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クラブシフォン【一般職(内勤・スタッフ)】千賀靖さんのインタビュー記事

クラブシフォン

2018年入社

千賀靖 (50歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:測量士

2023.3.25

業界20年越えのベテランは、ここを愛し、勧める。土台にあるのは“働きやすさ”

この記事のポイント!

  • やることがそう多くはない + “ 時間と空間”を回すやりがい
  • ときにはキャストさんと食事やお酒に。昔は考えられなかった
  • 「みんなで稼ごう」の企業風土。その上で、独立だって後押し

専門学校卒業後、愛知の建設業界に就職。思えば日本も良い時代

社会人になった年、ですか。また壮大な(笑)。21歳の時ですから、もう30年近く前になりますね。

建築系の専門学校を出て、そのまま名古屋の建設会社に就職したんです。在学中に測量士ほか幾つか資格を取れて、それを活かせた感じでした。

官公庁と直接取り引きしていた企業なので、給与は悪くなかったですよ。特に当時、愛知県は万博の開催(『愛・地球博』、2005年)を控えていたりして、公共事業全体の景気が上向いていた。良い時代だったと思います。

ただもう日本のバブル経済自体は崩壊していて、その後『山一證券』が潰れたり、色んな余波で、建設業界も談合や従来の体質が批判されるようになっていったんですね。

僕ら現場にもわかりやすく影響がありました。「タクシーは使うな」「残業するな」と手当の削減から始まって、昇給がなくなり、やがてボーナスもカット。その先は給与だって下がるかもとなって、僕も業界を変えることにしたんです。

結局8年ですか。寂しいと言えば寂しい終わり方でしたけど、ああなると世の中の流れって変えられません。仕方なかったとしか言いようがないんです。

やることがそう多くはない + “ 時間と空間”を回すやりがい

それから先はずっとこの業界です。地元の兵庫県に戻って、初めは福原のソープランドに勤めました。2002年とか3年とか、それぐらいの時期だったと思います。デリヘル? そう言えば考えなかったですね。当時はまだ関西には少なかったんでしょう。発想としてなかったぐらいだから。

僕が念頭に置いていたのは「高収入で寮があって」というぐらいです。たまたま新規オープンのお店が募集を掛けていたので、「出世も早そう」という理由で応募しました(笑)。

以降50歳になるこの年まで、ずっと風俗です。業態も一時ホテヘルで4年ほど働いたことはあったんですが、ここ『クラブシフォン』を含め、ほかはずっとお風呂屋さんでした。

理由の1つは、やることがそう多くはないということかなと。清掃に備品の管理、電話応対にフロントで受付、ホールでのご案内にWebサイトの更新。後はキャストさんのシフト管理、サポート、ケアが日々の仕事です。

主な業務はこれぐらいだし、自分1人でやるわけでもありません。助け合えるスタッフがいるんだから、慣れてしまえばどうということはないんです。

その上で、やはりやりがいもあるんですよね。規模の大小はあっても、店舗型というのは部屋数(=時間当たり最大客数)が決まっています。空間をどう活かして出勤のキャストさんを回すのか。時間で最大限の利益を得るのか……。

仕事の醍醐味と言って良いと思います。このおもしろさや、成し遂げた時の達成感があるから長く続けられたし、実際他業界に行く気は全然ありません(笑)。

ときにはキャストさんと食事やお酒に。昔は考えられなかった

転職する気がないのは、働きやすくなったのも大きいです。例えば20年前はそれこそ、女性がソープに応募するのは、借金とかやむを得ずやるしかないとか、マイナスの理由が多かったように感じるんです。

どの子もピリピリしていてコワかった。本業でプロ意識があってというのは確かにその通りなんでしょうが、スタッフと打ち解けるとかなかったですよ。「話しかけるな」みたいなオーラの子もいっぱいいました。

一方で今は多様です。ここが20代のお店なのもあるのかな? お小遣い稼ぎとか、自分にお金をかけるためとか、目標があってとか。中には「お昼にOLするのがしんどい」という子もいます。決まった時間に起きて、毎日出勤してというのが苦痛だと。

なので逆に、コミュニケーションは取りやすくなったんですね。ときどきキャストさんと食事に行ったり飲みに行ったり……。これなんて昔じゃ考えられなかった。怒られたものでした。

キャストをする理由がお金だけではない時代だから、居心地を大事にする子が増えているのかなと。だからこそこうした接し方ができるし、承認欲求という言葉があるように、むしろそういうお店を望んでいる子さえいるような気がします。

「みんなで稼ごう」の企業風土。その上で、独立だって後押し

また今いる『クラブシフォン』は、スタッフの様子も昔とかなり違います。僕が業界入りした頃は、“オレがオレが”で足の引っぱり合いみたいな職場も随分見たものです。

ところがここには“店長”さえいないんですね。僕がもう5年もいるし、ベテランだしということで一応管理者みたいな感じにはなっています。でもオーナーの方針で、立場はみんな横一線なんです。

みんなで店の売上を伸ばそう。伸びたらみんなの給与に還元しようという社風です。ギスギスした雰囲気はゼロで、全員の仲が良い。業界を問わず、職場の人間関係に悩む方は多いでしょう。もしそういう方がウチに来たら、「良いな。働きやすいな」というのは、すぐに感じていただけると思います。

もちろん“上昇志向”という方だって大歓迎ですよ。「自分のお店を持ちたい」とかね。さっき仕事の醍醐味の話をしたように、働いている内にそういう気持ちになるのはすごく理解できるし、何なら僕を部下として連れていってください(笑)。

ノウハウだって盗んでくれて良い。隠さず教えますから。事実ウチには“独立支援制度”もあるんですね。オーナーが今一番求めているのは、お若い方のそういう“やる気”なのかなと感じたりもして……。

幸い体制も整い、人もいます。ご面接でぜひ、あなたの思いをオーナーにぶつけてみてください。僕も後ろからこっそり覗いてますし、何なら途中から参加しちゃいます(笑)。

(インタビュー:松坂治良)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

「ウチは4室の部屋を回すお店。現場が全部見える」と千賀さん。業務の流れや基本を、把握しやすいとのことでした。
未経験の方には、願ったり叶ったりの職場という感じですね。「ここを土台に羽ばたきたい」  オーナー様も千賀さんも、そんな思いをこそ支えてくれそうです。

プロフィール

クラブシフォン

千賀靖

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:測量士)

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