【一般職(内勤・スタッフ)】伊藤さくらさんのインタビュー記事

2019年入社
伊藤さくら (25歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:風俗店キャスト・医療事務
2019.3.20
『百合の園』は人を大事にするお店。だから、シングルマザーでも働きやすい
この記事のポイント!
- 子供の養育費のため、風俗キャストと掛け持ちをしていた事務員時代
- キャストの経験から「こうして欲しい」を理解しているため、裏方へ
- 夢はキャストのためのサロンづくり。相談しやすい上司のもとでノウハウを勉強中
子供の養育費のため、キャストデビュー
学生時代ですか? 結構、前へ前へ出るタイプだったと思います。生徒会にも入っちゃうようなタイプでした。なんですかね、でしゃばり? みたいな(笑)。
神戸出身で、地元の高校卒業後に、小児科の医療事務の仕事に就きました。母親が病気がちだったんで、人を助ける仕事に興味があったんですよ。
子供が好きなのもあって、仕事は楽しかったんですけど、給与面はあんまり……って感じでしたね。
19歳の頃には子供も産まれて、事情があってシングルマザーになったので、昼の仕事だけではとてもじゃないけど暮らしていけなかったんです。
なので、昼職をしながら、空いた時間は風俗で働くことに決めました。
いや、最初はめっちゃ怖かったですよ。一番最初に面接したお店なんか、すごい汚いビルだったし、店員さんも顔が怖くて。「やっぱり、こういう業界なんだ……」って思いましたもん。
でも、何度か面接していく内に、電話の対応とかで、いいお店かどうかを見極めるテクニックを身につけました(笑)。
結局キャストは6年くらい続けましたね。色々なお店を渡り歩いてきたので、一通りのジャンルは経験済みです。
キャスト経験は何かに活かせないか。そうだ、スタッフだ
ある程度お金も貯まって、生活に余裕も出てきたので、キャストは引退したんですけど、次第にこの経験が何かに活かせないかなって考えるようになりました。
自分がキャストとして働いていて、スタッフさんに対して「こうしてくれたら嬉しいのに」って思うことが多かったんですね。それに、接客で学んだ知識や技みたいなものを、現役で働いている子に伝えられたら、彼女たちがちょっと楽になるのかなって。
『百合の園』の店舗スタッフになったキッカケは、すごい偶然なんですよ。私がよく行くレストランの常連さんと話していて、悩みを打ち明けたら、なんとここのスタッフだったんです(笑)。
「さくらちゃん、ウチに来ればいいじゃん。すごくちゃんとしてる会社だよ」って。
話を聞いてみたら、完全週休2日で、8時間勤務っていう働き方も選べて、かつ収入もそれなりに頂けて。子供がいる私にとっては、その条件がすごくありがたかったんです。
基本残業もなく、休憩もしっかり取れるっていう、ものすごくいい待遇だったので、こちらで働くことに決めました。
内勤をやって初めて気づく、成約までのスタッフの努力
入って初日に、まず料金システムを覚えて……、あとはキャストさんとの関わり方について学んだのを覚えてます。
『百合の園』では、キャストさんとの連絡に、独自のチャットツールを使っているんですけど、その際の言葉遣いなどを細かく教えて頂きました。
「こんなに丁寧な言葉遣いじゃないといけないんだ!」って驚いたんですよ。面倒くさいって意味ではなくて、すごくキャストさんに配慮してるんだなって。すごくちゃんとしているのは本当だったんだって、そこで実感しました。
1日のタイムスケジュールで言うと、出勤して、オフィスの清掃、メールのチェック、出勤状況をチャットで確認。それ以降は媒体の更新をしつつ、メールや電話でのお客様対応で一日が終わる感じです。もちろん、間に1時間の休憩はいただいています。
お客様の電話対応は難しいですね、まだまだ慣れないんですよ(笑)。
スタッフとして働くまで、もっとサクサク決まるものかと思っていたんですけど、全然違いましたね。すごくテクニックが求められる業務です。
