風俗男性求人はFENIX JOB

「デリヘルってなんだ？」。好奇心から一気に応募へと進んだ

職歴？……ですか。そう言われても僕、社会人1年目なんですよね（笑）。ここが初めての会社で。

出身は北関東です。地方の国立大学に進学して、バイオテクノロジーを学びました。みんなと同じように大学3年の春から就職活動を始めて、翌年の夏には3社から内定を頂いたんですが。

受かってから迷いが生じちゃったんですね。あからさまに「言っとくけどウチブラックだよ」と開き直られたり、仕事内容に魅力を感じなかったり。一旦全部お断りして、卒業論文に集中することにしたんです。書き終わってからでも何とかなるかなと。

ところが甘かったですね。何ともならなくて（笑）。この春から就活を再開して、7月に内定1つがやっとでした。

そんな時に『グランドオペラ』の求人を見つけたんです。Twitterで確か、“東京 従業員 求人”という感じで検索したんだかったかな？　本当に偶然です。

「デリヘル？　デリヘルってなんだろう？」

ずっと田舎育ちでしたから、僕には風俗の利用経験さえ一度もなくて。率直に「こういう道もあるんだ。おもしろそう」と思いました。行きたくもない企業で働くより、自分の好奇心に素直になる道を選んだんです。

月に10回以上利用するユーザーも。「高級店は稼げるわけだ」

実際働きはじめてからは、驚きの連続でした。

「ローション？　何に使うんだ？」
「うがい薬……。なぜいるの？」

もうリアルに何も知らなかったので（笑）、すべてが新鮮で。

なかでも一番は、お客様の数ですよね。下は90分5万円、上は120分10万円というお店なのに、こんなに電話が鳴るのかと。よく“お金はあるところにはある”と言いますけど、文字通りそれを肌で感じた形です。月に10回近く利用する方までいらっしゃって。

“稼げる理由”がよくわかりました。僕で言うと、最初の2か月は試用期間でアルバイト。9月から正式に社員として働き始めたんですが、その時点で月給は30万円ですよ。同じ新卒で、同額以上の友達は、周りに1人もいません。

90分とか120分でこんなに頂けるサービスだからこそ、僕らにも還元があるんですよね。デリヘルの、特に高級店の費用対効果の高さを実感したし、同時にたまたまとは言え、あの時Twitterからウチを探し当てた自分を褒めてあげたいなと（笑）。

「苦手なら仕方がない」。“適材適所”だからこそ役に立ちたい

収入だけではなくて、人間関係の面でも「ここで良かった」というのは強く感じます。僕は実は、今でも電話を取るのが苦手。すると店長が「仕方がない」と言ってくれたんです。

「じゃあパソコン周りを中心にマスターしていこうか」

なので今は、Web媒体の入力と更新、顧客の管理などが主な業務ですね。ほかにはキャストさんにシフトのお願いをしたり、ときにはお話を聞いたり、人手が足りない時には、ドライバーをすることもあります。

お客様からの電話に四苦八苦していた時に、「なんでいつまで経ってもできないんだ！」と叱られることはなかったですね。今も言ったように、“適材適所”で行こうとなって。

幸い学生時代にレポートや論文に追われていましたから、事務作業に対して抵抗は全くないんですね。なので僕も、こちらの面でスペシャリストになりたいと思っています。写真のレタッチなんかも習得していきたいですよね。

もちろん電話についても、“最低限”のラインはあると思うんです。“全然取れない”ではお店に迷惑が掛かりますから。

少なくとも常連様のご予約には、いつもとどこおりなく対応できるようにしたいですよね。また新規のお客様に当たった場合でも、下手は下手なりに、何とか成約まで漕ぎつける努力は続けたいなと……。

不思議なもので、責められないと逆に「申し訳ない。何とかしなきゃ」と思うものなんですね。これも新しい発見だし（笑）、社会人1年目ということに、いつまでも甘えていられないとも感じます。

“目指せ高収入！”以外もOK。懐が深いから、自分でも働けた

僕と同じように、「なかなか内定が取れない」とか、取れても「本当は気乗りしない」という方は、少なくないと思うんです。そういう方に「こんな選択肢もある」というのは、最後にお伝えしておきたいですね。

僕自身、大学入学の時にはまさかこの業界に入るとは考えていませんでしたし、入社してみて、こんなに働きやすいとも思っていませんでした。

お話してきた以外にも、残業があるわけじゃないですし、僕の場合は寮が会社と同じビルなので、通勤のストレスだってゼロです。しかも寮費は2万6,500円。おまけにこのスーツだって、無料で仕立ててもらえました。お金は貯まる一方ですよ（笑）。

ただだからこそ、さっきも少し触れたように、もっともっと会社に貢献できるようになりたいなと。

お察しの通り、あまり「店長に」とか「目指せ高収入！」という野望はない人間なんですが（笑）、そんな自分でも受け入れてくれる懐の深さが、『グランドオペラ』にはあります。繰り返しになりますが、新卒の方、第二新卒の方、この業界“あり”ですよ！

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

一昔前なら「国立大まで出て……」と言われそうですし、受け入れる企業の側も「何でウチに？」といぶかしく感じてあしらっちゃいそうですよね。時代の変化を感じると共に、相互の良好なマッチングが新鮮な取材でした。またぜひインタビューさせてください！