【総合職(店長・幹部候補)】中村さんのインタビュー記事
2018年入社
中村 (27歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:営業職(衣料品卸)
2020.7.17
コロナ禍のまっただ中で店長就任。僕は仕事とどう向き合い、そして今何を思うのか
この記事のポイント!
- 「お金は両手で受け取ろうよ」。“誰のサービスか”という自覚
- キャストのこと、お店のこと。“お客様への電話”の重要性
- コロナでみんなが成長できた。僕らはきっと、これからだ
25歳。手取り月収20万円。単純に、お金が欲しかった
生まれも育ちも北海道です。『スターグループ』に入社する前も、僕は札幌にいました。
「手に職を」と思って簿記の専門学校に入ったんですが、20歳で就いたのは、衣料品卸の営業職(笑)。人と接する職業の方が、楽しそうだと思っちゃったんですね。
実際おもしろかったですよ。セレクトショップに「これだ!」と思う服を卸したり、自分が企画した服をつくったり……。最終的にはバッグや靴を担当したんですが、おかげでかなりくわしくなりました。
ただ問題は、お給料が安かったこと(笑)。5年頑張って役職も付いて、それでいて手取の月収が20万円ぐらいだったんです。先輩達に話を聞いても、先が見えてしまって。
「もっとお金が欲しい」
25歳で転職活動を始めた動機は、ただそれだけでした。
転職活動開始。でも、北海道の現実は甘くなかった
会社に残ったまま色んな企業を見たんですが、正直厳しかったですね。北海道ということもあったんでしょうけど、どこの月収にも満足できなくて……。そして給与が変わらないのなら、今の仕事はすごく楽しいんだから、転職する理由はどこにもないんです。
ところが2、3か月ネットで求人広告を探している内に、僕、あることに気づいたんですね。
「風俗業界って、給与が高い」
それからも転職活動は続けていたんですが、どうしてもその額がチラついちゃって(笑)。正直コワさもあったんですけど、試しに受けてみても良いんじゃないかと。それで、一番に目に付いたスターグループに応募してみたんです。
札幌店で店長と面接。キャリアアップの道筋が見えた
面接で印象的だったのは、まず「オフィスがキレイだな」ということ。スタッフも皆さん丁寧で、にこやかでした。
あと驚いたのが、いきなり札幌店の店長が面接してくれたんですね。「とにかくお金が欲しいです」という話をしたら、キャリアアップの道筋を丁寧に説明してくださって。
「頑張ればいいんだな」というのは、すぐにわかりました。そして僕、頑張るのは得意なんで、もう即決です(笑)。
「ただ北海道には空きがないんだ。どこか希望ある? 近いところだと仙台、東京でももちろん良いけど」
店長にこう言われたんですが、実は僕、仙台にも東京にも大阪にも、出張で行ったことがあったんですね。どうせ新しいことを始めるなら、縁もゆかりもない、何も知らない土地に行ってみたいと思って。
「名古屋でお願いします!」
……それからずっと、名古屋です。けっこうくわしくなりましたよ(笑)。
「お金は両手で受け取ろうよ」。“誰のサービスか”という自覚
入った初日はまず皆さんにご挨拶をして……。スタッフ? いえ、キャストさんにも待機室ですぐご挨拶です。「よろしくお願いします!」って。
「源氏名を覚える。顔を覚える。そこからだよ」
そしてWebサイトの更新をして、配車の指示をしてという感じなんですが、最初は時間が掛かりました。特に配車は土地勘が全くなかったので(笑)、苦労したところです。
営業だったので、多少コミュニケーションに自信はあったんですが、キャストさんへの応対についても、当時は怒られてばかりでした。「丁寧じゃない」って。
「座ったまま挨拶しない。おはようございます。お帰りなさい。ちゃんと立って」
「キャストさんが体張って持ってきてくれたお金だよ? 両手で受け取ろうよ」
こんなこともできていなかったのが恥ずかしいんですが(笑)、とにかく態度から、日常の振る舞いからキャストさんへの感謝を示せというのは、厳しく言われました。
中には“仕事を覚えるまではキャストさんに会わせない”という企業もあるそうですけど、その意味で言えば、スターグループは真逆ですね。“まず知る。会う”。誰のサービスで仕事が成り立っているのか、きちんと自覚しろということだと思います。
キャストのこと、お店のこと。“お客様への電話”の重要性
1、2か月したら、お客様への電話を任されるようになります。許可を頂いたお客様に、プレイ後電話を掛けるんですね。
「キャストさんはどうでしたか? サービスはいかがでしたか?」
こういう言い方はあれですけど、これがすごくおもしろかったし、勉強にもなりました。
