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短大卒業後、上京して保育士に。ところが父親の病気を受け……

私は地元もこちらなんです。20歳で短大を卒業後、初めは上京して保育士をしました。

もともと子ども好きなので、楽しく働けていたんですが、4年目かな？　父が病気になっちゃったんです。離れてのサポートでは何かと行き届かないし、母はパート勤務なので、経済的にも心配。悩んだ末に、親元に戻る道を選びました。水戸でも保育士はできるしなと……。

ただ、その後保育士は辞めちゃうんですね。

これは言い方が難しいんですが、保育方針というか、他の保育士の子どもとの接し方を目の当たりにしている内に、「あんな風にやりたくないな」とか「一緒に見られたくない」という気持ちが強くなっちゃったんです。テレビで保育関連の悪いニュースを、度々目にしたのも大きいと思います。

やがておしゃれやヘアメイクへの興味から、美容室の受付を始めて。途中からウチでスタッフのアルバイトもするようになりました。最初は掛け持ちだったんです。

お店に女性スタッフがいるかいないかで、“働きやすさ”が違った

なぜこの業界に、というのは、東京にいた頃、私は副業でキャストもしていたんですね。保育士はどうしても薄給なので（笑）、少しでも足しになればという動機でした。実際趣味ややりたいことを、あきらめずに済んだんです。

で、その時に“お店に女性スタッフがいるかいないか”で、働きやすさが全然違ったんですね。同性だから相談できることもあったし、いてくれるだけで安心にも結びついて。元キャストいうことで、親身になれる面もあるだろうし、今度は私が何か役に立てればと考えたんです。

キャスト経験を“財産”として評価。「ぜひウチに来てください」

中でも『ハピネス』だった理由はめちゃくちゃわかりやすくて（笑）、面接です。実は他店も受けたんですが、そこは都内まで来させられたうえに、いきなり「キャストに戻る気はないのか」とか「キャスト時代の給与と比べちゃわないか」と質問を受けてしまったんですね。

キャストをする気なら最初からそちらで応募するし、なんて言えばいいかな……。どなたも同じだと思うんですが、キャストをするって“覚悟”のいることじゃないですか。私も一度やったからこそわかります。簡単じゃない。なのにそんな言葉を軽々しく口にするのって、違うなと感じて。

一方でウチは、なんとまず駅まで面接官の方が車で迎えに来てくれたんです。好印象どころじゃありません（笑）。恐縮しちゃいました。

そして、「ぜひ来てください」と。元キャストの方の経験は、本人だけではなく、お店や新しく入る方の“財産”になるからというお話でした。自分が考えていた以上の期待に、良い意味で驚き、「働くならここしかない！」と思えたんです。

“やればやるだけ”結果が出る。キャストさんの満足こそやりがい

今はようやく一通り業務をこなせるようになった、という感じですね。まだまだですが、先輩スタッフの皆さんも優しいので、なんとかやれています。

やりがいはすごくありますよ。この仕事の醍醐味は“やれることがたくさんある” “やればやるだけ結果が出る”ということだ思います。

例えば出稼ぎでキャストさんがいらっしゃるという時に、スタッフの私からすれば、「せっかく水戸まで来られる。ぜひ稼いで帰ってほしい」と思うわけですよね。

なので情報を集めます。ふだんのホームページではどんなプロフィールが書かれているのか。各営業サイトの“口コミ”で、どんな点が評価され、人気に繋がっている方なのか。SNSではどんな発信をしたり、やりとりをされているのか……。

これらを元にあらためて水戸店でのプロフィールをご用意し、ピックアップコメントを書き、電話口やフロントでのご案内にも活かします。そしてこうして取り組むと、成果って表れるものなんです。電話が鳴るし、ご指名にも結びついて。

やっぱり嬉しいですよね。キャストさんに「水戸良かったー」ってご満足して帰っていただけると、「頑張って良かった」と思うし、ホッとします。

『TikTok』でみんなで集客。「次何やる？」のワクワクがある

今のは一例で、地元の新人さんやベテランとしてご活躍中の方に対してだって、思いは同じです。先ほども触れたように“覚悟”の必要な仕事だからこそ、ご縁あって『ハピネス』を選んでくれたキャストさん達には、しっかりご指名を返したいし、ご卒業まで全力でサポートしたいですよね。

仕事としてのおもしろさも、すごくありますよ。私は“ルーティーンで決まったことばかり”というのは苦手なんですが、幸い『ハピネス』はそれとは逆だと感じます。「何かできることないかな」と考えているスタッフさんが多いし、また私のようなアルバイト勤務でも、自由な提案ができるんです。

特に今水戸は、『TikTok』に力を入れていて、私も何度か出演させていただいています。ご協力いただけるキャストさんも多くて、みんなでワイワイつくっている感じが楽しい。もちろん「動画見て来ました！」というお客様も少なくありません。しっかり集客に繋がっていて。

できること、やれること、きっとまだまだたくさんありますよね。これからを思うとワクワクするし、そんな環境に出会えたことに、とても感謝しています。

取材後記

執筆者

松坂 治良

24歳という若さで、親御さんのために東京から地元にUターン。ご苦労や悔しさもあったはずですが、言葉には微塵もそれを感じさせない方でした。
いずれご家庭の事情が落ち着いたら、『ハピネス』で正社員に、というお気持ちも強いそうです。
“キャストさん思いで、新しいものが好き”
こんなスタッフさんが、ご活躍しないわけがありませんよね。またぜひインタビューさせてください。