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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】高田耕平さんのインタビュー記事

2021年入社

高田耕平 (20 歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:営業(賃貸不動産)

2022.10.19

“退職代行”を使って飛んだ。この職場でもう一度頑張ろうと思えた理由

この記事のポイント!

  • 応募の理由は付き合っていた友人がスタッフとして働いていたから
  • 責任者のプレッシャーから“退職代行”をつかって飛んだ!
  • 先輩たちに恩返しを。そして同級生を見返せるくらいの成功を。

大学中退。就職先の不動産営業も2か月で退社してしまった僕が風俗業界を選んだ理由

ちょうど入社して1年弱になります。今二十歳なんですが、店舗の中では最年少です(笑)。

現役で大学に合格して通っていたのですが、コロナの影響でずっとオンライン授業だったんです。何か物足りなさを感じて2回生に上がるときやめてしまったんです。

そこから、賃貸の不動産営業の仕事に就くんですが、ここも上司が苦手で入社から2か月で退職してしまいました。

なにか仕事探さなきゃなって思っていた時に、友人がこの極楽グループ本部の求人部で働いていたんです。

福利厚生もしっかりしているし、なによりその友人が働きやすいと言ってすすめてくれたので興味が湧いたんですよね。風俗で遊んだことなかったんですが、紹介という形だったのでとくに不安などはなかったです。

年上の在籍女性への配慮、店舗責任者としてのプレッシャーから“飛んで”しまった

配属されたのが難波にある『僕たちは乳首が好き(以下:BTS)』というブランドのお店でした。ソフトサービスの派遣型オナクラ店です。

仕事の内容としては、お客様からの電話対応であったり、広告媒体の更新だったりが中心で、入社して3ヶ月目くらいには女性の面接やシフト管理などのキャストマネージメントもやらせてもらうようになりました。

電話対応や更新作業などのデスクワークはわりと問題なくできたのですが、やはり自分が年齢的に若いこともあって女性対応には苦労しましたね……。

女性の皆さんは僕より年上の方ばかりですから、「写メ日記書いてみてください」と伝えてもなかなか対応してもらえなかったり、シフトのお願いなど言いづらかったり……。

それでも先輩方にサポートしてもらいながら、なんとかやっていた感じです(笑)。

経験や実績がないのはどうすることもできないので、ただひたすら一生懸命に、誠実にお話しするよう心掛けていました。

ある程度業務をこなせるようになった入社9か月目くらいの時だったと思うのですが、BTSの店舗責任者に昇格させてもらったんです。

ただ、僕の悪い癖ですね……。プレッシャーに耐えきれず“飛んで”しまったんです。

退職代行に依頼。怒るのではなく心配してすぐに駆けつけてくれた先輩

もはやネタになっていますが、自分のかわりに退職の手続きとかを会社と行ってくれる、流行りの“退職代行”をつかったんです(笑)。

代行会社からお店へ「高田さんは退職を希望されています。私どもの方で手続きすすめさせていただきます」みたいな感じで連絡してもらうやつです。

そうしたら先輩からすぐに電話がかかってきたんです。

本当は退職代行の業者をつかっているわけですから出なくてもよかったんですが、やはり悪いなと思ってしまい電話に出たんですね。

「一度話しをさせてくれないか」と、先輩がすぐに会いに来てくれたんです。当然怒られると思っていたんです。身勝手に仕事を放り投げようとしてたワケですから。

でも、そんなことは全くなく、「なにがつらかったのか」「どんな悩みがあったのか」など、僕の気持ちをとことん聞いてくれたんです。

結局の所、どんどん増えていく仕事のプレッシャーを誰かに相談することや、頼ることをせずに、自分の中にため込んで、破裂してしまっただけだったんです。

「つらくなったら相談して欲しい」「我々もお願いし過ぎてしまっていたかもしれない」と言ってもらえて、業務の量や幅を調整までして復帰させてもらえることになりました。

本当にありがたかったし、もっと頑張って恩返ししなきゃなと思いました。

みんなに恩返しを。そして同級生に負けないくらいの成功を

今は26歳の同期の方とふたり体制でBTSをやらせてもらっています。自分ひとりでかかえこまずに、常に相談をしあいながらお店を盛り上げていってる状況です。

今の状況に不満があるわけではないですが、欲を言えば自分と同世代の方と一緒に働けたらいいですね(笑)。

お給料の話をすると生々しいですけど、今手取りで月に30万円くらい頂いています。もちろん社保や税金などを引いた額です。20歳でこの額をもらえるのはこの業界ならではかなと思います。

昇給のスピードは一般業界と比べものにならないくらい早いので、僕と同じように大学を辞めてしまった人や、若くして会社を辞めてしまった人はぜひ転職検討してみて欲しいですね。

そうそう。同級生はまだ大学にいて、これから就活で有名な企業とかに就職するかもしれないですけど、そういう友達に負けたくないなって思いが強いんです。意外ですか?(笑)。

いろいろと投げ出しがちだった僕ですけど、いろんな方に支えてもらいながら仕事をしていて、少し自信がついてきたのかな。

まずは目の前のことをひとつひとつクリアしていって社会人としても、人としても大きくなっていけたらと思っています。

取材後記

新海 亨

執筆者

新海 亨

噂の退職代行をつかって“飛んだ”話は驚きました。まさか本当にいるとは……汗。もちろん本当に辞める気があるのならば、先輩方の声に耳を傾けず、そのまま去ってしまっていたのだろうと思いますが、思い留められたのは心から心配してくれたからなのではないでしょうか。お似合いのネクタイはお洒落な先輩から借りたものだとか。取材中も笑いと笑顔が絶えない職場でした。

プロフィール

高田耕平

総合職(店長・幹部候補)

(前職:営業(賃貸不動産))