風俗男性求人はFENIX JOB

先輩たちの等身大メッセージ
VOICE

ジンセイの紆余曲折を経て、なぜ彼らは風俗業界で働く選択をしたのか。
風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】ヒナタさんのインタビュー記事

2014年入社

ヒナタ (25歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:ホスト

2019.4.1

社会人経験はホストのみ。10代で飛び込んだホスト業界で、目指すはグループの社長

この記事のポイント!

  • 全財産3万円で上京。日払いという言葉に惹かれ、ホストの道へ
  • 副業成功。ホストも引退し、お金に困らない生活を過ごしていたが、何かが物足りない
  • 内勤として再出発。プレイヤーから、マネジメントする側へ

全財産3万円で熊本から東京へ。給料日払いに惹かれホストに

実は僕、アルバイトさえしたことがなくて。家出同然でこの業界に飛び込んだので、これ以前の職務経験は、ホストしかないんですよ。

ご縁をいただいて、今は『Smappa!グループ』の『OPUST』っていうクラブで、店長兼内勤として働いています。

出身は熊本です。顔の広い先輩と仲がよかったので、結構ヤンチャな学生時代でしたね。

高校は卒業せず、東京へのあこがれがあったんで、全財産が3万円しかないのに、半分を高速バス代に使って、15時間かけて上京してきました。

そこからは漫画喫茶暮らしですね。1週間くらいはなんとか生活できていたんですけど、さすがにお金が尽きてしまって。

ある日、新宿の歌舞伎町で、3時間くらい途方に暮れて歩いていたら、日払い可のホストクラブを見つけて……。

『ホスト=アウトロー』ってイメージでしたからね。でも一銭もお金がない。背に腹はかえられないなと。

話を聞いてみたら、今日から働けて、しかも寮まで用意してくれるってことだったので、入店しちゃいました(笑)。僕のホスト人生の始まりです。

初の仕事がホスト。自身の武器はデータ収集

アルバイトもしたことないのに、はじめての仕事が夜職ですからね。まだ10代だったし、東京に慣れてもいなかったので、めちゃくちゃビビってましたよ。

初日にグラスを割ってしまって、先輩から怒鳴られた時に「親と先生以外に初めて怒られた!」って、ショックを受けたのを覚えています。

ただ、女性と話すのは得意だったんですよ。お姉ちゃんと妹がいたからですかね?

顧客が付くまでは苦労しましたけど、コツを覚えてからは順調でした。ナンバーにも入るようになりましたし……。

コツですか? とにかくメモをとってましたね。データを超大事にしていたんですよ。恋愛シミュレーションゲームだと思って仕事をしていて、顧客の好みとか、いつどんな話を何分したかまでキッチリ記録をとって、最高のタイミングで連絡をするようにしていました。

あとは、「非日常を味わってもらい」という思いがあったので、お客様が「やってみたい」とおっしゃったことは、全部勉強してエスコートできるようにしていました。

若かったので、体力とハングリーさは負けなかったんですよ。当時は、給料とナンバーの維持“だけ”を考えて生きていたので、1日に8人の顧客と会うとかを平気でしていました。あそこまでのストイックさは、もう出せないですね(笑)。

そんな感じでホスト生活を続けて、お金も貯まるようになってきたんです。副業としてはじめたコインランドリーの経営もうまくいって、その収入だけでも食べていけそうでした。そう、順風満帆(笑)。

結婚を考える相手もできたので、ハタチくらいの時にホストを引退しました。

それから3ヶ月くらいは、何もしない生活を送っていたんですよ。ただ、やっぱりなにか物足りないんですね。「働かないとダメになるな……」って思っていた時に、『OPUST』の副店長をしていた友達から電話があったんです。

「ヒナタさぁ、『Smappa!』の内勤で“上”目指さない?」

これもなにかの縁かなって思って、内勤としてホスト業界に戻ってきたんです。

自分が商品か、他人が商品か。ホストと内勤の違い

▲ヒナタさん勤務中の様子(写真提供:Smappa!グループ)

