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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

株式会社Ri-Q【一般職(内勤・スタッフ)】石川真人さんのインタビュー記事

株式会社Ri-Q

2015年入社

石川真人 (27歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:印刷業

2019.2.8

お金、時間、人への優しさ……。ここは僕に、たくさんの“ゆとり”をくれた

この記事のポイント!

  • 前職の給料より高かった初任給。「いいんですか?」
  • 良い接客も気遣いも、余裕がないとできない
  • 自分の苦手を知る人は、きっと努力だってできる人

低賃金で長時間労働。先輩がいなければ辞めていた

高校卒業後、ずっと印刷工場で働いてました。興味があったんで、ちょっとやってみようかなって。

実際はスーパーのチラシとかを刷って、それを出荷してっていうルーティンワークなんですけど、体力的にすごくキツかったです。24時間の2交代制。基本的に12時間勤務で、休みはほとんどなし。本当に、月に1回か2回休めればいい方で。

しかも給料は、手取りで20万もいかなかったです。残業だって月に100時間は超えてたと思うんですけど、残業代なんて付かないですよ。超絶ブラックでした(笑)。

1年目には辞めようと思ったんですけど、結果7年も続けられたのは、尊敬する先輩がいたからなんですよね。印刷のイチからを、ぜんぶ教えてくれた方でした。「この人が続けているうちは」って、がんばってしまったんですよね。

でもその方が辞めて、居続ける理由はなくなってしまった。「じゃあ転職を」となった時に、風俗業界が思い浮かんで……。

よく利用していたので、ホームページとかを見ているうちに「中はどうなってるのかな」って、気にするようになっていたんですよね。高収入なのも、とても魅力的に映りました。

前職の給料より高かった初任給。「いいんですか?」

ここを受けた理由は、単純に近いから(笑)。ただ、正直業界にダークなイメージはあったんで、面接に行く時は緊張しました。

驚いたのは、“普通”だったこと。一般の会社と変わらないって言うんですか、まず社長からしてフランクに色々と聞いてくださったんですよね。福利厚生も求人サイト通りでしたし、年2回の査定や、お休みのことなんかもきちんと説明してくださいました。

それと、お給料にもびっくりしました。それまで印刷工場でいただいていた額より、ここの初任給の方がずっと高かったですからね。「え? いいんですか?」って思ったぐらい。

みんなが家族みたいに接してくれたのも嬉しかったですね。「もっと早く来たかったな」って、そう感じたほどでした(笑)。

実は人見知りな自分。なぜ、やれたのか

今は4年目で、主任をやらせていただいてます。ここに来るまで全てが順調というわけではなくて、やっぱり大きな失敗もありましたよ。

一度、お客様の家に辿り着けなくて、ご予約がキャンセルになってしまったことがあったんです。

当時は送迎もやっていたんですけど、マップもナビも使ったのに、2、3時間道に迷ってしまって……。

お客様に謝って、車で女の子にも謝って。もちろん戻って上から、めちゃくちゃ怒られましたよね。それ以来、事務所を出る前から道をよく確認して、出た後に慌てないように努めました。今の時代、便利なツールは幾らでもあるわけだから、方向音痴って、言い訳にならない。

あと、もともとは人見知りなのもあって、最初の頃はコンパニオンさんにずいぶん叱られました。

「石川君、挨拶!」
「声小さい」
「暗いよー」

でも実は僕、それが嬉しかったんです。ありがたかった。「あいつ使えない」じゃなくて、「直しなよ」っていうコンパニオンさんのメッセージは、しっかり伝わってましたから。僕のことあきらめてたら、何にも言ってくれないはずじゃないですか。

「よし、これはチャンスだ。ここで人見知り直そう」

この仕事でコミュニケーションが大切なのは、当たり前ですからね。クヨクヨしなかったって言ったらウソになりますけど、それよりもコンパニオンさんに申し訳なくて。「お客様に集中させてあげなくちゃ」って、そう思ってがんばりました。

良い接客も気遣いも、余裕がないとできない

半年、1年とがんばって仕事を続けて、みんなに認めていただけるようになった時は、すごく嬉しかったですね。もうそこはわかりやすいですから。昇給、昇格という形で反映してくださるんで、やりがいになります。

上の立場になると、コンパニオンさんの管理まで任せていただけます。よくたいへんだって聞きますけど、僕は正直、むずかしいと感じたことはないんです。

たぶん、今は心に余裕があるんですよね。印刷工場のころは、日々の生活に精いっぱいで、人を気遣う余裕なんてなかった。それが今は、ちゃんと休みをいただけて、金銭的にも余裕があって、将来まで描ける。これって、すごいことですよね。

特にこの仕事は“対人”ですから。接客に、気遣い。どちらも余裕がないととてもできないし、その意味で言えば、『Ri-Q』は僕に、色んなゆとりをくれた会社でした。

自分の苦手を知る人は、きっと努力だってできる人

今後の目標ですか? どうせなら上に行きたいというのがありますね。給料ももっと上げたいし、ずっとこのまま主任でいるのは、自分の下の子たちにも良くないなって。ゆくゆくは店長になりたいなっていう気持ちが、最近は強くなってきました。

ただ、そう思えば思うほど、やっぱり僕ってまだまだなんですよ。今の店長がすごくて。たとえば「髪切った?」だけじゃなくて、「ネイル変えたんだね」とか、ほんの些細なコンパニオンさんの変化にも、気付ける人なんです。

コンパニオンさんだって、嬉しいじゃないですか。「ちゃんと私を見てくれてるんだ」って。それだけでもお仕事に前向きになりますよね。僕はそこまでできてないです。「いつ気づいたんだろう?」なんて思ってしまって……。“周りをみる”が今の課題かな。

逆に言うと、人見知りの僕が、ここまで思えるようになりました。合う合わないで言ったら、僕なんて本当は、この業界に合わなかった人間なんだと思いますよ。

だからもし業界を考えている方がいたら、「これができないからダメそう」という風には、思わないでほしいですね。むしろ自分の苦手を意識している人って、その分努力もできる人なんじゃないかなって。

ここは、努力すれば報いてくれる場所ですから。苦手が克服できて、評価までしてもらえる。よく考えたら、そんないいことって、そうそうないですよね(笑)。

(インタビュー:徳山央樹)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

しっかり自分への課題を持ちながら、仕事に取り組んでいる石川さん。自分の“ダメなところ”は、見ないフリをしてしまう方が多い中、本来の人見知りな性格も“直せるチャンス”と捉えた姿勢は、カッコ良いですよね。このまま進めば、いつかきっと、目指す店長さんのようにもなれるはず。藤野も陰ながら応援しています。

プロフィール

株式会社Ri-Q

石川真人

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:印刷業)

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株式会社Ri-Q

デリバリーヘルス(デリヘル)

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平均年齢33歳の明るく元気な社風で伸び伸びと働ける企業!
企業名 株式会社Ri-Q
業種 デリバリーヘルス(デリヘル)
事業内容 無店舗型性風俗店(デリバリーヘルス)の運営

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