風俗業界で売上げを作れる人、作れない人 ~アキバマサトの『風俗業界一年目の教科書』~

2017年01月25日

byアキバ マサトアキバ マサトFuuTube映像ディレクター

みなさん、こんにちは。アキバマサトです。

前回の連載で“風俗業界における結果”(前回の記事はコチラ)について書かせていただきました。結果とは、すなわち当然のことながら収益を上げることでありますが、その過程が非常に重要であることを伝えさせていただきました。

今回は、『風俗業界で売上げを作れる人、作れない人』について書かせていただきます。

ただ、売り上げを作るためのビジネスプラン構築方法やワークフローの改善、PDCAサイクルなどについて語ったところで、世の中にはその手の専門書が星の数ほどありますし、僕がそのようなことを書いてもすぐにボロが出ます(笑)。

従いまして、もっと概念的な根本の部分について書いていこうと思います。

売上げを作る人になるために必要なたったひとつのこと

まず、売り上げを作るというのは何も難しいことではありません。たったひとつのことさえできれば、だれにでもそのチャンスは訪れるのです。

怪しい情報商材のキャッチコピーのようですが、とりあえずどのように思っていただいても構いません。そのたったひとつのこととは……。

「インプットを遮断しないこと」

たったこれだけです。

今これを読んでいる人の中で、ここまで読んで「インチキくさいな」とか「面倒くさいな」と思い、読むことをやめてしまった人は、人生におけるひとつの可能性を失ったかもしれません。

大げさなように感じるかもしれませんが、私の意見が絶対的に正しいと言っているわけではありません。

これを読んでいるあなたが、「既に一定の成功を収めている。自分なりの成功メソッドがある」という方で、この記事を読む前に「興味がない」と切り捨てることは間違いではないでしょう。

それは間違いではないどころか、自分にとって必要か不必要かを事前に取捨選択することができ、無駄な時間を使わずに済む“正しい”選択です。

逆に、現在いまひとつ売上などで伸び悩んでいて、こうすれば成功するという自分なりの方程式が確立されていない方であれば、情報をインプットする前に遮断することは自分からみすみすチャンスを逃している可能性があります。

僕が20年以上、風俗・アダルト業界を見てきて、頭は悪くなさそうだし仕事もできそうなのに売り上げを作れない人というのは、ほぼ100%自分からインプットを遮断している人です。

自分が正しいと思うことしか情報を取り込まない、聞いているようで全然聞いていない、根拠(実績)のない自信をもっている、などなど。

これらは売り上げを作れない人の特徴です。

実績がないということは現状の考え方では結果を出すことができない、また方向を転換させるか、新たな要素を加えるなどしなければ、結果に結びつかないということなのではないでしょうか。

無から有は生み出せませんから、結果として売上を作りたいのであれば、あらゆる情報や意見、思想や理念に至るまで徹底的にインプットすることが重要なのです。

アウトプットするかしないかで、インプットを判断してはいけない

風俗・アダルト業界に限りませんが、なぜかインプットをしないことで自らの正当性を誇示しようとする人がいます。

年寄りが若い人の話を聞こうともせず否定するようなイメージです。
「長く生きているワシは正しいのだから、若いお前の間違っている意見などに聞く耳は持たん!」という感じに。

この例のように年上であったり、あるいは部下をもつ上司だったりする場合、いたし方ない部分があるでしょう。しかし、同僚や取引先、ときには上司の意見に対してもインプットを遮断してしまうような若手社員がいます。

先ほども書かせていただいたとおり、「売上げを作る」という自分なりの方程式を確立していない以上、方向転換や新たな要素を加えなければ現状維持のまま時間が流れていくだけです。

既に実績のある人の意見や考え方、出来事などを積極的に吸収したうえで、本当に自分に必要ないのか、直接的に関係はないが自分用に変換して役に立てることができるのかできないのかをじっくり考えてみてほしいと思います。

まずは自分の中にインプットすることが、売上げにかかわらず結果を出すうえでは重要です。一度インプットしてから取捨選択しても決して遅くはないのです。

仕事ができる「いけ好かないヤツ」ほど気をつけたいこと

「できるヤツだけど、いけ好かない」時々そんな人がいます。僕にも過去にそんな部下がおりました。

ここまで「インプットの重要性」について書きましたが、逆に自分を突き通しても売上を上げられる人はいます。当然といえば当然ですが、そもそも知識量が豊富でビジネスセンスの高い人は一定の確率で存在するのです。

そのような人は自分に必要な情報をインプットの時点で判別し、無駄な時間を使う必要はありません。おそらくアウトプットに関しても必要なときに、必要なものを的確に行うことができているはずです。

憎たらしいですね(笑)。ちょっとくらい「いけ好かないヤツ」でも結果さえ出せれば通常は問題ありません。

ただし、ここで勘違いしてはいけないのは、組織に属しているならば協調性や和を乱すようではいけません。組織の理念や方針に背くようでは、いくら売上を作れるからといって最終的に「マイナスの存在」と判断されても仕方がないのです。

また、個人店などで、内部でかかわる人が少ないとしても、広告代理店やウェブ管理会社など外部でかかわる人から、むやみに「いけ好かないヤツ」と思われてしまうのは得策ではありません。

ここで言いたいのは、何でもかんでも迎合すればよいというわけではありません。協調できるバランス感覚がないとビジネスとして大きく成長できないということです。

“売上げを作る”というのは至難の業

突き詰めて言えば、売り上げを作れる人というのは、「インプットを積極的に行い、バランスよくアウトプットできる人」ということになります。

インプットを積極的に行うということに関しては、ある程度考え方を改めることができれば、多くの人が実践可能なのではないでしょうか。

しかし、バランスというのは実に難しいものです。ここで言うバランスとは決して平均値を取るということではありません。

「調整、調整を繰り返しバランスのとれた案が出来上がった!」と思ったら、平均的で何の変哲もないありきたりなものになってしまった、ということはよくある話です。

ビジネスの世界では、「他人と同じことをして、自分だけに特別な結果が訪れる」ということは皆無です。

稀少かつ模倣可能性が低く、組織の資源を最大限に活かしつつバランスをとるとなると、これは至難の業です。

しかし、その至難の業を乗り越えてこそ特別な結果が訪れるのです。

特別な結果への第一歩を踏み出しましょう!

ハッピーニューイヤー

今回のまとめ
・あらゆる情報、思想に至るまでインプットを遮断してはいけない。
・一度自分の中に入れてから取捨選択しても遅くはない。
・まわりと協調できるバランス感覚が重要。

執筆者プロフィール

アキバ マサト

アキバ マサトFuuTube映像ディレクター記事一覧

1973年、横浜市出身。高校卒業後、ミュージシャンを経て風俗業界入りし、20年以上のキャリアを持つ。体験男優としての顔は一部に過ぎず、実は大手グループの代表経験もある敏腕ビジネスパーソン。仕事観、人間観、人生観の有無を大事にする。尊敬する人は、やはり実業家だった父とX JAPANのYOSHIKI。非常に繊細なO型。

このエントリーをはてなブックマークに追加

連携NPOのご紹介

一般社団法人ホワイトハンズ様

一般社団法人GrowAsPeople様