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総合職(店長・幹部候補)】田中正人さんのインタビュー記事

2009年入社

田中正人 (42歳)

総合職(店長・幹部候補)

前職:営業 ⇒ 福祉施設職員

2019.9.2

向いているか向いていないか。……仕事には、もっと大切なことがある

この記事のポイント!

  • 福祉から風俗へ。発見の日々で、まったく飽きない
  • 部下の立場まで、目線を下げて。会社が続く理由
  • “みんな”を幸せに。店長の僕が、そのためにできること

営業から、福祉の仕事へ。10年続けたが……

初めて就いた職業は、営業でした。僕、人と関わるのが好きだったんで、何でもいいから営業職に就いてみたかったんです。

でも3年やったんですが「働きに見合う給料じゃない」って思って辞めちゃいました。当時僕はまだ若かったし、その仕事を一生やっていくというより、他の世界も見てみたいと思っちゃったんですね。

そんな時、営業時代の先輩から、こんなお誘いを受けたんです。

「知的障害者の福祉施設を立ち上げるから、指導員として一緒に働かないか」

それまで福祉に興味はなかったんですが、僕はその先輩を尊敬していましたし、こんな僕でも頼ってくれるのが嬉しくて……。黙って付いていくことに決めたんです。

ところが10年間そこで働いたんですが、その節目で、僕のモチベーションが下がってしまったんですね。

福祉ってやっぱり、いい加減な気持ちで続けられるほど甘い仕事じゃないんです。給料も低いから、真の意味で福祉が好きじゃないと、続けられないんですよ。

「このままなんとなくじゃ、絶対ダメだ」

決意して、仕事を辞めました。そして全然知らない業界で、高い収入も目指してチャレンジしたいと思った時に、友人が風俗店で働いていたことを思い出したんです。

福祉から風俗へ。発見の日々で、まったく飽きない

福祉から風俗。真逆のような世界だと思っていましたが、実際働いてみるとすごく楽しくて。完全未経験で始めて、3か月で店長になれるぐらい、仕事にのめり込めました。

もう10年になりますけど、それからも毎日が新鮮で、飽きることはないですね。来てくれるお客様もそうだし、働いている女性との関わりも毎日が同じじゃないから、発見がたくさんあります。

それに、ここは働きやすいんですよ。社長が“ムダな残業はなし!”っていう考えの方なんで、残って頑張ったりなんかしていると、帰されます。社長自身は夜遅くまで残ったりしているんですけどね(笑)。

僕が来る前から会社はあって、もう17年になるのかな? 仕事をするうえで、安心感もありますよね。

部下の立場まで、目線を下げて。会社が続く理由

社長と言えば、最初の面接からおもしろかったですよ。昨日のことのように覚えています。

応募の電話を掛けたら、「今すぐ面接をやろう」って言われて、ファミレスで5時間ガッツリ話し込んで……。

深夜0時を回っているのに、「YOU来ちゃいなよ」的なノリで事務所に案内されて、さらにデリヘルで使っているホテルも、ぜんぶ案内してくださいました。

「アクティブな人だなあ」

もう完全にやられちゃいましたよね(笑)。社長はけっこうスタッフを食事に連れていってくださるんですけど、ある時、僕も誘われたことがあったんです。

「ちょっといい寿司でも食べに行こうか」
「……すみません。それよりも僕、社長とサシで飲みたいです」

失礼な申し出だとは思ったんですけど、僕本当にそうしたかったんですよ。完全無礼講のサシ飲み、本当にやっていただきました(笑)。こんなこと、多分なかなかできないですよね。評価を気にしちゃうだろうし。

部下の立場まで目線を下げて、ちゃんと話を聞く。

これが社長の考え方なんですね。だから続いているんだと思います。僕も、会社も。

“みんな”を幸せに。店長の僕が、そのためにできること

店長なんで、売上は常に気にしています。でもそれよりも僕が一番に考えていることは、お店の女性と、スタッフさんの幸せです。

自分に関わっている人には、幸せになってもらいたいなって……。それが女性で言えば稼ぐことだったり、お給料だったりする。

そして彼女たちが頑張ってくれたら、僕らスタッフにも反映されるし、その家族にだって届いて、お店が盛り上がっていく。みんな繋がっているからこそ、みんなの幸せを、なんです。

そのめにはまず、環境づくりですね。

お店の雰囲気が良いとか、スタッフの対応が良いとか、そういったところで勝負できるところは、意外に少ない気がするんです。そこで出勤数を増やせば、必然的に売上にもつながってくるじゃないですか。

全体がバランスよく回っていけば、みんな幸せになれるんじゃないかと。

向いているからではなく、やりたいから。10年後も、きっと

ずいぶんカッコイイこと言いましたけど(笑)、僕も入社当初は女性からよく怒られましたよ。初めから上手にコミュニケーションを取れる人なんていません。今でさえ、僕も勉強中です。女性はみんな、1人ひとりが違うから、個別に接し方を工夫しなきゃいけない。そこは今も変わりませんよね。

この仕事が自分に向いているとか、考えたことないです。それはあくまでも、他者から見ての評価だろうし……。

僕にとっては、向いているからやってきたんじゃないんです。僕がこの仕事を「やりたい」と思って取り組んできた10年なんです。だから、前職の10年目と違って、迷いもありません。

この先も、この仕事を続けていきたい。僕はたぶんあと10年経っても、そう言っている気がします(笑)。

(インタビュー:徳山央樹)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

“向いているからやっている”のと“やりたいからやっている”のとでは、仕事に対する姿勢も全然違ってくる。その発言から、田中さんの積極的な仕事ぶりがうかがえますよね。こだわってつくったお店は、きっととても居心地の良い空間なんだろうなと思いました。皆さんの幸せ、私も陰ながら願っております。

プロフィール

田中正人

総合職(店長・幹部候補)

(前職:営業 ⇒ 福祉施設職員)

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