大胆予想! 小池百合子新都知事は浄化作戦に踏み切るか!?
2016年08月04日
―2016年7月31日、圧倒的な得票数で当選を果たした小池百合子都知事―。
4年後に東京オリンピックを控えた今、風俗業界関係者にとって気がかりなのが、小池都知事主導のもと、浄化作戦が行われるのかというポイントだ。
一般に風俗は“女性の敵”と目されることが多い。
そのため、女性を支持基盤とし、初の女性都知事となった小池氏への関心は、そのパフォーマンス好きの性格も手伝って、いま急速に高まっている。
そこで『Fenixzine』編集部は急きょ、業界の歴史に詳しい『俺の旅』生駒明編集長に、緊急インタビューを敢行した。
ズバリ! “浄化作戦”決行の確率は70%!!
オリンピックのような大きなイベントの前には、浄化作戦が行われてきた歴史があります。
1990年に大阪で行われた『花と緑の博覧会』(通称『花の万博』)では、府内のソープ街が消滅しています。また、2009年の横浜開港150周年イベントの際は、黄金町のちょんの間が、壊滅に追い込まれました。
行政は、先進国としての体裁を保つため、風俗店が海外メディアや外国人観光客の目に触れないようにしたいと思っています。今回の東京オリンピックにおいても、浄化作戦が実施される可能性は非常に高いです。
このようにビッグイベントを控えたタイミングで、都知事が当選した影響は大きい。そして、それが女性であるということがポイントになってきます。
石原元都知事は、2期目の再選を果たした翌2004年、副知事に元広島県警の竹花豊氏を起用し、『歌舞伎町浄化作戦』を行っています。
さらに小池さんは女性ですので、同性からの支持を集めるため、“風俗街浄化”というわかりやすい政策を掲げる可能性は十分にありますね。
これも過去の例から見て、女性政治家というのは、風俗に対して規制を厳しくする印象があります。
沖縄の真栄原にあるちょんの間は、女性議員と市民団体による反対運動でなくなってしまいました。それから、自民党の女性政治家である野田聖子さんは、岐阜の金津園という歓楽街の真ん中で大きな道路拡張工事を進め、近隣の風俗店を立ち退かせています。
こうして考えてくると、浄化作戦決行の確率は、……ズバリ70%くらいはあるんじゃないでしょうか。
―やはりというべきか、厳しい予想を出してきた生駒編集長。では、どんなエリア、どんな店舗が標的にされやすいのだろうか。
ポイント①外国人観光客の目に触れやすい街がアブない
外国人観光客の目に触れるところは狙われやすいです。とにかく海外の人たちに対して目隠しをしたいんですよ。
歌舞伎町については、テロ防止というものが考えられます。わい雑な場所には、危険人物が潜り込みやすいですから。できる限りクリアーにしたいと思っているはずです。
日暮里は、成田空港から伸びるスカイライナーのターミナル駅になっています。また、鶯谷は、その周辺で裏風俗が横行している場所ですからね。
銀座は、外国人が多く集まる場所です。その近くにある新橋は、多くの風俗店があり、摘発の対象になる可能性は高いですね。
錦糸町も同じで、東京スカイツリーに観光客が集まります。地域的に外国人労働者が多く、違法外国人パブやエステ店が、一気に狙わる可能性があると思います。
ポイント②目立つお店・人の目に入るお店がアブない
人の目に入れたくないんですよ。ですから、箱型の店舗が狙われると思います。
今は規制が厳しくなっているので、昔のようにド派手な看板とか、過激なネオンとかは少なくなっています。残っているのはオーソドックスでおとなしめの店舗ですが、それでも地域住民の目に触れることができてしまう箱型の店舗は、リスクが高いですよね。
違法じゃなくても、通学路に店舗があるってだけで摘発されたりするケースもあるんです。結局、浄化作戦っていうのは政治的なアピールなので、取り締まっているってことをわかりやすく世間に知ってもらえますからね。
逆にデリヘルは違法店か、よほどの目立った運営をしていなければ、リスクは低いと思いますよ。吉原も摘発リスクは低いと予想しています。あそこは古くからの歴史がありますし、街として隔離されていますからね。
2004年には、石原元都知事による歌舞伎町浄化作戦がありました。その時摘発されたのが、目立つお店、人の目に入るお店だったんですよ。
当時は、いろんなおもしろい風俗店がたくさんあったんです。便器がアクリルになっているヘルスとか。ジャングルのようなヘルスとか。スチュワーデスピンサロとか。西川口には軽自動車を真っぷたつに切って、カーセックスが疑似体験できるなんてお店も。
でも、そうしたお店の多くが違法店だったんですね。店舗型のヘルスなので、新しく許可が取れないんですよ。テナントの大家さんは貸したい。風俗店は、目立ってもうけたい。それで、以前はユニークなものがたくさんあって。
そうしたお店が軒並み標的になった歴史があるんですね。
小池都知事やオリンピックはむしろチャンス!
オリンピックに向けて、浄化が行われることはほぼ確実です。少しずつ規制が強化されて、人の目を引く派手なことがしづらくなるでしょう。
ただ、こういう時だからこそ原点に帰って、もう一度サービスの質を見つめ直してほしいんです。派手な花火で一時的な集客をするのではなく、地に足のついた営業が重要だと思います。
一度来店していただいたお客様に、もう一度来ていただくようなリピーター作りが大事。
今回のような環境の変化は、サービスを見つめ直すいい機会だととらえてほしいです。そうすれば、不景気だったり、浄化作戦のありやなしやにとらわれない経営ができると思うんですよ。
小池都知事やオリンピックを、ピンチではなく、チャンスとしてとらえてほしいです。
―2020年に向けてか、最近も鶯谷のデリヘル店や秋葉原のJKリフレ店が摘発されるなど、少しずつ規制が厳しくなりつつあるように見える。そこに誕生した“初の女性都知事”。小池都知事が、今後どんな政策をとっていくのかは、まだだれにもわからないが、サービスの原点に立ち返って日々努力を積んでいきたい。
生駒編集長は言う。
小池都知事に言いたいですね。風俗は庶民の楽しみですし、風俗で生活している女性や、風俗が楽しいと言って働いている女性もいるんです。
清濁併せ吞む度量をもって、……どうか、どうかそっとしておいてください、と。
―今後の小池都知事の動向に注目をしていきたい。
注)今回の予想については、生駒明氏並びに『Fenixzine』編集部が保証するものではありません。ご了承ください。
過去のインタビュー記事はコチラ
「どんなに今の状況がつらくても、受け入れてくれる場所は必ずある」~風俗情報誌『俺の旅』編集長・生駒明の半生~
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生駒 明
1973年生まれ。新潟大学人文学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、ミリオン出版入社。編集長として10年以上『俺の旅』をトップレベルの情報誌として世に出し続ける。近年は業界活動も積極化させており、3月には「セックスワークサミット」にも登壇した。編集長ブログを連日更新中
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