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ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】髙橋尚史さんのインタビュー記事

2016年入社

髙橋尚史 (33歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:IT企業の営業

2019.1.23

大手企業に入社しても、興味が持てなきゃつまらない。風俗業界に転職後、2年半で月収100万超えのマネージャーへ

この記事のポイント!

  • 新卒で大手IT企業に入社するも、商材に興味が持てず退職
  • 自分が興味のあるものは「お金」と「女の子」。じゃあ、風俗だ!
  • 2年半で統括マネージャーに昇格。「素の人間性が試されるオモロイ仕事」

新卒で大手IT企業に勤めるも、商材に興味が持てず退職

ずっと大阪なんですよ。生まれも大阪、大学も大阪。

就活はそんなに苦労しませんでしたね。特にやりたいこともなかったので、ある程度有名で、それなりにお金もらえればどこでもええかなって感じでした。

某大手IT企業に内定いただいたんですけど、最終面接で遅刻しちゃったんです。「こら、落ちたわ……」って思ったんですけど、面接はして頂けるっていうことで、一応会場に向かって。

どうせ落ちるんやったら本音で喋ったろって思って、ヤケクソであることないことベラベラ話しました。

そしたら、なんか気に入って頂けたみたいで、内定をもらいまして(笑)。

仕事は、企業向けの予約サービスの営業でしたね。店舗や代理店に販促をして、ご契約いただけたら、あとはそれのアフターサービスをするみたいな。

楽しかったっちゃあ楽しかったんです。営業は得意だったので成績は上がっていきましたし、お金も同年代よりはよかったので、5年くらい続けていました。

ただ、途中から会社の商材に魅力を感じなくなってしまったんですよ。

自分が使うわけじゃない、魅力も感じないものを営業するのは、店舗の人を騙しているみたいで……。

これを一生続けるのは嫌やなってなって、退職することにしたんです。

ずっと興味が持てるのは女の子とお金。じゃあ風俗だ

前職を辞めてからは、特に仕事もせずにプラプラしていました。暇やと考える時間がいっぱいあるんで、人生のことを真剣に考えるようになって……。

「自分は何が好きなんやろ? ずっと興味持てるものって、なんやろ?」

考えた結果、“お金”と“女の子”やなって(笑)。

営業は嫌いやないし、風俗業って言うたら「女の子をお客様に提案する営業」やないですか。そう考えたら「風俗の仕事しかないな!」って思ったんです。

いろいろ求人見た中で、1番惹かれたのがDCPグループでしたね。WEBサイトに「出る杭は引っ張り上げる」って言葉が書いてあったんですけど、それ見て「じゃあ、俺が出続けたるわ!」って、思いましたもん。

面接でそれ伝えたら「ええやん、明日から働きぃや」って、肩をポンって叩かれました(笑)。

やる気を見せ、最速で店長になったはいいが……

勤めて2年半になるんですけど、今は統括マネージャーをやらしてもらってます。京都南インターエリアのお店を全部管理している感じですね。

ステップアップは早かったですよ。この業界に入ったからには、最速でお金を稼げるようにならないと、もったいないじゃないですか。せやから、認めてもらえるように、かなり熱入れて仕事をしてました。

例えば、最初に掃除を任されたんですけど、先輩スタッフより早くを心がけていました。他の人の1.5倍速くらいで掃除してたんちゃうかな……いや、1.7倍やったかな(笑)。

そこから受付、送迎ドライバー、サイトの更新も教えてもろて、半年後にはもう店長になっていましたね。

ただ、ずっとそんな感じで順調ってわけでもなかったんですよ……。

1人で空回っていた店長時代。統括の一声で変わった

僕が店長になってから、店舗の雰囲気がちょっと悪くなってしまったんですよね。ギクシャクしていたというか……。

僕は少しでも売上を上げたかったので、どんな時も効率よく稼げるように、細かく業務の指示を出していたんです。

自分だけならよかったんですけど、それを他のスタッフにも求めてしまって、横からいちいち口を出すようになっていました。

売上が上がれば、みんなに還元できると思っていたので、それが店長として正しい行動やと思っていたんです。

ただ、他人は他人やないですか。思い通りに動いてくれなくて、ずっとイライラしていたんですよね。それが原因でお店の雰囲気が悪くなってしまって……。

ある時、統括マネージャーに呼び出されて、こう言われたんです。

「尚史、売上を上げようとしてくれるのは、よく分かんねんけど、店舗はチームプレイや。お前1人が10点取るより、どうすれば各々が1点取れるか。それを考えて、指導するのがええ店長や」って、言われて。

結局、僕は自分のことしか考えていなかったんですよね。

翌日の会議で、スタッフに頭を下げました。でも、稼がせたいのはホンマやったんで「1ヶ月だけ俺の考え方マネしてみてくれ! 細かいところまで教えたるから」ってお願いしたんです。仕事のやり方については、自信あったんですよね。

これで売上上がらんかったら、ヒラに降格も覚悟で1ヶ月間過ごしたんですけど、どうなったと思います?

前年の1.5倍売上が上がったんですよ!

そこからは、スタッフも数字を意識するようになって、仕事に対する意識がまとまりました。絆も深まりましたね。今じゃ「兄さん!」「ヒサ兄!」って呼んでくれています(笑)。

今統括マネージャーになれているのも、このできごとがあったからやろなって思いますね。

風俗業界は素の人間力が試される。それがオモロイ

この業界はめっちゃオモロイっすよ。学ぶこと無限にあるんちゃいます? この仕事始めて、自分の性格とか、考え方がいい方向にしか進んでいないですもん。

この業界って、女の子とめっちゃ接する仕事やないですか。表面的な態度ってすぐバレますね。

だから、素の自分100%でキャストさんと接することにしたんです。他の社会人やったら、そんなん許されへんやないですか。

でも、そういうウソのない姿勢でいてると、キャストさんも信頼してくれるんです。フツーやったら言わへんようなことも、言うてくれます。

「え! 借金あんの? なんで今まで黙っててん! もっと仕事入れるよう頑張ったるわ」みたいなやりとりがフツーにありますからね。ここまで、腹割って人と話せるのは、この仕事ならではちゃいますか?

なにごとにも意欲が増す仕事やと思いますよ。こんなにも、自分の頑張りが給料に直結してる仕事って、他にあります?

どんだけ大手の会社入っても、2年半で月100万稼ぐってムリやないですか。ウチではそれができてますから。もう、前いた大手企業とか戻れませんね。

やる気と熱意ですね。それさえあれば、上がっていける唯一の職業やと思ってます。

ギラギラしてる人来てほしいですね!

(インタビュー:新海亨)

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

大手企業の安定を蹴って、この業界へ飛び込んだ髙橋さん。ウソのつけない性格が、いい形で実を結んでいるように感じました。きっと、お話の通り、スタッフさんやキャストさんの信頼も厚いのでしょう。もっともっと、大きくなってぜひまたインタビューさせてください!

プロフィール

髙橋尚史

総合職(店長・幹部候補)

(前職:IT企業の営業)