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接客業が希望で『生協』に。やがてパチンコ店に勤務したが……

出身は秋田県です。高校卒業後は上京し、すぐに働き始めました。都会への憧れが大きかったですね。

就職先に『生協』を選んだのは、「人と接する職に就きたい」という思いからでした。

宅配先のご家庭を回る中で、色んなお話ができたり、自分なりにお相手の役に立てることがあるかなと。実際特に不満もなく、23歳まで続けたんです。

現に次の職場を見つけたのも、宅配先のお得意様がご縁でした（笑）。結婚し、子供が生まれという時で、「このままでは給与的に厳しい」と感じていたんですね。そしたら「じゃあウチにおいでよ」と、大手のパチンコメーカーに誘っていただいて。

そこでも楽しかった思い出の方が多いです。役割は希望通り、ホールでのお客様対応。給与も格段に良くなったし、福利厚生も悪くありませんでした。

ところが3、4年ほど経った頃でしたか。担当が変わっちゃったんですね。パチンコ台の調整が業務になって、ひたすらハンマーを持ち、釘を叩いてという日々に変わって……。

「こういじるとこうなるんだ」という形で数字に出ますから、最初はおもしろかったんです。でも約100もの台と、毎日毎日にらめっこをしている内に、どうしても接客が恋しくなっちゃったんです。

『恋愛』に転職の理由は、“接客業＋高収入”……だけじゃない?!

それでなぜこの業界に、というのは、まず同じ接客業ということですよね。その上で子供も2人に増えていましたから、やはり給与の良いところ、というのが第一条件でした。

中でもウチを選んだ理由は、実は「いつか秋田と同じような雪国に帰りたい。そこで子供を育てたい」という思いが、自分と妻にはあって（笑）。

地域の単店ではなく、全国展開している『恋愛』なら、いつかこの願いもかなえられる気がしたんです。

広告も大きいですよね。ストレートに「頑張れば稼げるよ」とありましたし（笑）、社会保険完備に代表されるように、一般企業並みに福利厚生も充実している。

しかも家族手当まであったんです。わが家で言えば、妻と子供2人分の手当がプラスで付くのがわかって……。

その後の面接でも、昇給の仕組みや先輩スタッフのサポート体制等々、入社してからのくわしい説明がありました。「ここなら」と、納得して転職に踏み切ることができたんです。

自分は未熟。上には上がいる。先輩の“プロデュース力”に驚いた

それからもう4年になりますか。早い（笑）。振り返ると、ずっと学びだったという気がします。

最初にお世話になった店長を見て、「あ、オレってまだまだなんだ」と思ったんですよね。自分は接客が好き、接客が得意で入ったけど、上には上があるんだなと。

この事業って、モノを売るわけじゃないわけです。お客様にご提供するのはキャストさんという“人”のサービス。あえて極端な言い方をすれば、通常の接客に、もう1つ接客が加わるというイメージですね（笑）。

お客様のご案内を終えて、ほっと一息入れて雑務をというわけにはいきません。実際店長を見ると、キャストさんの些細な変化にも気づいて、何かと話しかけていました。

マネジメント面でも、先を見越してシフトを入れ、彼女達1人ひとりの目標額、何より性格や気持ちに合わせて、モチベーションを上げるように努めていたんですね。正直、すごいなと……。

同時にそれがめちゃくちゃおもしろそうだと感じられたんですよね（笑）。何と言うか、この職はプロデューサー的な面も色濃いんだなって。

その意味で言えば、『恋愛』に入ることで「自分もあんな風になりたい」と、新たなやりがいを見つけた感じです。

昇格し、今は主任。異動の願いもかない、店長を目指す日々

ただ一方で、この仕事って他に難しいことって特にないんですよ。

顧客管理やアンケートの確認、Webサイトの更新業務等々は、最初は戸惑っても繰り返す内にやがて慣れます。僕もちゃんとできていたかはさておき（笑）、1年ほどでほぼすべての業務をこなせるようになりました。

なので意識すべき点としては、コミュニケーションだけですね。

今言ったキャストさんについてもそうですし、立場が上がれば後輩のサポートも必要になってくるでしょう。ここだけは先輩を見て学んで、スキルを磨くように心掛けてほしいなと。

昇給は随時だし、賞与は夏・冬の年2回。更に売上が良ければ毎月特別ボーナスまで出るので、頑張り甲斐はすごくありますよ。事実僕も今では主任。この先副店長⇒店長という流れで、とことん上を目指していきたいですよね。

「雪国に戻りたい」の念願もかなって、4か月前からは札幌に異動になりました。さっそくスキーやスノボも楽しんで……。

いつか秋田の新店で店長？（笑）  いいですね。妻も同じ地元なので、喜んでくれると思います。計画が出たら、一番に「僕が行きます！」と手を挙げますよ（笑）。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

「この事業には、接客が2つある」
……なるほど。言われてみればそうですよね。だからこそ大きなやりがいも見つけた福田さん。異動のご希望もかなって、今は大充実の毎日のようです。
次の目標は店長とのこと。こちらもかなえられた際には、ぜひまたインタビューさせてください。