風俗男性求人はFENIX JOB

8年離れ、戻ってきたすすきの。仲間達は優しくて……

実を言うと、僕はこのお店に助けられたんです。

恥ずかしい話が、僕は出戻りなんですよ。最初は18年前になるのかな？　結婚を機に一度辞めたんです。トヨタの自動車工場で働くことになって、そこが7年……、8年か。

でも離婚してしまったんですね。全てを失って札幌に戻って来て、足も自然とすすきのに向きました。店に電話を一本入れて。

そこには今の社長を始め、かつての仲間達がいました。何か言われたのかな？　5年も前になるからちょっと記憶が。僕も今年で50歳になりましたからね（笑）。

8年ぶりで会って「老けたね」とか「お帰り」とか、そんな感じだったかな。ただとにかく、みんなが優しかったのは覚えています。なんにも聞かないんですよ。北海道に来た理由とか離婚のこととか。この場合、それが一番の優しさじゃないですか。

当たり前のようにまた仕事を始めました。いや、始めさせてくれたと言うべきですよね。温かい店です。

フロントはお店の玄関であり、顔。敬意と笑顔だけは大切に

業務内容は今も昔も変わらないですよ。Web系の仕事がちょっと増えたぐらい。基本はフロントでお客様の電話を取って、ご来店されたら挨拶をして、お部屋にご案内という形です。

接客にマナーは確かに大切ですけど、ガチガチに緊張することはありません。“敬語で話す”という意識があれば、初めは間違っていも全然構わないと思うんです。立ち居振る舞いも含めて、“相手に敬意を示している”という態度さえ示せれば、お客様に怒られることはないです。

そしてそうですね、“見られている”という意識は大切かもしれません。若い頃僕も、一度お客様に言われたことがあって。

「店員さん、いつも笑顔が良いですね」

嬉しかったのをよく覚えています。それまでは「女の子の名前や顔は覚えるだろうけど、店員なんて誰でも同じだろう」ぐらいに思っていたんです。違うんですよね。

まずフロントに立つ僕らが玄関で、顔なんです。「使いやすいお店だな。雰囲気良いな」と感じていただければ、リピート利用に繋がるし、お店の評判にもなります。僕もすっかり老け込んじゃいましたけど（笑）、お客様にお見せする笑顔だけは、未だに大切にしています。

キャストさんへの感謝から、やるべきことが見えてくる

難しいこと？　特にないんですよね。「僕でもできているし」とか思っちゃって（笑）。皆さんに助けられて自分があると感じていますし……。

あ、そっか。強いてあげればそこですね。感謝。キャストさんの頑張りのおかげで自分の仕事は成り立っているという意識は、大切かなと思います。実際その通りなので。

この意識があると、相手のことを考えられるようになるし、自然に責任感も生まれます。

例えば新しくキャストさんが入ってきたとしますよね。人によって事情は様々ですよ。それぞれに卒業までのスケジュールがあったり、人生設計があったり、もっと単純に買いたいものがあったり。

それを話し合って理解して、キャストさんにお客様を付けるのが僕らの仕事です。容姿の特徴は当然ですけど、得意不得意や合う合わないも見極めること。だからもちろん、日常のコミュニケーションも重要ですよね。

表情を見て「元気ないな」と感じたら声を掛けたり、「これだと目標額に届かないな」と思ったら、少し時間を取って相談します。頑張ってみるのか、だとしたらどう頑張れるのか、「ちょっと厳しい」となったら、ムリしないでリスケジュールしようかとか。

「さっきのお客様、また来てくれるって」
「ありがとう。卒業までここにいれたの、きよじーのおかげだよ」

こういう言葉を聞けると、幾つになっても嬉しいものです。仕事に一番のやりがいを感じる時ですね。

“プロ意識”のあるキャストさん達。コロナの影響もほぼ受けず

後はもう、ここはスタッフだけじゃなくて、キャストさんもすごく良い子達ばかりですからね。良い子達……というか、奥様店なので皆さん常識があるし、何と言うか、仕事好きな方が多い気がします。

例えば掃除しようと思って部屋に入っても、キャストさん達が既にピカピカにしてくれているので、やることがなかったりするんです。

「きよじー、掃除道具貸して」

ほんの少し暇ができると、すぐにこんな感じです（笑）。これは何も、みんながキレイ好きだからというわけじゃないんですよ。

自分の“仕事場”を大切にしているということだし、何よりその日々の小さな積み重ねが、お客様の獲得に繋がる。キャストさんはそのことをよく知っているんですね。実はウチはコロナの影響もほぼ受けなかったんですが、要因はこの彼女達の“プロ意識”にもあるのかなと感じています。

人間関係も労働条件も良い。そして上は“やる気”も買ってくれる

だからおかげさまで、僕は何かと気持ち良くお仕事をさせていただいてるんです。実働も8時間、お休みも週2日ありますしね。はっきり言って恵まれています（笑）。

またもし「店長になりたい」とか「いずれは月収50万円欲しい」ということであれば、面接時にご相談してみると良いですよ。

店長も社長も“まずそのためには何が必要か”を、くわしく説明してくれるはずです。下の“やる気”はすごく買ってくれる社風なので、未経験の方もお若い方も、頑張り甲斐があると思いますよ。

（インタビュー：安部明）

取材後記

執筆者

松坂 治良

優しさや人の好さが滲み出ているきよじーさん。“出戻り”後に組織に馴染めたのも、このお人柄のゆえかなと感じました。キャストさんのご様子に気を配りつつ、今この瞬間もきっと、笑顔で接客されていることでしょう。