【総合職(店長・幹部候補)】永田豪さんのインタビュー記事
2009年入社
永田豪 (42歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:建設作業員
2023.3.16
トレーディングカードもサービスの1つ?! アニコス店は、やっぱりおもしろすぎる!
この記事のポイント!
- 「やれることは全部」 個々の“実情”に合わせ、全力でサポート
- 密なコミュニケーション。女の子との雑談が、ご案内のヒントに
- 再び成長軌道に。おもしろい企画がたくさん。別事業の可能性も
緊急事態宣言下。店を開け続けた『アニヒロ』。手探りの日々
お久しぶりですね。前回インタビューをお受けしたのが……2019年の11月? そうですか。もう3年以上前になるんですね。
はい、よく覚えています。実はその後記事を読んでスタッフ求人に応募してくれた子が少なくありません。なのでいつかお会いして御礼を言いたいと思っていたんです。今日それが叶いました(笑)。
あの後のことで一番大きかったのは、やはりコロナですよね。確か最初の緊急事態宣言が出されたのは、取材の4、5か月後でしょう。
当時はこの業界だけではなく、皆さんが先の見えない戦いを強いられていたはず。『アニヒロ』は店を開け続けるという選択をしたんですが、それだって自信があってそうしていたわけじゃありません。
世間からご批判を受けないか。お客様はいらしてくれるのか。そもそも女の子は出勤してくれるのか。感染対策に万全を期しつつ、手探りの毎日でした。
「やれることは全部」 個々の“実情”に合わせ、全力でサポート
ただ振り返ると、これはお店にとっても僕にとっても良い経験でした。例えば女の子のシフト。それまでは一様に一斉にお願いするという感じでしたが、この時期からは“1人ひとりの話をよく聞いて”という風に変えました。
コロナに直面した時に、女の子の状況もそれぞれなわけじゃないですか。
ウチを本業にする子は「生活が掛かっている」と思うかもしれない。彼氏や家族と暮らしていれば、ウイルス対策が何より気になるでしょう。とりあえず感染拡大の様子を見ると決めて、収入の目標額を下げる子だっていますよね。
「なるほど。ちょっとお金がいるんですね。じゃあ僕らもサポートするから、頑張ってみましょうか」
「そっか。不安なままだと接客にも影響するから、ムリして出たりしない方が良いかも」
「じゃあ今は出勤を抑えて、お客様のリクエストにだけは応えるみたいにしましょう」
お店は個々の実情や思いをできるだけ聞き、かつそれに応じたサポートを全力で行うという感じですね。僕もスタッフも「やれることは全部やろう」という気持ちでしたし、あの頃は女の子が出勤してくれるだけで嬉しかった。感謝しかなかったですよ。
密なコミュニケーション。女の子との雑談が、ご案内のヒントに
女の子とのコミュニケーションが密になったことは、スタッフの接客面でも大きなプラスでした。
やりとりの中で、仕事には直接関係ない話や、まとまりのない雑談もいっぱいするじゃないですか。そのことで彼女達のことを知れて、プロフィールのテキストに厚みを持たせたり、ご案内に活かせたりということが多々あって。
と言うのも、そもそも『アニヒロ』は“アニメのヒロインに会える”がコンセプトのコスプレ店なんですね。女の子もアニメ、コミック、ゲームが好きという子達が多い。深く知れることで“その子ならではの強み”を、僕らがより理解することができたんです。
「あ、そのアニメ僕知ってます。〇〇さんが確か大好きですよ」
受付でこんなお話ができれば、お客様だって興味を持ちますよね。「そうなんだ」とパネル写真を求められたり、後日ホームページにアクセスしてくれたり、ときには即「じゃあその子指名してみようかな」となることさえあって……。
再び成長軌道に。おもしろい企画がたくさん。別事業の可能性も
おかげさまで、ウチは今また成長軌道に乗りつつあります。
お店の売上は、1人ひとりの女の子が頑張った結果。コロナ禍で僕らはあらためてそれに気づき、業務を見直し、事業を継続できたどころか、この先の展望を描けるまでになったということなんですね。繰り返しになりますが、良い経験になったと感じます。
僕自身も昨年4月に店長に昇格して。……ええ、その通りです。逃げ回っていたんですが(笑)、やっと責任者になる決意ができました。以前とは違って、「断るなんておこがましい。求められるなら」という気持ちでしたね。
裁量が大きいので楽しいですよ。今試験的にサービスに取り入れているのは、僕自身もハマっているトレーディングカード。お客様にくじを引いていただいて、当たったらお店で使える割引券かカードのどちらかを進呈しています。
普通なら割引券が選ばれると思うでしょう? 確かに昨年11月に始めた頃はそうでした。ところが何と、先月はカードを選ぶお客様が圧倒的に多かったんです(笑)。これはもうほんとに、ウチならではの現象だと思います。
ゆくゆくはお客様同士でカードの交流会とかね。そんな企画もできたらと考えています。そうなると直接お店とは関係なくなるかもしれませんが、女の子がコスプレしてくれたり、イベント自体の景品がサービスだったりという形で、結びつけようはあるかなと。
“主催『アニヒロ』”なわけですから、宣伝にも話題性の提供にもなりますしね。それにもしかしたら、別事業の展望だって開けるかもしれないじゃないですか。
……お話する内に、何だか僕自身がワクワクして来ちゃいました。今さらですけど、もっと早く店長を引き受ければ良かったな(笑)。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
お店のポテンシャルもすごいですね。今後もきっと、色んな驚きを提供してくださることでしょう。東京から僕も、楽しみにしています。
プロフィール
永田豪
総合職(店長・幹部候補)
(前職:建設作業員)