【総合職(店長・幹部候補)】山下健太郎さんのインタビュー記事
2015年入社
山下健太郎 (35歳)
総合職(店長・幹部候補)
前職:エリアマネージャー(カラオケ店)
2019.9.8
単価5万円だって、安すぎる。デリヘルのワクも風俗のワクも、超えていけ
この記事のポイント!
- コンセプトは、“最高峰のキャバクラ”。「お前に任せるから」
- 「クビになるまでは、逃げない」。試行錯誤の日々
- ネガティブは、もう良い。気持ちがあれば、上に行けるから
風俗の仕事って、何をするんだ? なぜ稼げるんだ?
以前はカラオケ店に勤務していました。8年ほどいたんですが、現場責任者、エリアマージャ―という役割を担っている内に、次第に「違う何かをしたいな」と思うようになって……。
取引先のお客様を中心に、「何か良い仕事はないでしょうか」と、ご相談していたんですね。
不動産業に美容系など、さまざま紹介していただいたんですが、なかでも全くイメージの湧かない業種が1つあって。
そう(笑)、それが風俗だったんですね。仕事内容も、やり方によってはすごく稼げるんだというお話も、いまいちピンと来なかったんです。
ちょうど30歳になった頃でしょうか。もっと稼ぎたいという思いも強かったので、そこも含めて、“秘密”を知りたいと思ったんです。
コンセプトは、“最高峰のキャバクラ”。「お前に任せるから」
アインズグループに入社。そこで『ブレンダV.I.P』の立ち上げを任され、責任者になったのは、わずか10か月目のことでした。
それまでは『アロマデパリ』という性感エステの方にいたんですが、半年間がんばって、かなり売上を伸ばしたんですね。そこを評価していただいて……。
ただ今思い返すと、かなり無茶なチャレンジをしたなと思いますよ(笑)。
「1番の高級店を出すから。お前にやってもらうから」
上からポンと言い渡されたんです。まだ店の名前も決まっていなくて、“最高峰のキャバクラ”というコンセプトがあっただけ。見合った女の子の募集から何から、ぜんぶ手探りでした。必死でしたよね。
「クビになるまでは、逃げない」。試行錯誤の日々
何で引き受けたのか?(笑) どこの世界に行ったって僕は、平社員で終わるつもりなんかありませんから。それこそ目指すなら“最高峰”ですよ。
「やるしかない。ゼッタイやってやる」
出だしはかなり時間が掛かりました。それまでの僕にはエステしか経験がないから、ヘルスのことは働いている子を見て聞いて、覚えていくしかない。女の子にも正直に言ったぐらいです。
「くわしくないんです。教えてください」
当時は判断ミスもたくさんありました。半年を経て軌道に乗り始めた時、「もう僕1人で回せる」と思って、他店のフォローを借りずにやってみたんですね。そしたら思うように数字が伸びなくて……。キツい試行錯誤の時期が、1年近く続きました。
なかには「辞めればラク」と思う方もいるんでしょうけど、僕は粘ってみたんですよ。せっかく上に抜擢していただいたんだから、「クビだ。交代だ」と言われるまでやってやろうって、覚悟を決めたんです。
「裏切りたくない。期待に応えたい」
そういう思いも強かったんですね。おかげさまでオープンから……3年になりますか。カタチはできたと思いますし、売上も良いですよ。何より「もっと伸ばせる」という感触があります。投げ出さなかった賜物ですよね。
ウチの単価は5万円。なぜそれを“安すぎる”と思うのか
一般にお客様が風俗に掛けるお金って、だいたい2~3万円ぐらいだと思うんですが、ウチの平均単価は5万円です。高い?(笑) いや、僕はこれでも「安すぎる」と思っているぐらいなんですよ。
何と言ったら良いでしょうね。5万円を“高いもの”としているのは、“デリヘルだから”という感覚なんだと思うんです。
「さすがにこのぐらいが上限だろう」
皆さんそうやって、金額設定しちゃうんですね。僕は、いや、僕らはそうじゃない。
「ウチの女の子は“本物”だ。だからV.I.Pなんだ」
それくらいの気持ちが必要だと思っています。
ルックスやスタイルは抜群。彼女たちがその維持のために、プロフェッショナルとしてどれだけの労力を割いているか……。そのプロが、きらびやかなドレスを着て、丁寧な接客をして、完璧な“おもてなし”をする。他店と料金に差が付くのは、当然なんです。
恐らく僕は、女の子に優しくはないはずです。でもだからこそ、自分たちにだって厳しい。電話、魅せ方、ケア、ぜんぶに覚悟を持って仕事をしていますよ。テキトーな気持ちじゃ、最高峰店のスタッフは、務まりません。
女の子の面接だって厳しい。入ってから付いてこれない子もいました。だけど今いる子たちはみんな、きっと僕らの気持ちも心意気も、わかってくれていると信じています。
「確かに可愛かった」
口コミでこの“確かに”を見ると嬉しいですね。ただ、逆に“確かに”が付くうちは、まだまだかなと。「風俗にしては」「デリヘルにしては」という思いがあるからこそ、お客様はサービスの後で、「確かに」と感想を漏らすんだと思うんです。
「ブレンダV.I.Pなら、当たり前」
いつか風俗やデリヘルのワクなんてぜんぶ取っ払って、そう言われる存在になりたい。今の夢ですね。
ネガティブは、もう良い。気持ちがあれば、上に行けるから
今、だからやりがいはすごいですよね。これから入社する方にも、こんなに燃えることができる仕事なんだから、何もためらうことはないと言いたいぐらい。
確かに、勉強ができて一流企業とかに入れてという実績に憧れる方もいるでしょうけど、でもそこでテキトーに働いてる人も、世の中にはいるんですよ。
「そんなヤツらに負けるか!」
(笑)。僕が言いたいのは、そういうことです。どこの場所にいたって、一生懸命に働ける人こそが、魅力的で輝いているものなんです。
自分には学歴なんてないですよ。でも今の位置に立てたし、これからだって、もっと上に行くつもりです。
この業界に来る方って、何かしらの挫折を経験している場合が多いんですね。ついネガティブになっちゃうという子もいるんだけど……。
僕を見てくださいよ。『ブレンダV.I.P』を立ち上げた時、僕にあったのって、気持ちだけですよ。ヘルスが何なのかもよくわかっていなかったぐらいなんです。
でも、できた。今に見ていてください。日本一の最高級店にして見せますから。
逃げたりとか負けたりっていう挫折感は、もういいじゃないですか。それよりも羽ばたこうって、僕はそう言いたいんです。
(インタビュー:新海亨)
取材後記
プロフィール
山下健太郎
総合職(店長・幹部候補)
(前職:エリアマネージャー(カラオケ店))