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風俗業界への転職を選択した彼らのジンセイ再生の秘訣に迫ります。

総合職(店長・幹部候補)】佐々木実さんのインタビュー記事

2015年入社

佐々木実 (56歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:居酒屋勤務

2019.7.1

50歳未経験でも店長に。「この業界じゃなきゃ再スタートは切れなかった!」

この記事のポイント!

  • 調理の道に20年以上身を置いてきたが、上司と意見が合わずに退職
  • 50歳での再就職活動。風俗業界だけが自分を受け入れてくれた
  • オーバー50でも店長にステップアップできた。この業界は“救い”です

バイトで始めた居酒屋で料理の面白さに気付く

私がこの業界に入ったのはすごく遅くて、50歳の時にとあるソープで働いたのが最初です。業界歴は6年になりますね。

もともとは、車の整備士をやっていました。私が小さい頃にスーパーカーブームというのがありまして、車に興味を持ったんです。専門学校を出て、小さな整備工場で働くことになりました。

仕事自体は楽しかったんですけど、あまり稼げる仕事ではなかったので、夜は居酒屋でアルバイトをしていたんですよ。でも、いつのまにかそっちの方がさらに面白くなってしまって、本業にしてしまいました。

飲食業の魅力ですか? お客様の反応がすぐ見られるところかな。

11年勤めました。人生で一番勉強したんじゃないかってくらい、料理の研究をしていましたね。本を何百冊も読んで、有名店に行って、味を盗んで……。

最終的には副店長までステップアップしたんですけど、結婚して子供が産まれたんです。

居酒屋みたいな夜と休日がピークっていう仕事だと、嫁に負担がかかりすぎるということで、昼に働ける学校給食の調理スタッフに転職しました。

子供のために職を変えるも、前職とのギャップに苦しみ……

給食の仕事は居酒屋と違って栄養士の指示も入るし、予算も厳しい。逆に、味はそこまで求められていないので、料理を学んだ自分にとっては結構つらい仕事でした。

13年くらい働いて、役職もいただいたんですけど、パートさんと上司との板挟みの毎日で、精神的にかなり参っていました。ある時期から「このまま定年まで続けたら、俺はどうなっちゃうんだ?」って考えるくらい追い込まれてしまって。

最終的には、我慢できなくなって、上司と大ゲンカして退職です。

50歳での再就職は難しい。そんな中、ソープは即日採用

その時、ちょうど50歳。年齢がネックになってしまって、再就職先は全く見つかりませんでした。

なんとか自動車期間工の仕事に採用されたんですけど、体力的にキツいし、単純作業の繰り返しで50歳の体には耐えられなくて……。

でも、生活費は稼がなくちゃいけない。

悩んでいる時に、ふと「風俗ってどうなんだ?」って思ったんです。

こう言ったらあれですけど、未経験でも、年齢がいっていても、何とかイチからやらせていただけるんじゃないかと思ったんです。勝手なイメージではあったんですけど。

とあるソープ店に電話をしたら、何と「じゃあ、明日から働けますか?」っと、お声がけいただいて。あっという間に採用でした。

そこで2年、思えば色々なことを教わった気がします。この業界で働くための基礎ですね。

2年勤めたあと、知人の紹介で『ヤングプラザグループ』に転職してきました。

大切なのはコミュニケーション。最初は何度もミスをした

ソープの仕事ですか? 期間工がかなりキツい仕事だったので、正直最初は「立ってお客様を案内するだけで、楽な仕事だな~」って思っていました(笑)。

この仕事の難しさに気付いたのは、フロント業務をやるようになってからですね。

結局、フロントでお客様の成約をとれないと、女の子が稼げないんですよ。稼げないと女の子は別の店に移って、結果お店の売上だって下がっちゃう。

だからフロントは些細なミスも許されないんですよね。写真の出し忘れ、案内時間のミス、部屋への割り振り……。それに気付いた時に、心を入れ替えて働くようになりました。

キャストさんとのコミュニケーションも難しいです。何度もミスをしたので、細かな配慮が必要だということを実感しました。

私がしてしまったミスでいうと、出勤すると必ずとある常連さんが来てくれるキャストさんがいたんです。だけど、その常連さんがある時期から顔を見せなくなってしまって。

何気なくキャストさんに「いつもの人来ないね」って声をかけたんですよ。個人的には「どうしたんだろうね?」という意味合いだったんですけど、彼女もその事は気にしていたらしく、イヤミと捉えられてしまって機嫌を損ねてしまい、結局お店を去ってしまったんです。

ちゃんと関係性が築けていれば「そうなの~(笑)」で済んだ話だと思うんです。でも、受け取り方は様々。相手がそう思ったら、そうなんですよ。特にこの仕事はキャストさんありきのお仕事ですから。

過剰なくらいに相手の気持ちを考えないと、スタッフは務まらない気がします。

店長になれたのは“受け入れられる”ようになったから

今では、こちらの店長を任せていただいております。

何故なれたか? さっきみたいな経験があって学んだのと、加齢によってここに来た時には、感情的じゃなくなっていたからですかね(笑)。

キャストさんたちのどんな言葉にも対応にも、お客様に迷惑がかからないことなら「しょうがないな」って思えるようになったんですよ。

彼女たちの方がストレスの溜まる仕事をしている訳ですから、そこはスタッフが受け入れてあげないと。

こういった部分が上に評価されたんだと思います。

「50歳からでも役職につけるのはこの業界だけじゃないかな」

今では月に40万円弱頂けるようになりました。寮住まいなんですけど、寮費も光熱費込みで2万円なんです。年に2回賞与もありますし、以前よりも生活に余裕ができましたね。

50歳になっても、未経験で働ける場所があるというのは本当に救いでした。あの時、電話してなかったら今頃どうなっていたことやら……。

私みたいにおじさんから始めても、真面目でさえいればステップアップできました。若い人だったら、もっと早く上に上がれるんじゃないかな。

本当に、誰にでもチャンスのある業界だと思います!

取材後記

徳山 央樹

執筆者

徳山 央樹

50歳で未経験というと、他の業界では、就職活動さえもむずかしいのではないでしょうか?そんな中、佐々木さんは50歳で再スタート、からのステップアップ……。こうしたお話を聞くと、この業界には希望があるなと感じました。ぜひまた、インタビューさせてください!

 

プロフィール

佐々木実

総合職(店長・幹部候補)

(前職:居酒屋勤務)

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