【企画・マーケティング】橋本瑞樹さんのインタビュー記事

2017年入社
橋本瑞樹 (23歳)
企画・マーケティング
前職:システムエンジニア
2017.12.22
性のあり方にとらわれない風俗業界だから自分らしく働ける
この記事のポイント!
- 決められた仕事よりも自らのアイディアで仕事をしたいと風俗業界に転身
- 風俗業界は性を扱うからこそ、個人の性のあり方を受け入れてくれる
- 風俗業界にITは必要不可欠。求められる技術職
自ら提案する仕事をしたいから、
バランスのとれた働き方をしたいから、風俗業界を選んだ
前職は、システム系の会社でエンジニア、プログラマーをしていました。当時は上司がプロジェクトの仕様を決めて、それに従って開発するという感じだったんですね。でも、僕は自分から提案するのが好きなタイプでなので、その会社を2017年7月末に辞めて、自分のアイディアを出せる職場を探し始めたんです。
風俗業界への転身のきっかけは、もともと風俗やアダルト業界に憧れみたいなものがあったんですよね。個人的に好きなアーティストが風俗業界をテーマにした作品を作っていて。それに、この業界は現場からいろいろ声を上げて、具現化していくというイメージがあって。また、キャストとして働いている知人がいるので、業界に対して偏見や抵抗はなかったっていうのも大きいですね。
『百合の園』に入社を決めた大きな理由は、面接担当の方といろいろ話して、一緒に仕事がしたいと思えたこと、そして、ワークライフバランスを考えた働き方ができそうだと感じたからです。前職のシステムエンジニア業界は残業が常態化していますが、僕はこの会社に入って以来、残業をしたことは、ほぼありません。
また、普通の風俗店鋪スタッフでは、遅番で、休みは平日というのが一般的だと思います。でも、僕はIT系専門スタッフとしての採用で、勤務時間は8時から17時まで、休みは土日にしてもらっています。おかげでバランスがとれて、働きやすいですね。
風俗業界は個人の性を受け入れてくれる
いろいろ融通を利かせてくれて働きやすいなって思いますが、実は、僕にとってもうひとつ働きやすいポイントがあるんです。
僕は生物学的には男性なんですけど、ジェンダーレスというか、性別を意識したくないんです。でも、世間は、男は男のかっこうを、女は女のかっこうをしないといけないというのが常識で、「男はスーツを着る」というのが当たり前ですよね。でも、僕はあまりスーツを着るのが得意じゃない。だから、私服勤務をさせてもらっています。あと、前職では髪がちょっとでも目にかかったら「切って来い」と言われてましたが、ここでは何も言われません。
一般の業界だと個人の性について言いにくいと思うんですけど、性を扱う風俗業界だから、僕は自分の正直な思いを言うことができました。『百合の園』では、個人の性についてちゃんと理解してくれます。「自分が働きやすい環境にするのが一番だから、好きにしていいよ」と言ってもらえて、すごくありがたいですよね。
“やりがい”を実感でき、自分の感性を生かせそう!
主な業務は、広告サイトの管理や媒体関係者とのやり取りです。管理業務としては、広告バナーの制作やキャストさんのプロフィール作成、出勤スケジュールの調整です。あとは、事務所のパソコンやアプリケーションの調子が悪いと言われればメンテナンスすることもありますね。最近では、パソコンの選定やセッティングなどもしています。
今の仕事のやりがいは、大きくふたつです。ひとつは、お客さんからの反響がダイレクトにわかること。お客さんは広告サイトや自社発行のメルマガなどを見て、問い合わせをしてきます。その全部を自分が手かげているわけではないんですが、やっぱり成約率が増えるとうれしいですね。
もうひとつは、人から感謝されることです。例えば、写メ日記の投稿やパソコンの操作で困ってるキャストさんに説明をすることがあるんですが、問題が解決すると「ありがとう」って言ってもらえます。そうした経験は、前職でほとんどありませんでした。
また、最近では、キャストさんから写メ日記の書き方や写真の撮り方を聞かれるようになってきました。信頼されているような気がしてうれしいです。写メ日記に関しては、僕もいろいろ勉強中なんですが、写真は技術だけじゃなく、化粧や写りも関係してきますよね。でも、化粧のことを男性スタッフに相談できるかっていうと難しい。そこを僕が女性側の感性で、何か提案していけたらいいなと思ってます。
風俗業界のIT化は想像以上。だからこそ求められるIT力
『百合の園』に入社して風俗業界に対する印象が変わったことと言えば、ものすごくIT化されているということですね。風俗業界はアナログで、業務連絡は電話が基本なんて思ってましたが、ここではチャットツールを活用してます。
また、風俗業界は法規制があって街頭やチラシなどで広告できないので、インターネットがないと生きていけない業界です。だからこそ、ITは必要不可欠だし、その活用は皆さんの想像以上かもしれません。
また、事務所は雑居ビルの一室で、怒号が飛び交うような環境をイメージしてましたが、全然そんなことはなくて楽しくやっています。女性の内勤スタッフの方がいるというのも意外でしたね。
(後輩へのメッセージ)
風俗業界に興味はあるけど、不安という方は少なくないと思います。でも、『百合の園』では、親身になって相談に乗ってくれます。実際に働いてみると、一般の企業と全然変わらないですし、逆に一般の企業は体系がしっかり決まっていて、相談しにくく、融通が利かないことがあります。その点では、この業界は働きやすいんじゃないかなと思います。特にウェブ系プログラマーやシステムエンジニアは、業界的に求められる人材でしょうから。
一方で、インターネットの世界がどんなに発達したからといって、風俗業界のこと、『百合の園』のことが何でもわかるわけはありません。実際に来てみて、話を聞かないとわからないこともあります。だから、勇気を出して一歩踏み出してもらえたら嬉しいですね。
取材後記
プロフィール

橋本瑞樹
企画・マーケティング
(前職:システムエンジニア)