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一般職(内勤・スタッフ)】井上拓夢さんのインタビュー記事

2017年入社

井上拓夢 (29歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:ショップ店員

2018.7.13

持ち味のない女の子なんていない! 信じきれた時に、何が待っていたのか

この記事のポイント!

  • 「売れたところでなんやねん」 やりがいを見出せず、この業界に
  • “人が人を”というむずかしさ。マッチングの大問題をどうするか
  • 何を信じれば良いのか。何を変えてはいけないのか

お客様にとって「“必要ないもの”も売らなきゃいけない」……前職ではやりがいを見い出せず

前職は、携帯キャリアのショップ店員でした。要は営業ですね。

その頃はやりがいを見出せなかったです。例えば、機種変更に来たお客様であっても「タブレット売れ」って言われるわけですよ。

仕事なんで売りますけど、タブレットをお求めでなかったお客様なので、結果すぐ使わなくなって返品に再度来られたりします。

そういった場面を何回も経験していくと、「お客様のためやなくて、会社のために売りつけてるんや」って思えて。

給料が上がらなかったのももちろんあるんですけれど、この仕事をし続ける自分が想像できなかったです。

“ちゃんとしてる”が入社の決め手

自分が風俗で遊んだこともあったので、この業界に「スタッフとして働いてみたら楽しいんじゃないか」って、それくらいの思い付きで選びましたね。

コワさよりも「給料とか実際どうなんだろう? やってみないとわからないな」って感じに思ってました。

10件くらい応募して、スパークグループに決めたわけですけど、いちばんの決め手は“ちゃんとしてる”っていうところでした。

まず求人媒体から応募して、10分後には電話をいただけたんですよね。女性の声で「ご応募ありがとうございます」って。

面接の際にオフィスへ訪れたら、ちょうどこの隣の部屋だったんですけど、キレイだし片付いているし。きちんと応対もしていただき、「一般企業と変わらないんだな」という印象を受けました。

他の面接も受けていて、よく考えたんですけど「ここだな」と考えて、その日の夜には電話をしていました。

ケータイは自分で不満を言わない。“人が人を”というむずかしさ

今はWebサイトの更新と、女性の管理を任せていただいているのですが、一番むずかしいのは、やっぱり「人が人をアピールする」っていうところだなと。

一緒にしたらおかしいのかもしれないですが、やっぱりケータイとは全然違う。ケータイって売れなくても文句言われないでしょう?ケータイ自体は不満を言わない。

ところが女性は違います。「今日、私指名ないよ?」って、切実に言ってくるわけです。

出勤日だってバラバラなので「あ、久しぶりに来た女性だから、お客様取ってあげなきゃ」なんてこともあります。ケータイだったら新商品だけ売ってりゃ良いでしょうけど、こっちは対人間ですからね。

情だって湧きます。プッシュしてあげなきゃって思うわけです。でも、ここがまた難しい。押しすぎたら、今度はお客様が逃げてしまうんです。

“お客様の好みとマッチしない”時にどうするか

次はお客様へアピールを頑張りすぎるちゃうとダメなんです(笑)。「そこまで言うのはおかしい。なにかあるんじゃないか?」って疑われてしまいます。

結果帰られてしまって、「あー、僕が普通にしていたら、入っていただけたのに」なんてこともありました。こういうときは、ほんとうに女性に申し訳なく思います。

要は“サービスを売るのは人、買うのも人”っていうむずかしさが、いちばん強く出る業界なんです。お客様の趣向だって、さまざまですからね。

でも例えば、”大きな胸で細身で“というのが好きなお客様であっても、お店で待っている女性たちが、それにマッチしないという時もあるんです。ときには。

僕はそのお客様の好みを知っている。待っている女性の良さも知っているという時に、僕はそこで“ただお客様に帰ってもらう”のは違うと思っているんです。

ケータイだったら“画面のサイズはこれ”ってなったら、価値が決まっちゃうでしょう?

でも人だったら、確かにお客様の好みとは少し違うかもしれないけれど、こんな優しさがあったり、雰囲気だったり、こんな良いところがある、場合によっては「お客様と趣味も合いますよ」なんてことだって言えるんです。

お客様の知らない、僕が知っている女性の良さを、伝えてあげることができる。そこでマッチした時ですよね。いちばん嬉しいのは。

女性が喜んで報告してくださるんです。「お客様、さっきの案内の人にありがとうって言っておいてだって」って。

お客様も嬉しい、女性も嬉しい、僕だって嬉しい。こんな素晴らしいことってないですよね。“この女性の良さを知ってる!”っていうぐらいコミュニケーションをとっていて、ほんとうに良かったと思うんです。

目の前の女性に、幾ら幾らっていうお給料も入るわけじゃないですか。リアルに。その近さもすごく良いんですよ。

何を信じ、売り出すのか。何を変えてはいけないのか

“女性自身”をアピールするという意味で、この部分はもっともっと伸ばしていきたいんです。女性と話して、それぞれの戦略を一緒に考えてあげたい。

エロい女性は人気が出ます。でもそうなれない女性もいらっしゃいます。その時に、何かないかと。

実際、容姿がすごく秀でているというわけでもないし、性格的にも少し奥手な女性がいらっしゃいます。

ところが、この女性は指名取れるんですよ。もともと管理職をやっていた方なので、お仕事の話ができる、今も資格の勉強をされているので、頭だって良い。多趣味で、幅広くお話ができる・・・・・・。

この方は、実は二通りのお客様を呼べるんです。ひとつは、プレイだけではなく、お話も楽しみたいと思っているお客様。もうひとつは、この知的なたたずまいとのギャップに、火が付いちゃうお客様です(笑)。

人ですから、どんな女性にもそれぞれの持ち味がある。僕はそれを信じたいし、信じてよかったと思える瞬間が、たくさんありました。

これから、自分がどこまで出来るのか楽しみでもあります。上の方にも期待していただいてるんで(笑)、がんばらないといけないですね。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

“人だから”と強調する井上さん。実はケータイだろうと人だろうと、同じように“売ってりゃいい”と考える店員さんだって、世の中にはいるはず。でも、井上さんにははじめからそれがありません。おそらく考えも及ばないのでしょう。感情があり、心があり、一緒に泣いたり喜んだりできるのが“人だから”、がんばってあげるのは当たり前なのでしょう。「信じてよかったと思える瞬間が、たくさんありました」という言葉に、素直にうなずけました。

プロフィール

井上拓夢

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:ショップ店員)

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