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信用金庫、保険会社。思い描いていたイメージと違った

前職は営業です。直近だと外資系の保険会社。その前は信用金庫に勤めていました。

一流営業マン？（笑） そんな大したものじゃないですよ。傍からだと、バリバリと仕事をする華やかな姿を想像したりもするんでしょうけど、ノルマとかもあって、かなりキツイ世界でした。

完全歩合制ってやつですね。だからこそ「稼げるかな？」と思って就いていた仕事だったんですが、現実は思い描いたイメージとすごくかけ離れていて、悩んだ末に辞めてしまいました。

とは言え、僕の中で“稼げる”は、仕事を決める上での最重要条件なんですよ。だからこの業界も、純粋にそこだけが魅力で選んだ感じです。知り合いの有無とか、これまでとは全然違う職種だというところは、一切気になりませんでした。

「受けてみないとわからない」。面接で印象が、全く変わった

ただ、色んな広告を見て応募するまでに、1、2か月迷いました。やっぱりコワい人がいるのかなとか、雑居ビルのすごく汚いオフィスなんじゃないかなとか、ベタにそっちの方が心配で（笑）。

『星グループ』に応募した時も、思い切ってという感じだったんですよ。そしたらいきなり代表が面接してくださって……。

驚きました。普通これくらいの規模のグループとなったら、代表に会えるとしてもずっと後でしょう？　しかもすごく丁寧に、会社設立の経緯とか、その後のグループの拡大の歴史とか、業務内容、社会保険、職場の様子まで、事細かに説明してくださったんです。

「受けてみないとわからないもんだな」

まさにそれまでの悪い印象と対局で、もう他は考えずに、こちらでお世話になることに決めたんです。

レベルの高い接客。ナめていたわけではないが、正直驚いた

働き始めて3か月。違う畑から来たので戸惑うこともあったんですけど、その都度“必ず”先輩方がフォローに入ってくださって、逐一教えてくださるんですよ。おかげさまで大きな失敗というのは、今のところありません。強いてあげるなら、言葉遣いを注意されたくらいですね。

これまで僕はずっと営業マンだったので、個人・法人問わず、さまざまな商談をこなしてきました。だからもともとマナーにも言葉遣いにも、自信があったんですが……。こちらの方がより丁寧でしたね。ナめていたつもりは全然ないんですけど、正直驚きました。

特に信用金庫に勤めていた時には、色んな社長とお話をする機会もあって。会話の中でざっくばらんに、フランクな口調を交えることもあったんですが、ここではそれはないですね。高級ホテルのフロントマンと一緒で、態度や口調は“おもてなし”の姿勢で一貫しています。

プロっぽいていうか、プロなんですね（笑）。僕も今では、これからの経験を活かすという意識は全然なくて、イチから接客を学びなおしている感じです。

お客様の費用を考えて、ご満足を第一に。手を抜かず丁寧に

難しいとかは特にないですね。先輩方の真似をしている日々です。店舗で使われるお金って、決して安くはないですよね。だからこそお客様のご満足を第一に、お帰りになるまで気を抜かずに、丁寧な姿勢を崩さない……。

さらにどんな時にも“自然”だとベストですよね。慣れないと、ぎこちなくなっちゃう時もあるじゃないですか（笑）。自分はまだまだだと思っています。

それでもときには「よかったよ」「また予約するね」って、お客様に仰っていただけることもあるんです。こういう時は本当にありがたいし、嬉しいですよね。

店長、さらにその上。高みに立った時、何が見えるんだろう？

辞めたいと思ったことはないですね。皆さん優しいですし、仕事に対する意識の高さも尊敬しています。

僕自身の今後は、3年後くらいには店長になってみせたいです。もともと僕、部長とか社長とか会長とか、そういう役職、地位みたいなものに、すごく憧れがあるんです。

前職で色んな経営者の方とご一緒する機会を頂いていたんですけど、皆さんが魅力的でカッコよく見えたんですね。だから単純に、仕事ができて役職が付いて、自分も同じくらいの高みに立てたら、世界の見え方とか視野が変わって来るんじゃないかって……。

稼いだ先に何があるのか、見てみたいんです。そしてまだ3か月ですけど、今まででいちばんその可能性の高い場所にいる。そう実感して働けているのが、嬉しくて仕方がないんですよ。

（インタビュー：安部明）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

保険会社や信用金庫。そちらで営業をしていた頃よりも、マナーや立ち居振る舞いにこだわりを感じる。稼ぎや憧れの地位という面でも、可能性を感じる……。きっと向井さんにとっては、そのこと自体が1つのカルチャーショックだったのでしょう。あらためて「受けてみないとわからない」という言葉の重みを感じたインタビューでした。3年と言わず、2年後1年後。店長になられた時に、またぜひ取材させてください。