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30歳目前。建設現場で転落事故に遭い、骨盤を骨折

業界入りは30代になってからなんですよ。それまではパチンコ屋さんの店員をしたり、建設業界にいたり……。

その頃も建設現場で働いていました。ところが、やっぱり若い頃に比べると、体力が落ていたり、判断力が鈍ったりしていたんですかね。転落事故に遭い、骨盤を骨折してしまって。

リハビリに1年掛かるほどでした。気が付けば30歳。そうなるともうどこにも行くところがなくて。学歴、年齢、経験、問われずに始められるところと考えた時に、この世界が思い浮かんだんです。

で、たまたまあるお店に遊びに行ったら、スタッフ募集の張り紙を見つけて、ちょうどいいなと（笑）。それから後は京都、大阪等、関西圏のソープランドやデリヘルで仕事をしてきました。

労働時間は8～10時間。手当も出るから“やらされている感”ゼロ

ただ最初がそんないい加減な探し方だったからか、労働条件の良くないところも多くて。朝9:00に出社して、翌日の午前2:00～3:00まで16、7時間拘束。しかもたった1人、ワンオペで業務をさせられるなんてことまであったんです。

ただでさえ少ない休日にヘルプで出勤しても、手当も出ない。残業代もない。時給に換算したら一体いくらなんだと（笑）。

ワンオペはキャストさんのためにもならないですよね。もしデリバリー先で何かあっても、オフィスに1人だと駆け付けてもあげられないじゃないですか。

なので知人の紹介で、昨年『梅田人妻秘密倶楽部』に入社して驚きました。6年この業界にいますけど、働く環境は過去一で良くて。

労働時間は早番で10時間、遅番は8時間前後。業態はいわゆる“ホテヘル”型のM性感なので、営業は深夜2:00には終わって帰れます。シフトは早番遅番に完全に分かれていて、通し勤務なんてありえません。そして横には仲間も先輩もいるんです。

確かにときには人が足りず、「休日出てくれる？」なんて時もありますよ。でもその分ちゃんと手当が出ますし、残業代も付くんですね。そうするとほら、たまたまその月「お金欲しいな」なんてことあるじゃないですか（笑）。誰かが「僕出ますよー」と言うんですね。

……何と言うか、“見返り”が用意されているので、“やらされている感”がありません。むしろ「やればやっただけ給与に繋がる」という感覚でいられるんです。

4か月連続で昇給。上司は頑張りと実力を見てくれている

もともとの給与も広告通りですしね。しかも昇給も随時。僕の場合経験があったので覚えが早いということもあったんでしょうけど、それにしても4か月連続で上げていただいています（笑）。

普通のところだと、例えば“主任にならないと”という形で、昇格して初めて給与が上がるというケースが多いじゃないですか。中には“店長にならないと上がらない”なんてお店もありますよね。それでいて上がどいてくれないうえに、出店計画もないみたいな。

ここはそんなことないですよ。

「受付うまいなあ。もうしっかりできるやん」

こっちは褒められたら嬉しいですよね。「ありがとうございます」となる。そうして喜んでいたら、昇給までしてくれるわけですよ。そりゃみんな「もっと頑張ろう」となりますよね（笑）。

もちろん受付は一例です。サイト更新の手際が良いとか、キャストさんの管理がきちんとできているとか、スタッフの信頼が厚いとか、お客様の評判が良いとか……。先輩も上司も都度都度で僕らの様子を見てくれていて、褒めるだけではなく「じゃあ昇給だね」となるんです。

“みんなが気持ち良く”で運営されている。自分もいつか店長に

人間関係も良いですよ。ただ仲が良いというんじゃなくて、“何でも言い合える”という職場です。

「それはちょっと違うんじゃないかな？」と思って先輩に意見を言っても、無下に否定されることはありません。逆に「なるほど。言う通りかも。じゃあそうしようか」となることもあるぐらい（笑）  まだ10か月の自分でも、仲間として受け入れられているのがわかります。

日々の運営を見ていても、キャストさん、お客様、スタッフ。“みんなが気持ちよく”と考えてお店を回そうとしているのがよくわかります。受付でスタッフはみんな、とにかくお客様のご要望をよく聞いて、キャストさんとの良いマッチングを図ろうとしていますからね。

かつて働いたお店の中には、「全然ご要望と違うけど、今日あの子客ゼロだから」とか、「あの子いつも暇だから」というキャストさんを機械的に付けるようなところもあったんですよね。そんなことしたら、お客様は失望して、二度と来ないなんてことさえあるのに。

『秘密倶楽部』ではこういうことはまずありません。そもそも“暇な子”がいたら、「申し訳ないな。何でだろうね」とキャストさんと話し合って、「何とかしてあげよう」とするのがここの先輩達なんですよね。まあだからこそ、こうして長い間人気を保ち続けていられるんだと思うんですが……。

先輩達に学んで、いつかは自分も店長に。おかげさまで、こんな風に前向きに仕事と向き合えているのも嬉しいですね。これまでで一番良い転職だったと、自信を持って言えます。

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

松坂 治良

「秘密倶楽部さんはいつ来ても雰囲気が良い」と新海。平山さんとのお話を伺って、その理由がよくわかる気がしました。良いところがあれば褒める。それだけではなく昇給で応える。“頑張り甲斐”のある環境なのが伝わりますよね。羨ましいと、強く感じたインタビューでした。