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大学のサークルが会社に。プランニングマネージャーとして活躍

大学卒業後、初めはイベントプロダクションで仕事をしました。学生時代に友人達と立ち上げたサークルが母体。当時の僕らの活動を見て、「会社としてやってみたら？」と、出資者が現れてくれたんです。

僕の役割はプランニングマネージャーですね。販促品の手配をしたり、デザインの指示を出したり、人を動かしたりという感じ。まあ僕も会社も、若さに任せてなんでもやりましたよ（笑）。飲食店経営にもトライしたぐらいです。

東京で6年かな？　学生時代から数えれば8年。この時の経験が、福岡に戻ってからも大いに活きました。

と言うのも、こちらでは個人事業主として、ホームページを作成したり、広告のデザインを請け負ったりしていたんですね。

やがて数年を過ごす内に、多角的に事業展開する企業のオーナーと、知り合いになって。それまでの僕のキャリアを買ってくれて、広告会社を立ち上げることになったんです。

それが2014年。ここでもニーズやトレンドを見据えて、様々な分野に携わりました。イベントや事業を計画し、成果として“かたち”にするのが、やはり僕は好きなんでしょう。“無から有を生み出す”と言えばいいでしょうか。

後発のお店が5年もの事業継続。人気店に成長できた秘密とは？

2020年の9月に『ファーストレディ』をオープンしたのも、実はこの流れからなんです。

デリヘルも“ビジネスの1つ”。広告業や飲食店の経営と、何かが変わるわけではありません。後発のお店、かつコロナ禍もあった中で、僕らが5年に及ぶ事業継続を果し、しかも人気店へと成長できたのは、この意識をみんなで共有できたおかげかなと。

先ほど触れたように、僕にはプランニングマネージャーとして、長年培った知見がありました。新店の周知や在籍キャストの確保、集客面で、スキルを役立てることができたんですね。

また接客面では“ホスピタリティ”にこだわりました。口コミをご覧いただければわかるように、ウチはキャストさんのサービスだけではなく、スタッフの電話応対やご案内に対する評価も高い。1人ひとりに“おもてなし”の気持ちがあるからなんです。

ほら、一流のホテルやブランドショップに行くと、すごく気持ちのいい接客を受けられるじゃないですか。もしデリヘルでこれができたら、競合他店との“差別化”になりますよね。

一事が万事です。“風俗だからこれぐらいでいい”ではなく、“風俗もビジネスの1つ”。裏を返せば、『ファーストレデイ』のやったことは、何も特別なことではありません。当たり前のことを当たり前にやってきただけなんです。

どんな前職や能力も役立つ。“得意”から業務の幅を広げよう

このため今回のスタッフ募集に当たっても、業界経験は一切問いません。

僕だってまったくの未経験でお店のスタートアップを任されました。ところがこの通り、みんなの協力もあって右肩上がりの成長を続けられている。他の方にできない理由はないですよね。

事実5年色んなスタッフを見てきて、“どんな前職や能力も役立つ”というのは実感なんです。

僕の場合はコンセプト立案や集客というところでしたけど、例えば事務処理能力が高いとか、愛嬌があって人に好かれやすいとか、送迎もあるので地図を見るのが苦にならないとか、なんでも良いと思うんです。

自分の“得意”な分野から、業務の幅を広げてくれればいいのかなと……。

責任者として僕が採用基準に置いているのも、経歴や学歴とかじゃないんですよね。「この人なんかいいな」とか「一緒に働いてみたいな」とか、そんなイメージなんです（笑）。

人間ある程度年齢を重ねると、性格や人柄って顔や表情に出るじゃないですか。履歴書よりも“人物”を見ていると言うと、わかりやすいでしょうか。

面接とさえ思わないでいいです（笑）。まずはお店に遊びに来て、僕やみんなを見てください。フィーリングの合う方ならきっと、「ここだ」と感じてくれるはずですから。

業界や業態にこだわらなくてもいい。起業だって大応援！

入社後はご本人のやる気と成果次第ですよ。「店長になりたい」という方には道筋を示します。夢はでっかく「年収1,000万円ほしい」というような方には、“数字”を意識することを習慣づけてほしいですね。

お客様単価は幾らか。この売上に行くためには、キャストさんの数と回転率はどれぐらいか。スタッフの人件費を差し引いて、店長の自分が月70～80万円得るためには、結果店舗にどれぐらいの売上が必要か……。

数字を意識すれば、自然に“戦略”が見えてくる。『ファーストレディ』自体に、既に5年積み重ねたノウハウがあります。出し惜しみはしません（笑）。志あるスタッフには、しっかりそれを伝えていきたいなと。みんなで成功できた方が、嬉しいじゃないですか。

もともと広告や飲食なども手掛けてきた企業なので、デリヘルにこだわらなくても構いません。

いずれ「デザイン事務所をつくりたい」とか「自分のバーを開きたい」とかね。いっそ「なんでも良いから起業したい！　社長になりたい！」でもいいですよ（笑）。

冗談抜きに、そうした“思い”こそが、第一に重要なんです。実際僕もお店も“ゼロから”だったんだから。

ほんとに何もいりません。あなたのやる気だけ持って、入社してください。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

松坂とのお話を伺って、「起業家気質の方なのかな？」と思いました。業界や業態にこだわらずに夢を広げられるのが良いですね。事業推進の酸いも甘いも知る冴羽さん。こんな先輩がいると、学びもたくさんありそう。前途あるお若い方にこそ、向いた職場かもしれません。