【一般職(内勤・スタッフ)】花倉秀典さんのインタビュー記事
2013年入社
花倉秀典 (35歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:現場監督(建設)
2018.8.24
風俗の女の子に借りた2万円の重み。この出来事が、自分の人生を大きく変えてくれた
この記事のポイント!
- 女の子を大切にすることは、お客様を大切にすること
- 笑顔が苦手? 僕のあだ名は“監督”。役作り、やってみよう
- “~なら許される”。そんなものは、どこにもない
風俗で借りたお金は、風俗で働いて返そう
前は工事の現場監督をやっていたんですよ。8年間。そこを辞めて……というか、逃げ出したんですけどね(笑)。プレッシャーに押しつぶされそうになりまして。
現場って過酷なんですよ。納期までに終わらなかったら、現場の人間が人質みたいになるんです。さらに色々文句も言われて。
「この日までに終わらなかったらどないすんねん!」
「じゃあ24時間働きます」
みたいな会話が日常茶飯事。もうしんどくてしんどくて。
だからって会社を辞めても、僕は家出した身なので、大阪から静岡の実家には帰れなかったんです。「どうしよう」って迷いながら、日本橋の風俗で遊んだりしてました。もう工事現場には戻りたくなくて、逃避ですよね。
ある時、風俗で遊んで、遊んだはいいけどもうお金は尽きていて、僕に付いてくれた女の子に2万円借りたんです。
よくないっていうか、サイテーですよね(笑)。「1日も早く返さなきゃ」ってなって、でもやっぱり「もう工事現場にだけは戻りたくない」ってなったときに、“ポッ”て、女の子の顔と「風俗はどうだろう?」っていう思いが浮かんだんです。
「よし。風俗でお金を借りたんだから、風俗で働いて返そう」と思いました。けっこう真剣にそう思ったんです。それからもう4年半ですからね。ある意味で、あの女の子が僕を救ってくれたんだと思っています。
女の子を大切にすることは、お客様を大切にすること

僕の業務内容ですか? ぜんぶですね。それこそ掃除・受付・ホームページの更新・デリバリーのドライバーまでぜんぶ。女の子の面接もやります。店長候補生みたいなものですかね(笑)。こなしている仕事的には、もう店長クラスだと思います。
心がけっていうと、女の子に気持ちよく働いていただくっていうところですかね。やっぱり女の子たちの出勤かないとはじまらない。それには来たいと思っていただかないといけないですから。
ウチはサービス単価を良心的に設定しているでしょう? その分と言ってはなんですけど、女の子がまんべんなくお店にいてくれると、助かるのは事実です。それなりの出勤人数を、それなりに回転させていくのが大切ですから。
だから女の子は大事に。休むときは理由を聞いて「あ、そっか。それは休んでください。代わりにこの日ならいけますか?」みたいな感じですかね。
やりがいはまあ、すごいですよ。土曜日なんかは100人以上お客様が来られることもありますし、お客様に「この前の子、良い子だねー」って言われたら嬉しいですしね。受付型のお店だからこそ味わえる楽しさです。それはもう、出勤してくれた女の子たちには「ありがとー」ですよね(笑)。
お世話になった店長が、よくおっしゃってたんです。「中に入っても外の気持ちを忘れないほうがいい」って。自分がお客として「行きたい」というお店にしなければ、お客様は来ないということですよね。お客様目線は忘れないようにしています。だからこそ、出勤が大切なんですよね。
いつ来ても女の子の写真がいっぱい並んでいるっていうのは、何よりの強みなんですよ。選択肢が多いし、選ぶ過程を通して、お客様は僕らとの会話だって楽しめる。ウチの人気の理由は、その辺りじゃないですかね。
笑顔が苦手? 僕のあだ名は“監督”。役作り、やってみよう

最近よく笑顔の相談を受けます。「常に笑顔」がなかなかできないって。慣れないと、そうかもしれないですね。笑顔でずっといるのって、心がけてはいても、たいへんなときがある。僕だってほんとは、そんなに人と話すの好きじゃないんです。見えないでしょう?(笑)
でも接客業ですから、笑顔当たり前です。じゃあどうするかってなったら、“役作り”をすればいいと思うんです。
たとえば僕の役は“監督”。前に現場で働いていたときも、現場に行ったら“監督”って呼ばれていましたし、ここでもそのあだ名で呼ばれているので「じゃあその役でいいや」って。
仕事をしていくうえで、オンオフの切り替えはとても大事でしょう。監督を演じている時間と、素の自分の時間を分けてみたんですね。そしたらすごくラクになったし、監督役の間の笑顔は、全然苦じゃなくなった。楽しんで演じられるようになったんです。
最初に“監督”っていうあだ名になったときは、すごくイヤだった記憶があるんですけどね(笑)。今思うと、ありがたいです。
“~なら許される”。そんなものは、どこにもない

この会社に入る前も入ってからも、僕は何も変わってないです。ある意味で、変わらないことが大事だと思っていて。
もしも風俗なら遅刻も許されるとか、無断欠勤しても良いんじゃないかと思っている方がいたとしたら、それは違います。そういう考え方では、風俗だけじゃなくて、どこに行ってもうまくいかないですよ。
そう、同じなんですね。普通に一般常識やマナーは大切です。逆に言うと、むずかしい仕事は、まったくない。当たり前の誠実ささえあれば、誰でも活躍して高い収入を得られるんです。
自分にも「こんなもんで良いだろう」って仕事を舐めたら終わりだって、いつも言い聞かせているんです。でもこれってきっと、どんな仕事でも同じですよね。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
プロフィール
花倉秀典
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:現場監督(建設))