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一般職(内勤・スタッフ)】佐藤陽介さんのインタビュー記事

2019年入社

佐藤陽介 (33歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:プロボクサー

2024.7.31

社会人経験さえない28歳が、やがて副店長に。大丈夫。頑張れば“必ず”報われる職場

この記事のポイント!

  • “続ける”の意識があればOK。収入も立場もしっかり付いてきた
  • キャストさんと“距離が近い”のはメリット。活かさない手はない
  • この店を“選んでくれた”感謝。1円でも多く稼いで帰ってほしい

2、3歳で始めた格闘技。高校卒業後はプロボクサーの道に

父親の影響で、小さい頃から格闘技に慣れ親しんで。それこそもう2、3才で空手を始めていました(笑)。

その後も少し間が空いたり、キックボクシング、柔道という感じで種目を変えたりしながら、“好き”は変わらなかったですね。高校ではボクシング部に入り、インターハイ、国体、最後3年生の時には、社会人に混じって日本選手権も経験しました。準決勝まで進んで……。

その時に敗れた相手から、プロに進むことを聞かされたんですね。で、「そういう選択もあるか」と。好きな道で食べられるなら幸せじゃないですか。自分もジムに所属し、ライセンスを取ることに決めたんです。

全然食べられなかったですけどね(笑)。大きなタイトルでも取らない限り、とても安定した収入なんて得られない世界です。僕も18歳~25歳まで、7年間。ときどきケガでブランクはありつつ、ただただ練習とアルバイトに明け暮れた日々でした。

網膜剥離で引退 ⇒ ニート生活。定職に就ける気がしなかった

辞めた理由は、諦めたとかじゃありません。網膜剥離を患ってしまって、引退せざるを得なかったんです。

このケガがなければ、おそらく続けていたと思います。なんというか、リング上で相手と向き会い、拳を撃ち合う時のスピード感やスリルが、やっぱり僕は好きだったんですよね(笑)。

それから先は文字通りニートです。ときどきはバイトなんかもしていたものの、やる気が起きなかったんですね。何せ格闘技しかしたことがないですから、意欲と能力、どちらの点でも定職に就ける気がしませんでした。

社会人経験もスキルもゼロ。“自分でもできること”を考えた時

ただ時間は過ぎていくわけで、2年3年と経てば30代も見えてくるじゃないですか(笑)。いつまでもフラフラはしてられないなと、29歳になる年かな? ついに職探しを始めました。

それでなぜこの業界に、というのは、今言った能力のところですよね。ボクサーだった自分には、社会人としての“スキル”がない。そんな僕でも未経験から始められて、ある程度収入も得られてと考えた時に、自然に頭に浮かんだ就職先だったんです。

中でも『元町奥様』だった理由は、怒られちゃうかな、実は“たまたま”です(笑)。人気店だからか、ネットで検索した時に一番上に広告があったんですよね。

電話したらすぐに面接日を設定してもらえて、オフィスに行ったら行ったで即採用。僕からしたらありがたいしかありません。こちらも即答でお世話になることを決めたんです。

“続ける”の意識があればOK。収入も立場もしっかり付いてきた

それから早いもので、もう3年半ですか。もちろん結果職場に恵まれたのはあるんですが、僕から求職者の方にお伝えするとすれば、大丈夫、なんとかなります(笑)。

先ほど“スキルゼロ”とお伝えしたように、入社した時僕は、パソコンだってほとんど触ったことがなかったんです。人差し指1本でキーボードを叩くような状態でした。

それでも毎日続ければ、接客も含めて“慣れる”んですよね。事実1年も経てば、上手かどうかは置いても一通りの業務はこなせるようになりました。

最初は間違って当たり前で、僕だって今でもミスはありますけど(笑)、それも反省して“次はないように”と心掛ければいいのかなと。とにかく途中で投げ出したりせずに、とりあえずは1年。どんな業務にもチャレンジするつもりで“続ける”を意識してくれたらと思うんです。

そうすれば僕を見てください。去年の9月からはなんと副店長ですよ。全くの未経験で始めても、こうしてステップアップでき、給与だって上がるんです。頑張っていれば上は評価してくれる。この信頼を抱ける環境は、ありがたいと感じます。

キャストさんと“距離が近い”のはメリット。活かさない手はない

職場のイメージは、例えれば学校みたいですね。キャストさんとの距離が近いので、特にそう感じます。クラスでワイワイやっているような雰囲気があるんです。

なのでシフトは? 『写メ日記』は? 動画は?という形で、キャストさん達にお願いしなきゃいけないことも多いんですけど、その前にまず“耳を傾ける”が大事だと思います。

サービスとしてはハードと言えばハードなわけですよね。それにいつもいつも自分と合うお客様に当たるとは限らない。距離が近いからこそ、キャストさんには「聞いてよ」と愚痴の1つもこぼしたくなることがあるでしょう。それにはやはり、どんなに忙しい時でも対応してあげなきゃという気持ちでいます。

作業中のモニタに顔を向けたまま、「はいはい」なんて絶対ダメですよ(笑)。すっと業務を中断して立ち上がり、「どうしました?」と、目を合わせないと。

逆に言うと、“店舗型”のお店だからこそ、こんな風にキャストさんとコミュニケーションを取りやすいんですよね。この近さは、店舗をマネジメントする上での大きなメリットだと思います。

この店を“選んでくれた”感謝。1円でも多く稼いで帰ってほしい

今後ですか? うーん。あんまりそういう展望みたいなものはないんですよね(笑)。ただキャストさんは『元町奥様』を選んでくれて、毎日出勤してくれている。他のお店だっていっぱいあるのに、すごいことですよね。

そこへの感謝を忘れずに、彼女達に少しでも居心地良くというのは常に考えます。なんとか1人でも多くお客様を付けて、1円でも多く稼いでもらってって、僕はそれだけですね。これもまたキャストさんとの距離が密接だからこそ、抱けている思いかもしれません。

取材後記

松坂 治良

執筆者

松坂 治良

出世欲を語ることもなく、「キャストさんのためにという思いだけ」と佐藤さん。でも結果を見れば、副店長というポストを手にし、当然昇給だってしています。この調子で歩めば、先々で「店長に」というお話もあることでしょう。
裏を返せば、この“姿勢”こそが大事なのかもしれません。「努力は誰かが見てくれている」 あらためてこの言葉を思い出すと同時に、“実際評価してくれる上司がいる”環境に、羨ましさも感じた取材でした。

プロフィール

佐藤陽介

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:プロボクサー)