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高校卒業後、まずは渡米。人好きとチャレンジ精神が武器だった

社会人になったのは、24歳の時です。高校卒業後アメリカに留学。その後大阪の大学に編入という形だったので、少し時間が掛かりました。

とは言え若い内の2年3年は、遅れたところでどうということはありません（笑）。外国で得たものの大きさを考えたら、お釣りが来るぐらいの良い経験でしたし……。

世に出てからはアパレル、その後高収入に魅力を感じて不動産営業、やがて30代で経営者として食べ物屋さんを始めてという流れですね。自分で言うのもあれですけど、おかげさまでどの業界でも活躍することができて。

秘訣？（笑）  何でしょうね。前提として“人好き”というのはあったと思います。

スーパー営業マンになるにはやっぱり人の懐に飛び込める力が必要だし、経営者として串カツ、ラーメン、沖縄料理、最後は席数100の居酒屋まで成功させることができたのも、それまでの人脈作りの賜物でした。

あとはチャレンジ精神ですよね。僕はいつもそうです。10代から「アメリカ？　行ってみよう」「串カツ？　やってみよう」 そんな感じ（笑）。

そしてやりだせば人の倍勉強し、倍仕事をする。僕に限りません。成果を手にできるひとって、みんなそうだと思うんです。

“高級店＝ボーダーレスに色んな人と関わり”。自分にマッチした

この世界を知れたのも、実は人脈のおかげ。あれはリーマンショックの煽りで家賃を払えなくなり、店をすべて畳まざるを得なくなった頃でした。

「これからどうしよう」と悩んでいて、ふと色んな方から「話好き、世話好きの三上さんなら、ゼッタイ風俗向いてるよ」と言われたのを思い出したんです。

ちょうど娘が大学に進学という時期で、僕としても同じ働くなら稼げる業界の方が良い。思い切って転職を決めたんです。45歳だったかな？

実際向いていたんでしょうね（笑）。それまでの経験も活きたのか、最初からたくさんのお客様にご贔屓にして頂けました。僕自身に「楽しい」という思いもあって。

高級店だったので、“人の広がり方”が違うんですね。競馬のジョッキー、相撲の関取、競艇選手に芸能人から、「あ」と思うような会社の社長さんまで。ボーダーレスに色んな方と関わりを持つことができて……。

ハイクラス店だからこそ1つひとつの接客にじっくり向き合えるという部分と、自分の“人に一生懸命”という部分がうまくマッチングしたんでしょうね。今振り返っても、ありがたい出会いだったと感じます。

おもてなしを“徹底”することが、なぜ他店との差別化になるのか

その後『エスペランサグループ』にご縁を頂いたのが、2021年の4月です。翌年12月にはここ『La Belle et la Bete（ラベルラベート）』の立ち上げに参加。支配人を任されて。

今触れた“高級店”というメリットは、ここでこそ活かされているという気がします。まず福岡という土地柄か、こういう言い方はあれなんですけど、他のお店の運営がちょっと“ゆるい”んですよね（笑）。

だからこそ、120分10万５千円と、料金に見合うだけの“おもてなし”を徹底する僕らが他をリードできました。現に『ラベルラベート』も、オープン以来右肩上がりの成長を続けているんです。

「No.1店に行きたい！」 高まるインバウンド需要が成長に拍車

メリットはもう1つ。お客様は近隣県からもいらっしゃるので、博多にはもともと300～400万人の集客のボリュームがあります。しかも近年は、インバウンドのお客様が増えて来てもいるんですね。

外国の富裕層がこの土地にいらっしゃって、何を思うかと言ったら、「九州で一番のお店に行こう！」ということですよ。

ウチがラウンジのソファーからブランドにこだわり、100万円以上するベッドを置き、35万円のシャンパンまでご用意しているのはこのため。その上で極上のサービスを提供しているとなれば、訪日客は“感動”してくださるんです。

感動は自然にリピートに繋がります。僕らとしても、外国のお客様には予想以上に驚かされました。自信にも繋がって……。

何せ一度に60万円お使いになる方がいますからね（笑）。需要はおそらくこんなものでは終わりません。まだまだ伸びますよ。

「僕やります！」のやる気に応える勢いと資本力。お若い方こそ

なのでもう九州一は良いかなと（笑）。自分の心づもりとしては、冗談抜きに『ラベルラベート』を、料金、サービス、人気、すべての面で“日本一”のお店にするつもりです。

これからご入社のお若い方にも、ぜひこれぐらいの心意気を持ってほしいですよね。

事実これからもどんどん出店予定なので、ステップアップも早い。極端な話、「新店？　僕やります！」と手を挙げてくれるなら、すぐにも任せられるぐらいの勢いと資本力が、『エスペランサグループ』にはあるんです。

もちろん僕らが全力でサポートしますし、何と言うのかな……冒頭のお話に戻りますが、どんな事業も初めてのことでも、「気持ち次第で何とかなる」という思いが、自分にはあるんです。

同時に全力で頑張ったことって、決してムダにはなりません。現に僕自身、高校卒業後18歳で渡米した経験が、今になってインバウンドのお客様との会話に役立っている。努力したことって、結果的に“財産”なんです。

ここで財産を作るでも良いし、今までの社会人経験を財産として活かすでも良い。そんなあなたのやる気と頑張りこそが“人財”であり、僕らの求めるものじゃないかなって。

「稼ぎたい。しかも誰よりも」とか「いつか起業したい」のお気持ち、大歓迎ですよ。ぜひご面接で、あなたの思いをぶつけてください。

（インタビュー：新海亨）

取材後記

執筆者

松坂 治良

「全力で頑張ったことって、決してムダにはならない」
成果を出してきた先輩の言葉だからこそ、説得力がありますよね。同時にこのお気持ちに応える企業風土が『エスペランサ』にはあるのでしょう。今後の店舗展開も楽しみですね。ぜひまたお話を聞かせてください。