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労働条件にも給与にも満足。人間関係も良い。……なぜ転職？

高校卒業後、最初は菓子販売の会社に入りました。進学も少し考えたんですけど、4年間学費を払って、時間も使ってというのはもったいない気がして。またショップや百貨店のブースに立ち、ショーケースを前に接客をしてという仕事に、憧れもあったんです。

そこで20歳までだから、2年ですよね。労働条件も悪くないし、給与にも満足していました。人間関係だって良かったんですが……。

結局僕は飽きっぽいんですかね（笑）。初めは新鮮だった接客も、いつのまにかルーティーン作業のように感じるようになって。

老舗の菓子店だったので、あまり商品開発の必要がなかったのも大きいかもしれません。確かにブランド力があるとも言えるでしょう。でも新しいことを始められないのは、やはり退屈で。

それに比べると、転職したサッカーショップでの販売は、大いにやりがいがありました。シューズだけでも何十種類とあるし、シーズンごとにメーカーに対して「こんなものを」という企画も出せたんです。

他業界より仕事は“ラク”。大切なのは、ビジネスの“当たり前”

ただそこでも6年が過ぎ、ノウハウを後輩達にも教えてという段階になると、「もうやることがないな」と思うようになりました。別の可能性を探して色んなバイトをする中に、この業界もあったというのが正直なところなんです。

ご縁を頂いて『PUZZLE』の立ち上げに関わったのが、昨年の10月のことでした。働いてみての印象？　誤解を招く言い方かもしれませんが、正直“ラク”でしたね（笑）。

ひと月もすれば、フロントとホールで接客、並行して清掃や備品の補充、Webサイトの更新、清算という一通りの流れは覚えられました。菓子販売もサッカーショップも、もっともっとやることは多かったし、複雑でしたよね。

一方で、ここでの業務は納期に追われるわけではないし、難しいわけでもない。“慣れてしまえば”というものばかりです。

なんと言うか、2年でも1年でも他業界でサラリーマンをしたことがある方は“時間を守る”であったり、報・連・相であったりという、ビジネスの“当たり前”が身に付いていますよね。

そういう方はきっと、僕と同じように店舗のオペレーションを苦しいとは感じないはずです。業界未経験でも十分やれますよ。

“やれることがたくさんある”から退屈がない。結果も付いてきた

同時にこれはちょっと逆説的なんですが、だからこそこの仕事は、特にウチには退屈がないんですね（笑）。

今触れたように、入社後それほど時間をかけずに業務を習得できるからこそ、「他にできることはないか」と周りを見ることができるし、スキルアップも目指せるんです。

僕の場合で言えば、まずWebですね。競合他店を見てテキストや写真を工夫したり、営業媒体や求人媒体に広告をアップするタイミングを図ったりしました。

効果としての集客や応募は、もうトライ＆エラーの繰り返しですよね。アクセス数を分析して“何が悪かったのか” “今できる最善は何か”を考える。最近では手当たり次第に広告を載せるのではなく、媒体の“選択と集中”も積極的に進めています。

おかげさまで結果も出ているんですね。『PUZZLE』はオープン以来成長を続けていて、今はまさに右肩上がり。さらなる売上増を見据えて、新たなスタッフの募集に踏み切ったところなんです。

“適材適所”。意欲には“機会とポスト”を用意。給与だって上がる

『PUZZLE』の良いところは、こうして僕のように「他に何か」と思い、成果も出せたスタッフには“機会とポスト”をくれるんです。

事実僕はもう店舗の一スタッフではありません。ごくたまにヘルプには行きますけど、基本的には“広報”として、企画・マーケティングと集客を担当しています。それに伴って給与だって上がって。

僕の場合は広報でしたけど、現場で頑張ってスタッフも育てて、やがて副店長⇒店長という道だってもちろんありますよ。今後機会があれば各地に新規出店していく予定なので、役職に空きもあります。スピード出世も十分可能な環境なんです。

おそらくこの業界は、こんな風に“部署分け”や“適材適所”の意識が強い組織ばかりじゃないですよね。これもウチが新しいグループだからこそ、進められていることなのかなと。実際社長でさえ30代ですから（笑）。

これからの僕は“飽きた⇒転職”という道は取らないでしょう。飽きたと思ったらお店のために何か企画書を書き、提案します。そしてたぶん、上司も社長もこんな風に言ってくれるはずなんです。

「いいね！　やってみようよ」

もう退屈することはない。そう信じられる今を、とても幸せだと感じています。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

高橋さんの積極性もそうですが、仕事振りから適性を感じとり、いち早く新部署をつくって責任者に抜擢する“社風”もたいへん印象的です。『PUZZLE』で働くことで、新たな自分の可能性が開けることもあるかもしれませんね。
なんと社長様でさえ30代とのこと。まさにこれからですね。やがて業界を席巻する組織なのかも?!