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総合職(店長・幹部候補)】森脇隆文さんのインタビュー記事

2014年入社

森脇隆文 (50歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:美容師

2022.8.8

スーツに時計にベンツに家。“当たり前に”仕事に向き合えば、手に入るのが吉原

この記事のポイント!

  • 前職⇒統括。現在⇒社長。でも出世の理由に、特別なものはない
  • “仕事”とは。ナビもスマホもある時代に、道案内までする理由
  • 最初から給与は悪くない。怒られもしない。だけど、どうせなら

母も親戚も美容師。既定路線のように、その道を歩んだが……

僕はずっと東京なんですよ。育ったのは足立区。高校に行きながら、放課後には専門学校にも通いました。母も親戚もみんな美容師だったんです。

実家の美容室を継ぐために、その後経理の専門学校にも通って。ところが20歳で実際に美容師になってみると、どうも楽しくない(笑)。

6年辛抱したんですが、自分より下の従兄弟や甥っ子と見比べても、彼らの方が才能があって生き生きしている。結局僕は不器用だったんだと思います。続けてもしょうがないなと……。

辞めてからはずっと波乗りをしていました。飽きもせず3年(笑)。よっぽど好きだったんでしょうね。

やがて30歳になって業界入りしたのも、その時ちょうど車の免許を失効していて、取得しなおす費用だけ稼ごうという気持ちだったんです。その時はまさか、19年もお世話になるとは夢にも思いませんでした。

前職⇒統括。現在⇒社長。でも出世の理由に、特別なものはない

続けられた大きな理由は、やっぱり収入ですよね。美容師時代には休みなく働いても手取りで月16万円とか17万円だったのが、この世界では最初から30万円とか頂けるじゃないですか。しかも成果を出せば昇給もあるから、やりがいがあったんです。

初めは新宿にある店舗型ヘルスに勤めました。約11年ですね。数店舗を見る統括にまでなったんですが、その頃には正直飽きてしまって(笑)。後輩に人もお店も譲る形で退職したんです。

で、もう40歳を越えてましたし、どうせなら最後は吉原で働いてみたいなと……。

未経験ではないというのもあったでしょうけど、ここでも順調に出世できました。スタッフ⇒主任⇒次長⇒副店長⇒店長という形で。

確か半年で次長になれて、3年目には店長をしていたと思います。今では社長として『エンジェルシリカ』を見つつ、グループ各店の求人業務を担当している感じですね。

すごい?(笑) 何もすごくないですよ。当たり前に仕事に向き合ってきただけ。逆に言えば、それができれば誰だってこの立場になれます。

“仕事”とは。ナビもスマホもある時代に、道案内までする理由

ただ確かに、向き合い方に“幅”はあると思います。例えば女の子から求人のお問い合わせがあったとしますよね。

当日約束の時間に、その方からお電話で、今上野駅だと。「場所がわからない」とご相談を受けた時に、住所とお店の名前だけお伝えするのでは、“良い仕事”とは言えないんです。

「お問い合わせありがとうございます。このままお電話を切らずに、公園口を出ていただけますか。そちらにタクシー乗り場がございますので、タクシーの運転手さんにお電話をお渡しください。お店までご案内致します。もちろん費用はこちらが持ちますから」

で、運転手さんにお話をする。あちらの通りをまっすぐ行って、交差点を右折、そしたら……という具合ですね。

カーナビもスマホもある時代です。その意味で言えば、ここまでやらなくても良いのかもしれません。でも特にその女の子が業界未経験だという時に、ただ住所を告げられるのと、道案内まで引き受けるのとでは、お店に対する印象が全く違ってくるんです。

「大事に考えてくれてるんだな」と感じていただければ、緊張はほぐれるし、話を聞く価値のある店だと思っていただけます。そしてそれはそのまま、女の子の入店率の差になって現れてくるんですね。

最初から給与は悪くない。怒られもしない。だけど、どうせなら

恐らく住所だけ告げるスタッフだって、仕事をしている“つもり”ではいると思うんです。たださっきも言ったように、それでは“良い仕事”ではないんですよね。

道案内のためには、吉原の地理だってしっかり頭に入れておかなきゃなりません。なくなるお店だって店名を変えるお店だってありますから、通勤や休憩時に散歩する時の意識だって変わりますよね。

現に何年か前の吉原の地理のまま、止まっちゃっているタクシーの運転手さんというのもいます(笑)。そしてここが大事なんですが、“一事が万事”で、こんな風に1つの業務で自分なりに頑張れるスタッフは、他の業務でも「こうしてみよう」と工夫できるものなんですね。

ウチでは先輩も上司も、こうした努力をしっかりと見ています。そのスタッフのためばかりでもないんです。「こいつにお店を任せてみたい!」となるんですね。実際グループは現在10店舗。まだまだ出店を続けるつもりなので、良い人材は幾らいたって嬉しいんです。

そしてね、「どうせなら」と僕は思うんです。べつに何となく業務をこなしていたって、1日は終わります。誰に咎められるわけでもないですよ。給与だって最初から悪くはないですし(笑)……。

だけど僕はこの8年の間に、仕立ての良いスーツを作れたし、高級時計を手に入れたし、ベンツを買えたし、父のために家だって建てられました。42歳の入社でスタッフからで、社長にまでなれる。こんな業界って、そうそうないじゃないですか。

お若い方なら、僕の年になるまでにもっと上を目指せますよ。もう一度言います。「どうせなら」。そんな気持ちの方こそぜひ、吉原を働く選択肢に入れてみてほしいですね。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

暑い日でした。森脇社長が僕の顔を見るなりさっと手配してくれたのは、自ら注いでくれた冷たい緑茶と、おしぼりでした。「僕なんて何もすごくない」と語りながら今のお立場を築けた理由を、この瞬時のお気遣いに見る気がしました。

プロフィール

森脇隆文

総合職(店長・幹部候補)

(前職:美容師)

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