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一般職(内勤・スタッフ)】時田翔さんのインタビュー記事

2017年入社

時田翔 (35歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:建設業 ⇒ 送迎ドライバー

2019.7.3

何に重きを置いて、仕事を選ぶのか。ここには、知らなかった喜びがあった

この記事のポイント!

  • 朝8時から、夜の24時。……これは、ないんじゃないか
  • 決まったシフト、残業代の支給。友だちに羨ましがられた
  • 「接客舐めててすみません」。毎日が、学びだった

副業で始めた送迎ドライバー。いつの間にかメインの仕事に

この業界に入るまでは、大工をしたり、建築現場にいたりという形で、建設関係の仕事を10年ぐらいしていました。発注ありき、現場ありきみたいな業種だったので、収入は不安定でしたね。アルバイト程度の給与しか稼げない月もあって……。

なので副業としてデリヘルのドライバーを始めて、いつのまにかそちらの方がメインになっちゃったというのが、この業界との初めての出会いです。決まった時給だし、収入の見通しも立つしで、正直ありがたかったんですよ。

『玉乱堂』に勤める前に、2年間ぐらいかな? そんな感じで送迎ドライバーをしていました。

朝8時から、夜の24時。……これは、ないんじゃないか

そこを辞めた理由? 何というか、だんだん不満が出てきちゃったんですね(笑)。

当時800円の時給でスタートして、最終的に950円。それはまあ小さい会社だから仕方がないのかなとは思ったんですが、拘束時間もエラい長かったんですよ。朝の8時か9時からスタートして、夜24時に終了という日もあって……。

15時間とか16時間の労働ですよね。さすがに「これはないんじゃないかな」と。

スタッフさんの自分への応対なんかをみても、「あ、ラクな仕事だと思われてるんだな」と気づいて。もう少し、人を人としてというか、従業員を当たり前に評価してくれる会社に移りたいと思ったんです。

決まったシフト、残業代の支給。友だちに羨ましがられた

こちらにお世話になることに決めたのは、ひとことで言えば、他と違ったからでした。

まず面接で試験があったんですよ。現在の総理大臣の名前は誰かとか、簡単な計算問題とか、歴史のテストでした。一般常識のあるなしを見ていたんだと思います。

他社は履歴書だけでしたから、それだけで驚きましたよね。面接の後、その日の夕方には内定のお電話をいただいて……。前職がドライバーだったんで、多少不安はあったんですけど、お世話になることに決めました。「きっと、きっちりしているところだ」と思えたんです。

入ってみたら、実際その通りでした(笑)。勤務時間はシフトで決まっているし、時給は30分単位で発生するし、残業をすれば、もちろんその分しただけの給与が出ます。他の風俗店で働く友だちが、羨ましがるぐらいの環境だったんですよ。

「接客舐めててすみません」。毎日が、学びだった

ただ、最初は接客面で苦労しました。何せこれまで、建設の現場仕事と送迎ドライバーしか知りませんでしたから。

ドライバー時代もスタッフの動きは見てたいたので、できるつもりでいたんですよ。でもデリヘルと店舗型ではやはり全然違いました。対面の受付があるなしって、大きいことなんですよね。正直「舐めててすみません」と思ったぐらいです(笑)。

初めてで自信がないから、お客様と向き合っても、まず声が小さいんですね。お客様ごとの対処も、全然わからないんですよ。

例えば、酔ったお客様は基本的にご来店NGなんですけど、それでも不快を感じさせず、「じゃあ次に来よう」と思っていただかなきゃいけないんです。でも、それをどうやれば良いのかがわからなかった(笑)。

最近やっとですよね。「こういう時にはこうなんだな」と、先輩を見ながら学んで、業務の優先順位も付けられるようになって。でも、まだまだ勉強途中です。

仕事自体は楽しいですよ。そうしてがんばっている内に、少しずつですけど、お客様好みのキャストさんをすすめられるようになって。帰り際に「ありがとね」なんておっしゃっていただくと、すごく達成感を感じます。

お客様は、行き帰りに必ずこの受付の前を通りますから、直接感想を伺えるのも、店舗型の良さ、おもしろさですよね。気づかされることも、本当に多いですよ。「キレイにしてるねえ」って、掃除が行き届いていることまで、褒めて下さるお客様もいるんです。

お客様のため、そしてがんばっているキャストさん達のために、もっともっと、良い提案ができるようになりたいですよね。

結局、何を取るか。今の僕が、幸せな理由

どうしたらそうなれるかと言ったら、1日1日しっかりやっていくしかない。まだできていない仕事もありますから、それも覚えて、やれることをどんどん増やしていきたいです。

もちろん給料も上がって、いつかは店長にって思いますけど、当面はコツコツとステップアップしていけたらなと。

はっきり言って、この仕事もラクではないですよ。建設業には肉体的なツラさがあった。今はスタッフで、その意味ではすごく解放されましたけど、今度は頭と心を使いますよね。転職する時って結局、何に重きを置くかだと思うんです。

その意味で言えば、僕は今、生きてきた中で、いちばんやりがいを感じています。やっぱりお客様と向き合う仕事だっていうのが大きいんですよ。

考えてみると、自分のやったことが人のハッピーに繋がると感じられたのって、僕には初めてだったんですね。誰かが喜んでくれている姿を見られるっていうのは、ただそれだけで、こんなにも嬉しいものなのかって……。

そんな瞬間をいただけることに、本当に感謝してるんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

接客経験は、アルバイトでさえなかった時田さん。上手くいかないことも多かったはずなのに、それでも“今できることを”と、ひたむきに仕事に向き合う姿に、心を打たれました。きっとその姿勢は、周りの方も見ていたはず。色んな仕事を覚えて、さらにパワーアップした時田さんに、いつかまたお話を伺いたいです。

プロフィール

時田翔

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:建設業 ⇒ 送迎ドライバー)

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