【総合職(店長・幹部候補)】孔明さんのインタビュー記事

2015年入社
孔明 (33歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:料理人⇒ホスト
2019.3.1
クラブを成り立たせるのは、ホストだけじゃない。大きな夢を、すべてのひとに
この記事のポイント!
- 10年前の歌舞伎町。まだまだ上下関係は厳しく……
- お酒で体をこわし、ホストを引退。でも、業界を愛していた
- 「何こいつ?」歌舞伎町からミナミへ。結果がすべてだった
5万円を握りしめて上京。「ホストになるんだ」
生まれは福岡です。と言っても、田舎の方でしたけどね(笑)。
中学校を卒業して、大工を2年、料理人を2、3年やりました。
その後上京してホストという道を辿ったのは、当時テレビで歌舞伎町のクラブがよく取り上げられていたんですね。もともとは料理の腕を磨くために東京へ行く予定だったのが、すっかり魅せられてしまって……。
「よし! ホストになろう」
今でも鮮明に思い出しますよ。5万円を握り締めて夜行バスに乗ったんです。文字通り新宿の真ん中にポツンと降ろされて、右も左も分からない。20歳にはなってましたけど、心細かったですよね。何のツテもなければ、知り合いもいない土地でしたから。
福岡を出る前に、ある程度お店の目星は付けていたんです。でも、今みたいにスマホがあるわけじゃない。信じられない話なんですけど、歩いて20分くらいのところなのに、お店に辿り着くのに8時間も掛かっちゃいました(笑)。
10年前の歌舞伎町。まだまだ上下関係は厳しく……
テレビの影響もあって、当時はホストクラブも流行ってました。どこも人手不足だったんでしょうね。ほんとに簡単な面接で、ホストになれたんですよ。
「お酒は飲めるか」とか「前は何をやってたの?」とか、その程度のことを聞かれただけで……。
寮には入らなかったんです。教育係みたいな先輩を付けられて、その先輩の家に、居候という形で住まわせていただきました。家賃?(笑) もちろん取られました。
入店したら、とりあえず新人はトイレ掃除からはじまって、洗い物や買物、雑用なんかをやります。10年前ですからね。当時の歌舞伎町は、上下関係もかなり厳しかったですよ。
すぐに接客に入るうえに、先輩のパシリ。自宅の掃除にも行かされました。
お給料は、どんな時も日給でいただけたんです。でも売上、つまり女性からの指名がないと、上乗せがないんですね。とても食べていけない。最初の頃は、かなりキツかったですよ。
半年くらい働いて、ちょっと心が折れてきて、「もう地元に帰ろうかな?」と思ったんですけど、そこを過ぎたら、だんだんと仕事にも東京にも慣れてきた感じです。やっと余裕もできて、住みやすくなった感じですね。
お酒で体をこわし、ホストを引退。でも、業界を愛していた
結局、東京には7年ぐらいいたのかな? 一旦歌舞伎町を離れて、1年ほど大阪に行ってたこともあるんですけど。もう一度歌舞伎町に戻ってきた時には、ホストを引退して内勤スタッフという立場で働きはじめました。
ホストがイヤになったわけじゃないんです。単純に、お酒でからだを壊しちゃったんですよ。もちろんお酒を飲まないホストはいます。決して必須ではないんですけど、僕は“飲んで仕事する”タイプだったんですね。
ガンガン飲んで、力を発揮する。業界が好きでしたし、「困ったな」と悩んでいた時に、内勤という道を勧められて。
「そうか。ホスト以外にも、クラブに残る道があるんだ」
仕事内容は、大まかに言えばホストのサポートですね。キャバクラのボーイさんみたいな仕事もやりますし。
その時の僕の基本業務は、ホストの付け回しとか、メンタルケアですね。僕もからだを壊すほどの経験者ですから(笑)、売上に悩む子とか、つまづいてる子なんかにアドバイスするんです。
厳しかったですからねえ、当時の歌舞伎町は。めちゃくちゃ仕事ができる人ばかりでした。だからこそ中卒の僕でも、「この人たちみたいになるんだ!」と思えたし、何とか若いホストの子の力になりたかった。
いっぱい勉強して、あらゆることを試して……。そうですね、この時培ったノウハウが、今の大阪での仕事に生きている感じですね。すごく良い経験をしたと思います。
「何こいつ?」歌舞伎町からミナミへ。結果がすべてだった
おかげさまで、僕がここミナミのお店の内勤になって、売上は2倍以上になったんですよ。4年前に入ってから、もうずっとそれが続いています。
成果を出せたのは、ホストに“繰り返させた”からですね。しっかり分析して行動して、結果を出す。結果が出なければ、何がダメだったのかを考えて、今度は変えたものを試す。それでダメだったらっていう繰り返しを、徹底させました。
続けていると、必ず“穴”が見つかります。「あ、自分はここができてなかった」。気づく度に、その穴を一つひとつ埋めていけば良いんです。
新しいことを試す時も同じです。例えば、「今こういうのが流行ってる」「最近はこういうことをするとモテる」というのを教えて、それをホストがお客様に実践してみるんです。
それで受けたら指名につながりますし、ダメだったら何が違ったのかを分析します。
服装を見て、会話やコミュニケーションを再現してもらって、「ここがいけなかったんじゃないか」とか、「身に付いてないな」とか、「あ、君はそもそもこのタイプじゃないんじゃないか」とか、話し合いもまじえながら、指導していくんですね。
今はうまく回ってますけど、はじめは全然受け入れてもらえなかったですよ。ホストの子たちもクセが強かったですから、他店にいた僕がいきなりやって来て色々言っても、「何こいつ?」状態で……。
でも、僕はやり通したんです。それが僕の仕事ですから。やがて“売上”が付いてきた。信念を通して売上という結果が出れば、みんな信頼してくれるんです。
「こいつやりきった。しかも結果出て、オレらの給料も上がったやん」
もちろん、僕の自信にもなりますしね。お店の経営、プロデュースというのは、終わりがないんですよね。人材が増えれば、店舗事業はさらに拡大できます。売上との比例で、自分のお給料だって増えていきます。なかなかの醍醐味ですよ。
ホストほどではないですけど、内勤も普通のサラリーマンに比べたら、ぜんぜん稼げます。仕事を覚えてしっかり結果を出せば、きちんと昇給しますから。
今の僕は副社長という立場なんですけど、肩書きが大きくなるにつれて、知名度まで上がっていくんですよね。上っていくのを感じられるのって、すごく気持ち良いですよ。
ミナミのクラブを、ぜんぶウチの店に。夢は無謀なくらいで良い
僕たちの夢はね、ミナミのホストクラブをぜんぶ、“トリプルエイトグループにする”ということ。
今、ミナミにホストクラブは150以上あります。ウチのグループは11、2店舗ぐらいかな? 普通に考えたら無謀ですよね。でも目指すところが高ければ高いほど、みんな自然とやる気が上がるんです。
ずっとそこを目指していけるでしょう? 「まだまだ」って、ずっと思える。
これから入ってくるホストにもスタッフにも、「良い車に乗りたい」とか「いい時計が欲しい」とか「とにかくお金に余裕を持ちたい」とか、何でも良いんですけど、夢を与えられる人間になりたいですね。
そのためにも、事業拡大。ウチのグループの勢いは、誰にも止められませんよ(笑)。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
成功しているお店は、常に自分たちの仕事を“事業”として捉えている。初のホストクラブへの取材でしたが、あらためて、その思いを確かにできたインタビューでした。
プロフィール

孔明
総合職(店長・幹部候補)
(前職:料理人⇒ホスト)