ホスト業界でいう内勤って、『事務員的内勤』と、ホストをマネジメントして店の売上を上げる『プロデューサー的内勤』の2つに分かれるんですよ。僕は後者の方ですね。

ホストと内勤の違うところは、簡単に言うと「自分が商品か、他人が商品か」の違いです。

例えば『今の状況で、どのホストをどのテーブルに配置すれば、一番盛り上がるか?』とか、『どうホストを教育すれば、店の売上を上げられるか?』っていうのを考えるのが、僕らの役割ですね。

最初は、自分がホスト時代に培ったノウハウを、他のホストに教えればいいって思ってたんですけど……、これが全然上手くいかない。

ホストにはプライドがあるし、営業スタイルも人それぞれ。それに、時代が変わればノウハウも変わります。

僕の時代じゃ考えられない営業スタイルで、売れている子もいるんですよね。押し付けたらダメだと気付きました。内勤は「“間接的”にホストをマネジメントする」っていうのが使命だと、そこで学んだんですよ。

あと、サラリーマン的スキルも求められます。店の数字を追うのもそうだし、『ホスト・会社の上層部・お客さん』の3つの間に立って、最適解を出す、中間管理職みたいな立ち位置なんですよ、そこは今まで求められてこなかった役割なので苦労しました。

ホストにはライバルがいてもいいけど、内勤は誰かとバチバチになっちゃいけない。だから、愛嬌も必須ですよね。

内勤を経験してはじめて「ホストクラブって、裏でしっかり内勤が支えてくれていたんだな」っていうのを実感しました。花形じゃないですけど、めちゃくちゃ重要なポジションなんですよね。だから、やり甲斐はありますよ。

特に、自分が仕掛けた売上アップ施策が上手くいった時の気持ち良さは半端ないですね。今年の1月には、グループ史上最高の指名数と顧客数を『OPUST』が獲ったんですよ!

獲るって決めていたんで、夢に出るくらいまで言い続けましたし、ホスト一人一人との面談までを行って、戦略を立てた結果だと思います。

『Smappa!グループ』の強みは、面白いことができるところ

『Smappa!グループ』に勤めて4年くらいなんですけど、とにかくクリーンな経営だなって思います。一般企業と変わらないですよ。

この業界って、まだまだ昔の風習が残っていたり、歌舞伎町界隈としか関わらないっていう店舗が多い中、ウチの代表の手塚マキは「他人が楽しめるなら、どんどん新しいことをやれ!」っていう姿勢なんですよ。

その証拠に、ウチは『歌舞伎町ブックセンター』っていう、ホストが接客する書店や、レストランなど、幅広い事業展開をしていますからね。

アイデア次第で面白いことができるっていうのは、ウチのグループの強さだし、特徴です。

内勤は経験不問なんですけど、女性のマネジメント経験はあった方がいいかもしれないかな。あとは、歩合制の営業をしていた方なんかは、向いてるんじゃないかなと思います。

縁の下の力持ちになれるような、愛嬌ある人に来て欲しいですね。

将来の野望ですか? 僕はグループの中で一番若い店長なんですよ。結果も出しているんで、このままいくと……社長?

いや、ホントになれるんじゃないかと考えているんですよ(笑)。それだけの自信を持ってやってますから。

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

10代の頃から、ホストとして活躍していたというヒナタさん。顧客を満足させるため、数々の努力をされており、ホストという仕事の多様性を垣間見たような気がしました。結果を出した方の言葉は重みがありますね。『Smappa!グループ』の幅広い事業展開は、歌舞伎町の活力となっている気がします。

プロフィール

ヒナタ

総合職(店長・幹部候補)

(前職:ホスト)

総合職(店長・幹部候補)のその他のVOICEはこちら