に結び付かないとなったら、ちょっと声のトーンを高めてみる。「お電話ありがとうございます」という時に、実際にお辞儀をしてみる。

送迎中に女の子がちょっと暗いなと思ったら、「お疲れですか?」と声を掛けてみる。Webサイトを更新する時に、女の子の情報が少ないなと思ったら、会話を思い出してプロフィールに厚みを持たせてみる……。

1つひとつは小さなことですけど、全ての業務でこの“気づき”を大切にすると、積み重ねた結果はデカいんですね。ただ漫然と業務を流すのとでは、天と地ほどの差が付く。実は人気店と消えるお店の差って、ここだけだという気がするんです。

新規オープンのワクワク感。みんな横一線で、上を目指せる

特にここは先月オープンしたばかりの“新店”なので、1人ひとりの小さな“気づき”が成功を左右します。みんなの頑張りが、そのまま結果に結び付くと言っても良いぐらいです。

やりがいもあると思うんですよ。もちろん店長として僕はいますけど、スタッフはみんな横一線。アルバイトなんかで“オープニングスタッフ”のご経験がある方には、この楽しさやワクワクをわかってもらえるんじゃないかな。

上がいないんだから、当然すぐ出世できますしね(笑)。長年の経験上“頑張り甲斐”はすごく大切だと思っているので、業績が上がれば歩合給も大入手当も付けますよ。

「自分も店長に」

僕もオーナーもこの1店舗で終わらせるつもりは全然ないので、こういう気持ちは大歓迎というか、むしろ嬉しいです。自分の若い頃を思い出しちゃいますよね。僕、本気で応援しますよ(笑)。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

「難しい業務じゃない。でも収入を上げるには、気づきがいる」
この業界の本質というより、どの世界の仕事もそうなのかなと感じました。どんな業務も慣れる。でも慣れた時に“ラク”をするのか、“発見”を大事に改善に取り組むのかで、組織と人の結果は変わってくるのでしょう。自分も大いに勉強になりました。

プロフィール

佐藤総司

総合職(店長・幹部候補)

(前職:デリヘルスタッフ)