遊びたい女の子が決まっているお客様もいれば、体型や胸の大きさを重視する方、他にも「オススメいる?」みたいな、フワッとしたリクエストをされる方など、色々なタイプのお客様がいらっしゃいます。だから、何を求めているかを把握して、出勤している子の中からベストをオススメするのが大切。それでも成約に至らないことだってありますからね。
普段からキャストさんのことを、理解しておかないとできない仕事なので、今、そこを頑張っています。
やりたい事をやらせてもらえるので、得意が活かせる
『百合の園』のいいなって思うところは、やりたい事をやらせてもらえる環境じゃないですかね。自分の得意なことを活かせる職場だと思うんですよ。
例えば、私はSNSが好きだったので、TwitterやInstagramの更新も担当することになりました。一応、前から店のアカウントはあったんですけど、あまり機能はしていなかったので、上司にやってみたいって相談したんです。
そしたら「じゃあ、さくらちゃんに任すよ! その代わり、集客に繋げようね」って気軽にOKをいただけました。
なので、写メ日記や公式サイトには載せられないけど、魅力が伝わるような画像、動画とかを撮って投稿しています。結構反応も上々で、そこから問い合わせも頂けるんですよ!
あと、私はネイルも好きなんですよね。なので、キャストさんのネイルケアも担当させていただいてます。これも「じゃあ、キャストさんにネイルしながら、上手くコミュニケーション図ってね」って、仕事を任せてくださって。
ウチの上司は仕事を任すにしても、一つ課題を載せて提案してくるんです。なんか、仕事の振り方がすごく上手い人だなって思いますよね(笑)。
周りに頼れない性格だったので、会社で号泣したことも……
もちろん上手くいかなかった経験もあります。私、1回お店で号泣しちゃったことがあるんですよ(笑)。
キャスト時代も、医療事務の時も、割と個人プレーでいい業務だったので、『全部自分で考えて、自分でやる』っていうクセがついてしまっていて、人に頼れなかったんです。
なので「これ、分からないんですけど」が言えなかったんですよね。
そんな性格だったので、いろいろやることが増えて、手が追いつかなくなった時に、いっぱいいっぱいになってしまってたんです。自然と涙が出てきてしまって……。
そしたら、上司が気付いてくれました。
「さくらちゃん、そんなになるまで抱え込まなくていいよ。僕も気付いてあげられなくてゴメン」って、フォローしてくれたんです。
それがキッカケで、上司も私の業務を分担したり、効率のいいやり方をアドバイスしてくれるようになったんです。私も周りを頼るようになりました。
チームプレイができるようになったんです!
夢は経営を学んでキャストのためのサロンを作ること
プライベートですか? ラーメン二郎が好きなので、関東の二郎を巡ってます。開店前から並んで、食べたらジムに行くっていうのが、最近の休日の過ごし方ですかね。プラマイゼロみたいな(笑)。
将来の夢っていったら、ちょっと大きいかもしれないんですけど、1個考えていることがあって。風俗で働くキャストさん用の、トータルビューティーサロンみたいなのをやってみたいんですよ。
風俗店と提携して、キャストさんが好きな時に使えるネイルサロンだったり、エステがあったらいいな~って。まだ、フワッとしてるんですけどね(笑)
とにかく今のこのお店で働きながら、経営ノウハウも学んでいけたらと考えています。
ウチは社員同士あだ名で呼び合うようなフランクな職場ですし、社長がたまに飲み会を開催してくれるので、風通しはめっちゃいいんですよ。全社員25人くらいの内、女性社員は4人もいるので、性別問わず働きやすい職場だと思います。
前の私みたいに、人に聞けない性格じゃなければ(笑)。何でも相談してくださいね。
取材後記
プロフィール

伊藤さくら
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:風俗店キャスト・医療事務)