風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

渋谷ガーデン【総合職(店長・幹部候補)】南郷登さんのインタビュー記事

渋谷ガーデン

2012年入社

南郷登 (28歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:学生

2018.7.30

突き放すのは簡単。でも、それで仕事って言える? 成功している人は、伝えかたを知っている

この記事のポイント!

  • 業界を知ったのは10代。調理師では、先が思いやられた
  • めげずに腐らずにコミュニケーション。成功しているのは、そういう人
  • 目標を持ってほしい。そのためにいちばん有効なのは、自分の背中

業界を知ったのは10代。調理師では、先が思いやられた

業界自体を知ったのは、まだ10代のころでした。調理師の専門学校に通っていたんですけど、友だちが業界で働いていて、「良いバイトがあるよ」って、紹介してくれたんですね。

はじめはずっと働く気なんて更々なかったんですけど、1年2年と働いて、専門学校の卒業の時が近づいてきてってなったときに、いろいろ考えちゃったんですよね。

もちろん料理が好きで調理師の学校に入ったわけですけど、今後の給与のこととか考えると、安いのはわかっているわけですからね。飲食の道に進んだ自分の、先が思いやられてしまって……。

やっぱり給与はすごく良かったですからね。そのまま続けてしまったんです。結局その会社には、4年間お世話になりました。

2か月のつもりが店長に。先輩たちの人柄に惹かれた

振り返って「もしかしたら、あそこでそのまま続けていたのかな?」とも思うんですけど、4年経ったころに、その会社がなくなってしまったんですね。それで「今度は風俗じゃない営業の仕事をしてみよう」と思って、就職活動をはじめました。

風俗がイヤっていうことではなかったですね。少しいろんな可能性を探ってみたかったんです。まだ22、3歳でしたから。

ちょうどそのころなんですよ。先にこの会社に勤めていた知人から「デリヘルのスタッフやってみない?」って声を掛けていただいたんですね。

それなりに心配してくれているのに、無下に断るのも良くないじゃないですか。なので僕、条件付けたんです。「次が見つかるまで。2か月だけお手伝いします」って。せっかくはじめた就職活動、途中で投げ出たしたくなかったですしね。

ところが働いてみたら、思いもよらず楽しかったんです。人と密に関われるお店だったんで新鮮さを感じたし、とにかく一緒に仕事をする先輩たちの人柄が良かった。

業務のやりとりのなかで話をしたり、飲みに連れて行ってもらって、深くその人のことを知ったりしているうちに、2か月が半年となり、1年となりって、延びていった感じです。

会社に入って、今6年ですからね。気がついたら店長ですよ(笑)。わからないもんですよね。

めげずに腐らずにコミュニケーション。そういう人が成功する

ここに来てからは、イチからのつもりで働きました。部屋やトイレの掃除はもちろん、女の子の“お仕事バッグ”づくりからドライバー、電話受付にサイトの更新、雑務まで、ぜんぶやりました。

たいへんとは思わなかったです。勤務は11時間で決まっているんですけど、休憩挟んで濃密にお仕事がっちりって感じなんで、あっという間に1日が過ぎます。残業がないからメリハリもありますしね。

心掛けたのはとにかく“お店の女の子と話をする”ということ。女の子は“放っておいたら辞めちゃう”ものだと思っているし、それはある意味で当たり前なんですよ。彼女たちには心があります。ときにはイヤなお客さんに当たっちゃうことだってあるだろうし、プライベートでツイていない日だってある。

それを「みんなそうだから」って突き放しちゃうのは簡単なんです。でも言ったってしょうがない。みんなそうかもしれないけど、この子はイヤな思いをしてるんだから「どうした?」って聞いてあげたり、気にかけて「自分は放っておかれてない」って、思わせてあげるのが大事なんです。

店長になってからはまだ1年ですけど、この仕事でいちばん大切なのはコミュニケーションだと思っています。そりゃ報われることばかりじゃないですよ。一生懸命ケアして気にかけてあげても、辞めちゃう子は辞めちゃう。でもそこであきらめないでいい加減に仕事をしないで、コミュニケーションを取り続ける……。

この仕事って、その繰り返しのような気がするんです。成功している人は、めげずに腐らずにコミュニケーションを取り続けている人ですよね。はたから見ていても。

目標を持ってほしい。そのためにいちばん有効なのは自分の背中

新しく会社に入ってくる人には「なるべく目標持ちな」って言います。僕は前の会社は4年、今の会社も6年勤めています。そう、実はあんまり辞めてないんです(笑)。

どうして続けられているのかって言ったら、やっぱり目標なんですね。昔と違って今は貯金もしてるんですけど、それは会社の女の子に貯金してほしいから、自ら実践しているようなところがあるんです。

もともと僕が貯金をはじめたきっかけが、実はここの女の子の影響なんです。その子はきっと目標があったんでしょうね。手にしたお金を使いきったりしないで、ちょっとずつ貯めていたんです。

「20万貯まったー」とか「遂に100万貯まったよー」って、一々教えてくれて。

僕も触発されて「今月は5万貯金してみよう」「来月は10万残してみよう」って貯めていくようにしたら、けっこう貯まる(笑)。どうせなら大きいもの買おうって、今は家を建てるのが目標です。

もちろん女の子に「家を買え」とは言わないですよ。でもせっかくお客さんに指名もらって、僕らも人気が出るように一緒にサポートしてきたのに、「昨日のお金ぜんぶホストクラブでつかっちゃった」とか言われると、やっぱり切ないもんです。その子のことが心配にもなりますしね。なんだかんだ言って、僕も店長ですから。

特に借金とか学費とか夢のためとか……。それこそ目標持って“卒業”を視野に入れている子には、なおさらそんな風にお金つかってほしくないんですよね。

そうは言っても、頭ごなしに「貯金しろ」って説教したって、女の子は聞いてくれないです。僕は親でも兄弟でもないですから。それに彼女たちもわかっているんですよ。そうしなきゃいけないのは。

わかっていることって、言われると逆に腹が立ったりするでしょう?(笑)

だから「僕貯金してるよー」「幾ら貯まったよー」って、さりげなく言うようにしてるんです。女の子が貯めていることを知ったら、「すごいじゃん」て、誉めてあげたりもします。

そうして自分の“背中”を見せてあげるのが、店長の役割なんだと思うんです。僕がここに6年もいれたのも店長になれたのも、先輩の背中があったから。頭ごなしに叱られたりヒドい目にあったりって、まったくなかったですからね。

自分の背中って、自分では見えないのがむずかしいところなんですけど……。先輩たちを見て歩んできたように、自分の背中が、誰かの目標になればいいなって思うんです。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

落ち着いてインタビューができるように場所を変えてくださったり、その間に自らお飲みものをご用意してくださったりと、20代とは思えない“おもてなしぶり”を見せてくだった南郷さん。女の子の“貯金”を心配するくだりでは、まるで娘を思う親御さんのような口ぶりでした。南郷さんの“背中”を目標に働くスタッフが、これから続々と増えていきそうです。

プロフィール

渋谷ガーデン

南郷登

総合職(店長・幹部候補)

(前職:学生)

南郷登さんがハタラク会社はこちら

渋谷ガーデン

ホテルヘルス(ホテヘル)

記事の南郷登さんがハタラク会社はこちら