【一般職(内勤・スタッフ)】アシュラフ・ハッサンさんのインタビュー記事
2018年入社
アシュラフ・ハッサン (21歳)
一般職(内勤・スタッフ)
前職:ホテルマン
2018.8.22
風俗という言葉さえ知らなかった、外国人の僕。そんな僕にもできた、楽しすぎる“天職”
この記事のポイント!
- フーゾク? それは何ですか?
- つまらなかったら辞めちゃおうのはずが、楽しすぎ!
- 外国人の僕にだってできた。あなたにだって、きっとできる
フーゾク? それは何ですか?
国籍は、パキスタンです。日本語が上手?(笑)。中学から日本にいますからね。
ここに入る前は、ホテルで働いていたんです。ラブホとかじゃなくて、一般の普通のホテル。僕は夜の現場の責任者で、受付とか、お客様のトラブル対応、スタッフ管理なんかをやっていました。
そこで1年くらいですかね、働いたのは。毎日同じ仕事をして、その繰り返しの日々。あまりにも退屈なんで、辞めてしまいました。
今の仕事みたいに、売上を上げるとかはないんですよ。ホテルなので、店内トラブルとか受付の対応とか、評価もそこでしかされない。あと、地域にどうやって貢献して、ホテルの名前をもっと広めるにはどうしたら良いかとか。
とにかくルーチンワークに飽きてしまって、ネットで転職活動を始めました。そうしたら“スーツで髭もオッケー、高収入!”みたいな感じの求人にヒットしたので、とりあえずノリで面接だけ受けに行ったんです。
僕は風俗というものを知らなかったんですよ。利用したこともない。面接に来て初めて知りました。パキスタンにはないですから。「へー。そんなのあるんだ」って感じでした。
入社もノリでしたね。「2、3日やってみて、つまらなかったら辞めちゃおう」ぐらいの気持ちでした。でも働いてみたら、めちゃめちゃ楽しくて(笑)。先輩もすごく優しいし、いろいろ丁寧に教えてくださったりして。とにかく、人間関係がめちゃくちゃ良い!
つまらなかったら辞めちゃおうのはずが、楽しすぎ!
結果、3日では辞めなかったです(笑)。入った当初は、男性のスタッフさんは優しくしてくれて、女の子たちも絡んできてくれて。「うわ、外国人が日本語しゃべれる」みたいな(笑)。単純に「ここ楽しそうでいいじゃん。続けてもいいじゃん」と思えましたね。
はじめは夜のシフトだったんですよ。そのときの責任者の方が、けっこう楽しい感じでやっていて、事務所で毎日ワイワイ盛り上がっていました。上が楽しそうにやらないと、下にいる僕らも楽しくないという考えだったみたいです。
自由時間は多いし、いつトイレに行ってもいい。ご飯の時間も決められていない。めちゃくちゃ自由なんですよ。ホテルで働いていたときは、1日12時間びっしり時間で区切られていたので。
辞めたいとは思いませんでしたね。一回だけ、立場が上になったときは、少しプレッシャーを感じましたけど、そのときもみんなが励ましたくれたんです。尊敬する先輩も「がんばりや」って言ってくれたんで、楽しくやろうと思えました。
楽しくなかったらやる気出ないじゃないですか。朝起きて、「仕事か……」と思うよりは、「よっしゃ、仕事行くぞ!」の方がゼッタイ良い。
職場はいつもハッピーな雰囲気ですよ。スタッフ全員仲が良いので、みんなでご飯にも行くし、ボーリングなんかにも行きます。
やる気が沸く職場なんですよね。以前とは違って。それはやっぱり楽しいからなんでしょう。受付とかやってても、いろんな人と関われるし。リピートで来店されたお客様も「おお、外国人」って、自分のことを覚えてくれていたりする。そこもまた楽しいんです。
今は勉強中。でも、やるからには結果を出したい
今の仕事は、レジの管理や受付とか、女の子のマネジメントですね。女の子に出勤していただいて、売り上げに繋げていくみたいな。ちょっと責任のある立場です。
正直めちゃくちゃむずかしいです。女の子のマネジメントって、いちばんたいへんだと思います。接しているのは商品じゃなくて、生身の女の子ですからね。
いろんな感じの女の子がいるから、一人ひとりに合わせていかないといけないし。そこではやっぱり、コミュニケーション能力が必要になってきますよ。幸い僕はもともと人としゃべるのが大好きですから、まあ何とかやれてますかね。
でも、これまで見てきた先輩たちが偉大すぎて、自分はまだまだだなとも思っています。まず、先輩たちの女の子に対する接し方とか、出勤数がぜんぜん違う。信頼のされ方が、まだまだなんだと思うんです。
今はまだ、勉強の最中ですね。入ってまだ半年で、やっとここまでできたかというくらいです。ここに来るまでに、周りのみんながけっこう励ましてくれたので、じゃあその期待に応えたいなって。やるからには、結果だって出したいです。
まず、自分のなかで十分に仕事を理解すること。課題はたくさんあります。
外国人の僕にだってできた。あなたにだって、きっとできる
今は何でもやりたいっていう気持ちです。1つにこだわらないで、いろいろやってみたい。僕ね、変な言い方ですけど、夢もないんですよ。自分を卑下するわけじゃなくて、夢がない分、自分はいろんなことに挑戦できる。何でもできると思っているんです。
業界には、入ってほんとうに良かったです。楽しいですもん。スタッフさんだってみんな優しいし。楽しく仕事ができるって、大事なことだと思います。
ハマりますよ。毎日が同じ仕事だけど、一つとして同じシチュエーションがないんです。毎日違うことが起きる。やらなければいけないこともいっぱいあるので、それをぜんぶやり切るのが、すごく楽しい。
何も知らない、風俗という言葉すら知らなかった僕が、飛び込んでも大丈夫だった場所です。気持ちさえあれば、誰にだってできますよ。
それこそ僕にとっては“天職”でした。“転職”したら、天職に出会えました(笑)。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
プロフィール
アシュラフ・ハッサン
一般職(内勤・スタッフ)
(前職:ホテルマン)