・どういうキャストさんが好まれるのか。
・お客様はどんなサービスにご満足するのか。
・ウチのコンセプトに何が求められているか。
・キャストさんはコンセプトを理解しているか。
・どんな客層の土地なのか。お店なのか。
何より学んだのは、「キャストさんてこんなにたいへんなんだ」ということ。色んなことを考えて仕事をしなければいけないし、ときには「しんどかっただろうな」というお客様もいましたから。より敬意が深まって、僕の態度も自然に変わっていったと思います。
キャストさんが褒められた時は、すぐに伝えます。やっぱり喜びますよ。実際そういうお客様は、リピーターになることがほとんどですしね。
悪いご感想は、まず上に相談です。お客様のご意見が妥当なのか、言うべきことなのかを、まだ2か月の僕では判断できない。吟味した上で、先輩や店長に伝えていただきました。
やがて3か月目ですね。キャストさんのこと、中のこと、お客様のことをよく知ったところで、電話受付も任されるようになりました。マニュアルと皆さんのおかげで、ここまでにはすっかり自信が付いているんですよ。「やれる!」って(笑)。
店長になれるチャンス。でもそこで、半年間の足踏み
それからの歩みは順調だったと思います。ただ、昨年の10月に『すごいエステ』が名古屋にもオープンして、「覚えたら店長任せるよ」と言っていただけたんですが、そこから僕、半年も足踏みしてしまったんですね。
本当はもっと早く店長になりたかったんですが、力が足りなくて。
“店長に“となると、やっぱり一般のスタッフとは変わってきます。人だけではなく、予算・売上の管理ができないといけないし、費用対効果の分析も必要になってくるんですね。
営業媒体に広告を出してみた。お客様の反応はどうで、収益から考えた時に、プランや時期は妥当だったのかどうか。
この求人媒体に幾ら遣った。それに対して効果はこうだった。続ける? それとも別の媒体に変える?
お客様・キャストさん・スタッフ、人同士の関係はうまく築けるようになっていたんですが、特にネットの部分の分析とか予算の掛け方が、イマイチよくわかっていなくて……。先輩に教わって、やっとという感じでした。
仕組み自体は理解してしまえばどうということはないんです。だから逆に、ECサイトを運営していたり、副業でネットを駆使していたりという方は、入社後もっと早く活躍できるのかなと思います。
コロナ禍の真っただ中で店長に。キャストとどう向き合ったのか
4月に店長になってからは、何と言ってもコロナですよね。お客様に向けて衛生管理の徹底を訴えつつ、問題はキャストさんです。
キャストさんからすれば「出勤するのがコワい」という感情がある。同時に「出勤しないと稼げない」という切実さもあります。これ、どちらも間違いじゃないですよね?
だから気持ちを汲むのが大切だと思いました。出勤を促すというよりは、お互いに先の見えない不安に向き合う中で、「どうしますか?」と話し合う感じですね。
「マスクも消毒液もご用意があります。他に不安な点は?」
「じゃあまず、週1から復帰してみましょうか……」
もちろん出勤してくださったキャストさんには、全力サポートですよ。清掃や換気はいつも以上に丁寧に。お客様にも“双方のため”という意識で、ご自身の体調や衛生面には、充分に気を遣うようにお願いしました。
コロナでみんなが成長できた。僕らはきっと、これからだ
おかげさまで売上もコロナ前と同じぐらいのところまで戻ってきました。ここからですよね。成長軌道に乗せないと。
ただ僕、今回のコロナのことは、マイナス面だけではなかったと思っているんです。新米店長の身でコロナが直撃。僕はこれまでにないぐらい頭をフル回転させましたし、より以上にキャストさんにも、言葉・態度の両面で、丁寧にを心掛けました。
同じ気持ちはキャストさんにもあったと思います。多少の融通はきいてくれるようなところがありましたし、本当はあってはいけないんですが、スタッフのミスにも寛容でいてくれた気がします。
「ここを乗り越えるんだ」という意識が、みんなにあったと思うんですね。そしてその分だけ僕もお店もキャストさんも、成長できた気がして……。
グループのキャストさんが、一斉にTwitterを始めてくれてもいました。この頑張りを見ているだけでも、僕は負けていられない。これからですよ。『すごいエステ』もスターグループも、そして僕も。
店長までに2年も掛かっちゃったんで(笑)、エリアマネージャーには1年でいきたいですね。それぐらいの意気込みでいます。
取材後記
また、理にかなったスターグループの人材育成方針にも、今回とても驚かされました。「稼ぎたい」と「学びたい」に、しっかり応える企業風土だと思います。
プロフィール
中村
総合職(店長・幹部候補)
(前職:営業職(衣料品卸))