【総合職(店長・幹部候補)】甲斐健太さんのインタビュー記事

2016年入社
甲斐健太 (41歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:美容業(人材派遣)
2021.6.18
個と組織との幸福な関係。“コロナ禍”で知ったグループの強さと、店長としての決意
この記事のポイント!
- “役割分担”がきちんと。内勤は店を回すことに集中できる
- 何よりもまず“見る”ことが大事。ケアも対策もそこから始まる
- 「遂に赤字になるのか」。覚悟した時に支えてくれたのは
ドライバーとして業界入り。ところが……
「え?! なくなる? お店なくなっちゃうんですか?」
僕はもともと美容業界にいて、そこを辞めた後、知人の性感アロマ店を手伝っていたんですね。「次が決まっていないなら、送迎ドライバーやってみないか?」と誘われて。
ところが個人店というのもあって、経営が安定していなかったんでしょうね。ひと月もしたら「ごめんな」と言われてしまったんです。
めげるというより、子供もいましたから「次どうしよう」という感じですよね。ただ幸いと言ったらあれですけど、業界入りの勉強もあって、当時営業媒体をよく見ていたんです。同じ性感という業態で、あるお店がいつもランキング上位にいたのを思い出して……。
そう(笑)、それが『スターグループ』だったんです。すぐ潰れるのでは、こちらが貢献する間もありません。「安定したところで働きたい」との思いから、すぐ求人に応募したんです。
“役割分担”がきちんと。内勤は店を回すことに集中できる
「大きなところは違うな」というのは、入社後すぐに感じました。内勤として配属されたんですが、まず“役割分担がはっきりしている”ことに驚いて。
例えば前職のドライバー時代は、キャストさんとお金のやりとりをしたり、ときにはWebサイトの更新を手伝ったりもしたんです。でもここはドライバーはドライバー、内勤スタッフは内勤スタッフなんですね。
役職が上がれば業務内容も変わってくるし、中でもすごいと思ったのは、本社に経理課・総務課、おまけに求人課まであったこと。僕らはお店を回すのに集中すれば良いんです。
「一般企業と一緒じゃん」
グループを立ち上げた先輩方にとっては当たり前かもしれないんですが(笑)、5年前の新人の僕には、カルチャーショックのような感覚がありました。
何よりもまず“見る”ことが大事。ケアも対策もそこから始まる
今店長という役職にいるわけですけど、自分をというか、順調に出世している方の共通点を振り返ると、「人をよく見ているな」と感じます。
上の方達みんなそうでしたよ。オフィスに「おはようございます」とキャストさんがいらしたら、「髪切られたんですね」とか「あ、爪変えました?」とかですね。
僕も顔色にはよく気を配ります。「顔つきおかしいかな?」と思ったら、お声がけしますよ。
「ちょっと元気ないですか?」
理由はやっぱり聞かないとわからないですから。寝不足かもしれないし、彼氏と別れてモチベーションが上がらないのかもしれない。でももしかしたら、指名が取れなくて悩んでいたり、待機室に馴染めないのかもしれないですよね。
そこでマネジメントやケア、対策を考えるためにも、まず“見る”ことが大事なんだと思います。
店の人気は、個々の頑張りの集積。不要なキャストさんはいない
そして責任者としてキャストさんを見てきた上で、最近になって感じるのは、結局この仕事は“1人ひとりの頑張りの集積”という側面が大きいんだなということ。
写メ日記1つ取っても、お店のアクセスというのは、個々のキャストさんのアクセスの総計なんですよね。だからこそキャスト在籍数の確保が重要だし、“ムダな努力”というのはないでんす。
「写メ日記なんて意味ない」
たまにこんな風に漏らすキャストさんがいます。でも僕は言うんですよ。
「そんなことないです。あなたに1つでもアクセスがあれば、その分だけお店への総アクセスが増えるんです」
この前提は大切です。「ゼッタイに必要なキャストさんなんだ」というのを伝える。その後に、「じゃあ指名に結び付かない原因を一緒に考えましょう」となるんですね。これがサポートであり、マネジメントなんだと思います。
もうグループには10年以上の歴史があるし、僕だって何だかんだで5年目ですからね(笑)。できる工夫は幾らでもあります。
「遂に赤字になるのか」。覚悟した時に支えてくれたのは
“店の人気≒個々の頑張り”という事実が浮き彫りになったのが、まさにこのコロナ禍なんだと思います。昨年の今頃は先行きが見えなくて、本当にキツかったですから。「遂に赤字になるのか」というところまで追い詰められました。
でも会社は耐えてくれて支出を惜しみませんでしたし、何よりキャストさんですよ。なかなかお客様が来ないという時でも、耐えて残ってくれました。
いや、残ってくれただけじゃないですね。それこそ写メ日記を続けてくれたし、これは『スターグループ』の全国規模での試みでしたけど、一斉にTwitterを始めてもくれました。
「思いつくこと、できることは全部やろう」
これがあの時の僕らの気持ちだったし、信じてくれたキャストさんへの感謝は、今でも忘れません。売上も戻ってきましたけど、戻すだけじゃ足りないと思っています。冗談抜きに、2倍3倍の利益にして、みんなに還元したい。僕はそれぐらいの気持ちでいるんです。
月給32万円スタート。昇給に歩合給。成果に“応え”がある
で、成果を出せば認めてくれるのが、この会社の良いところですからね。月給32万円でスタートできて、昇給は随時。もちろん役職が付くと、基本給自体が上がります。そこに売上に応じて歩合給が付く感じですね。
だからさっき「キャストさんのために」って言いましたけど、本音は自分のためでもあるんです(笑)。統括という立場に上がれれば、基本給だけで今の倍になりますから。
キャストさんスタッフ含めて、1人ひとりが“まず自分が頑張ろう”。『スターグループ』はだから成長したんだと思います。この“雇う側と雇われる側”の良い関係があれば、きっと大丈夫。僕らはコロナになんか負けません。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
昨今よく聞くようになったフレーズですが、一度会社がなくなり、転職後の今またコロナ禍に耐えてみせた“店長”の言葉だと、説得力がありますよね。自分にとっても、励みになるお話でした。
プロフィール

甲斐健太
総合職(店長・幹部候補)
(前職:美容業(人材派遣))